
「リーダーシップ基礎」入門_オンデマンド版
―傾聴力・対話力・交渉力・説得力を鍛える!―
田村次朗
ISBN:978-4-487-81658-3
定価1,870円(本体1,700円+税10%)
発売年月日:2023年03月08日
ページ数:216
判型:並製/四六判
解説:
「リーダー」と「リーダーシップ」は違います!
企業の不祥事やロシアのウクライナ侵略の現実から明白ですが、リーダーシップの素養が弱体なリーダーが居座る組織は、多かれ少なかれ社会に混乱をもたらします。これらの課題を解決するためには、リーダーとしてリーダーシップの意義を理解し、その素養を養うことです。
リーダーシップは、政府や企業・諸団体のリーダーに限ることなく、社会的課題に対応するうえで誰もが必要とする基本的な素養で、誰もが養える素養です。
本書では、リーダーシップとは何か、なぜ必要なのか、どのようにしたら身に付けることができるのかを、具体例を通してわかりやすく解説します。
「リーダー」と「リーダーシップ」は違います!
企業の不祥事やロシアのウクライナ侵略の現実から明白ですが、リーダーシップの素養が弱体なリーダーが居座る組織は、多かれ少なかれ社会に混乱をもたらします。これらの課題を解決するためには、リーダーとしてリーダーシップの意義を理解し、その素養を養うことです。
リーダーシップは、政府や企業・諸団体のリーダーに限ることなく、社会的課題に対応するうえで誰もが必要とする基本的な素養で、誰もが養える素養です。
本書では、リーダーシップとは何か、なぜ必要なのか、どのようにしたら身に付けることができるのかを、具体例を通してわかりやすく解説します。
コンテンツ
はじめに 2
第1章 リーダーシップとは何か? 15
リーダーシップとは何だろうか?
[1] リーダーとリーダーシップ 18
「リーダー」という言葉の語源は「リート」/「リーダー」とは地位や立場である/リーダーとはつき従う者がいる人/狭義のリーダーシップ/狭義のリーダーシップから広義のリーダーシップへ/VUCA(ブーカ)の時代に必要なリーダーシップ/広義のリーダーシップの定義
[2] 最新のリーダーシップの研究動向 30
人の知性や能力は一生をかけて成長する/成人の発達段階論/台頭するフォロワーと弱体化するリーダー/重要性を増すフォロワーシップ/国のトップリーダーに求められる思考とは?
第2章 傾聴力とリーダーシップ
―― 質問力/ロジカル・シンキング/コーチング 43
リーダーシップを発揮できる人・発揮できない人
[1] 「傾聴力」と「質問力」 45
リーダーシップに欠かせない「傾聴力」/「傾聴」と「質問」は難しいことではない/「傾聴」の3つの基本ルール……①割り込み禁止、②要約を心がけること、③反復すること/「質問」の3つの基本ルール……①『定義』を聞く、②相手の意見に興味を示す、③自分が知らないことについては、さらなる説明を求める/「閉じられた質問」と「開かれた質問」……①閉じられた質問(クローズド・クエスチョン)、②開かれた質問(オープン・クエスチョン)/どのような質問をすればいいのか/自分への質問を「内なる質問」という
[2] 傾聴力とロジカル・シンキング(Logical Thinking)………57
ロジカル・シンキングとは/「因果関係」で考える……①因果関係と相関関係、②見せかけの相関を見分けるための3つの方法 ③「交絡因子」が存在していないかどうか/演繹法で考える/帰納法で考える
[3] コーチング 66
「コーチング」で「傾聴力」を発揮する/コーチングとコンサルティングの違い/コーチングに欠かせない「ペーシング」と「質問力」
第3章 対話力とコミュニケーション 73
コミュニケーションとは
[1] コミュケーションの基本 76
「ハートランド」化したSNS/増幅する擬似コミュニケーション/すべてのコミュニケーションは自己紹介から始まる/自己紹介の仕方/論理的に話すことが重要/WILL-CAN-MUSTで考える/コミュニケーションの基本としての対話/「ハイコンテクスト」と「ローコンテクスト」/日本もローコンテクスト社会の時代に
[2] 「対話」とは何か 90
対話についてのさまざまな定義/「三人寄れば文殊の知恵」と対話/「対話」を行う際の2つのポイント/対話の前提となる「熟慮」/「熟慮」するために必要な3つのこと/「対話」と「ブレインストーミング」/「対話」不全になるケース――パワープレイと承認欲求/「悪魔の弁護人」を使う/「対話」のある社会へ
第4章 対話力で集団力学を発揮する 107
会議・ミーティングと集団力学
[1] 会議のための基本事項 109
会議では「対話」がきわめて重要な役割を果たす/会議で重要な4つのこと/職制上の序列が持ち込まれている会議/パワープレイに気をつけよう
[2] 「対話」を最大限に活かす 114
対話による新しい価値創造のための5つの要素/ (1)状況把握・利害関係者分析(S)/(2)視点獲得能力(P) /(3)課題(I)設定と利用可能性バイアス/(4)「創造的選択肢」(C)―複数の解決策を用意……①「アンチプロブレム手法、②複数の解決策の選択肢をつくり出す際の注意事項/(5)複数の選択肢のそれぞれを評価して意思決定(E)……①熟慮・熟考し、2つ以上の選択肢を用意する、②意思決定に作用するかもしれない心理的なバイアスに気をつける、③意思決定を歪ませる思考の障害を意識する、④意思決定を精査する
*事例・事例解説「新商品エアコン開発検討会議」…132-136
第5章 交渉力でWIN-WINを実現する 137
「交渉」とは利害関係者間の話し合い
[1] 「交渉」とは何か 139
交渉ではリーダーシップ基礎力が求められる/交渉についての3つの誤解……誤解①交渉は経験が物をいう、誤解②交渉は出たとこ勝負、誤解③交渉とは勝ち負けを競うもの
[2] 交渉の事前準備 143
交渉前の準備を5つの視点で行う/(1)利害関係者(Stakeholder)の状況把握(Situation) 分析が交渉成功への道/(2)「ミッション」(Mission)を考える―合意の先の利益を考えることが重要/(3)合意できなかった場合の代替案(Alternative)を考える/(4)目標(Target)を設定する/(5) 創造的な選択肢(Option)を考える/事前準備としてのSMATOと事後分析のためのSMATO
*事例・事例解説「ダム建設をめぐる交渉」 156-159
[3] 交渉の現場での注意事項 160
留意すべき4つのこと/(1)「人」と「問題」を分離すること/(2)「立場」ではなく「利害」を考える/(3)ポジティブ・フレーミング/(4)アジェンダ(「議題」)交渉を行う
[4] 交渉の現場で陥りやすい罠に気をつけよう ……167
「衝動」的な対処ではなく、問題共有を……①二分法の罠、②アンカリングの罠、③交渉戦術の罠/「三方よし」と「賢明な合意」
第6章 交渉力とコンフリクト・マネジメント 177
コンフリクト(トラブルや対立)にどう対処するか
[1] コンフリクトとリーダーシップ 179
人間はコンフリクトにどのように反応するか/望ましいコンフリクト・マネジメントとは?/人間の核心的な欲求とコンフリクト
[2] コンフリクト・マネジメントの基礎理論 ……184
(1)コンフリクトから逃げないこと/(2)ポジティブ・フレーミングを使うこと/(3)解決を急がないこと/(4)相手に期待しないこと/(5)裏口のドアを開けておくこと/キューバ危機とケネディ大統領のコンフリクト・マネジメント
第7章 新たなリーダーシップの時代へ
―― 説得力とオーセンティック・リーダーシップ ……195
「ニューノーマル(新常態)」と日本の対応
[1] 説得力のリーダーシップ 197
説得とは何か/説得のための「レトリックの三原則」/バラク・オバマ氏の有名な演説
[2]説得力とリーダーシップ 203
「技術的問題」と「適応型課題」/マネジメント領域の問題とリーダーシップ領域の問題/「適応型課題」に必要なアダプティブ・リーダーシップ/オーガナイジングとアダプティブ・リーダーシップ/アダプティブ・リーダーシップ実践のためのプロセス/オーセンティック・リーダーシップの時代
おわりに 211
コラム
1 VUCAの時代の「DNA経験」 27
2 「人の発達・成長の5段階論」 34
3 米国大統領の思考レベル 41
4 「ジョハリの窓」 54
5 「コーチング」の日米比較 68
6 情報の受け手として必要な心構え 79
7 詭弁とは 83
8 システム1とシステム2 98
9 インフルエンス・ダイアグラム 122
10 オズボーンのチェックリスト 152
11 相手の価値を理解して、
相手の「利益」を探ることが重要……163
12 エスカレーション・アンド・ネゴシエーション 169
13 交渉戦術 174
14 コンフリクト・マネジメント戦略事例①
米国と国連との対立 183
15 コンフリクト・マネジメント戦略事例②
エジプト・イスラエル和平協定 190
第1章 リーダーシップとは何か? 15
リーダーシップとは何だろうか?
[1] リーダーとリーダーシップ 18
「リーダー」という言葉の語源は「リート」/「リーダー」とは地位や立場である/リーダーとはつき従う者がいる人/狭義のリーダーシップ/狭義のリーダーシップから広義のリーダーシップへ/VUCA(ブーカ)の時代に必要なリーダーシップ/広義のリーダーシップの定義
[2] 最新のリーダーシップの研究動向 30
人の知性や能力は一生をかけて成長する/成人の発達段階論/台頭するフォロワーと弱体化するリーダー/重要性を増すフォロワーシップ/国のトップリーダーに求められる思考とは?
第2章 傾聴力とリーダーシップ
―― 質問力/ロジカル・シンキング/コーチング 43
リーダーシップを発揮できる人・発揮できない人
[1] 「傾聴力」と「質問力」 45
リーダーシップに欠かせない「傾聴力」/「傾聴」と「質問」は難しいことではない/「傾聴」の3つの基本ルール……①割り込み禁止、②要約を心がけること、③反復すること/「質問」の3つの基本ルール……①『定義』を聞く、②相手の意見に興味を示す、③自分が知らないことについては、さらなる説明を求める/「閉じられた質問」と「開かれた質問」……①閉じられた質問(クローズド・クエスチョン)、②開かれた質問(オープン・クエスチョン)/どのような質問をすればいいのか/自分への質問を「内なる質問」という
[2] 傾聴力とロジカル・シンキング(Logical Thinking)………57
ロジカル・シンキングとは/「因果関係」で考える……①因果関係と相関関係、②見せかけの相関を見分けるための3つの方法 ③「交絡因子」が存在していないかどうか/演繹法で考える/帰納法で考える
[3] コーチング 66
「コーチング」で「傾聴力」を発揮する/コーチングとコンサルティングの違い/コーチングに欠かせない「ペーシング」と「質問力」
第3章 対話力とコミュニケーション 73
コミュニケーションとは
[1] コミュケーションの基本 76
「ハートランド」化したSNS/増幅する擬似コミュニケーション/すべてのコミュニケーションは自己紹介から始まる/自己紹介の仕方/論理的に話すことが重要/WILL-CAN-MUSTで考える/コミュニケーションの基本としての対話/「ハイコンテクスト」と「ローコンテクスト」/日本もローコンテクスト社会の時代に
[2] 「対話」とは何か 90
対話についてのさまざまな定義/「三人寄れば文殊の知恵」と対話/「対話」を行う際の2つのポイント/対話の前提となる「熟慮」/「熟慮」するために必要な3つのこと/「対話」と「ブレインストーミング」/「対話」不全になるケース――パワープレイと承認欲求/「悪魔の弁護人」を使う/「対話」のある社会へ
第4章 対話力で集団力学を発揮する 107
会議・ミーティングと集団力学
[1] 会議のための基本事項 109
会議では「対話」がきわめて重要な役割を果たす/会議で重要な4つのこと/職制上の序列が持ち込まれている会議/パワープレイに気をつけよう
[2] 「対話」を最大限に活かす 114
対話による新しい価値創造のための5つの要素/ (1)状況把握・利害関係者分析(S)/(2)視点獲得能力(P) /(3)課題(I)設定と利用可能性バイアス/(4)「創造的選択肢」(C)―複数の解決策を用意……①「アンチプロブレム手法、②複数の解決策の選択肢をつくり出す際の注意事項/(5)複数の選択肢のそれぞれを評価して意思決定(E)……①熟慮・熟考し、2つ以上の選択肢を用意する、②意思決定に作用するかもしれない心理的なバイアスに気をつける、③意思決定を歪ませる思考の障害を意識する、④意思決定を精査する
*事例・事例解説「新商品エアコン開発検討会議」…132-136
第5章 交渉力でWIN-WINを実現する 137
「交渉」とは利害関係者間の話し合い
[1] 「交渉」とは何か 139
交渉ではリーダーシップ基礎力が求められる/交渉についての3つの誤解……誤解①交渉は経験が物をいう、誤解②交渉は出たとこ勝負、誤解③交渉とは勝ち負けを競うもの
[2] 交渉の事前準備 143
交渉前の準備を5つの視点で行う/(1)利害関係者(Stakeholder)の状況把握(Situation) 分析が交渉成功への道/(2)「ミッション」(Mission)を考える―合意の先の利益を考えることが重要/(3)合意できなかった場合の代替案(Alternative)を考える/(4)目標(Target)を設定する/(5) 創造的な選択肢(Option)を考える/事前準備としてのSMATOと事後分析のためのSMATO
*事例・事例解説「ダム建設をめぐる交渉」 156-159
[3] 交渉の現場での注意事項 160
留意すべき4つのこと/(1)「人」と「問題」を分離すること/(2)「立場」ではなく「利害」を考える/(3)ポジティブ・フレーミング/(4)アジェンダ(「議題」)交渉を行う
[4] 交渉の現場で陥りやすい罠に気をつけよう ……167
「衝動」的な対処ではなく、問題共有を……①二分法の罠、②アンカリングの罠、③交渉戦術の罠/「三方よし」と「賢明な合意」
第6章 交渉力とコンフリクト・マネジメント 177
コンフリクト(トラブルや対立)にどう対処するか
[1] コンフリクトとリーダーシップ 179
人間はコンフリクトにどのように反応するか/望ましいコンフリクト・マネジメントとは?/人間の核心的な欲求とコンフリクト
[2] コンフリクト・マネジメントの基礎理論 ……184
(1)コンフリクトから逃げないこと/(2)ポジティブ・フレーミングを使うこと/(3)解決を急がないこと/(4)相手に期待しないこと/(5)裏口のドアを開けておくこと/キューバ危機とケネディ大統領のコンフリクト・マネジメント
第7章 新たなリーダーシップの時代へ
―― 説得力とオーセンティック・リーダーシップ ……195
「ニューノーマル(新常態)」と日本の対応
[1] 説得力のリーダーシップ 197
説得とは何か/説得のための「レトリックの三原則」/バラク・オバマ氏の有名な演説
[2]説得力とリーダーシップ 203
「技術的問題」と「適応型課題」/マネジメント領域の問題とリーダーシップ領域の問題/「適応型課題」に必要なアダプティブ・リーダーシップ/オーガナイジングとアダプティブ・リーダーシップ/アダプティブ・リーダーシップ実践のためのプロセス/オーセンティック・リーダーシップの時代
おわりに 211
コラム
1 VUCAの時代の「DNA経験」 27
2 「人の発達・成長の5段階論」 34
3 米国大統領の思考レベル 41
4 「ジョハリの窓」 54
5 「コーチング」の日米比較 68
6 情報の受け手として必要な心構え 79
7 詭弁とは 83
8 システム1とシステム2 98
9 インフルエンス・ダイアグラム 122
10 オズボーンのチェックリスト 152
11 相手の価値を理解して、
相手の「利益」を探ることが重要……163
12 エスカレーション・アンド・ネゴシエーション 169
13 交渉戦術 174
14 コンフリクト・マネジメント戦略事例①
米国と国連との対立 183
15 コンフリクト・マネジメント戦略事例②
エジプト・イスラエル和平協定 190