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採用情報

先輩の声

角田つのだ  晶子あきこ さん

部署名
文化事業本部 書籍編集部
入社年
1999年(平成11年)入社
大学学部
文学部
休日の過ごし方
 子どもと公園などで遊んだり、平日できない時間のかかる家事をしたり、著者関係や私的に興味のある、仕事につながりそうなイベントに出かけたりしています。

仕事の概要
企画を立て、本という形にして読者に届ける

 出版社によって異なると思うのですが、弊社での書籍(単行本)の編集者の仕事は、企画を立てることと、本という形にすることの2本柱です。まずは企画立案をして、コンセプトや著者などを決めます。それに沿って、著者と相談したうえで原稿のご執筆等を依頼、やりとりをしながら修正を重ねて原稿をブラッシュアップしていき、必要ならば取材や撮影の手配をして立ち会います。このようにして練ったものを本という形で表現するために、デザインの依頼、印刷所と相談したりして紙面(ページ)上に文章や写真をうまく配置したり、色を美しく出すための色校正をします。その他にも、部数の決定や原価計算、宣伝など、自分が担当した本のありとあらゆることに関与して、読者に届ける努力をします。

仕事のやりがい・魅力
日々の仕事がよい形で現れると、すごくうれしい

 刊行直後は、間違いを発見するのが怖くて直視できないのですが、半年から1年くらいたつと客観的になれて、やっと「ああ、いい本かもしれない」と思える瞬間がきます。また、著者をはじめとして、本づくりに関わってくれた人が、できた本を見てすごく嬉しそうな表情を見せてくれたときはよかったなぁと思います。書店員さんや読者の方から、直接あるいはウェブでポジティブなご意見をいただくときも、やっぱりすごくうれしいです。
 本をつくっている最中も、著者からすごくいい原稿や写真をいただいたり、デザイナーからすごくいいラフやレイアウトなどをいただくなど、プロの素晴らしい仕事を目の当たりにしたときは、気持ちが盛り上がります。

印象に残っている仕事
本がブームになることの影響力を実感

 入社後しばらくは一般向けの仏教書や理科系の教養書をつくっていたのですが、別方向の本をつくるきっかけになったのが『工場萌え』です。写真を美しく再現するために印刷の工夫したり、読みもの部分も充実させるように努めました。おかげさまでブームになり、テレビを始めマスコミ各種から沢山の取材がありました。
 このことがきっかけで、話題になるということのありがたさと同時に、社会的な責任や怖さを知りました。少々マニアックなジャンルの本をつくることが多いので、本が出る前からそのジャンルを好きだった人たちが変な目で見られたり、当該ジャンルが荒らされ消費しつくされてしまうことは常に不安で、担当編集者としてそれはなんとしても阻止したいのですが、ブームになるとコントロールができないので怖かったです。

これからの目標
読者にも著者にも誠実に向き合うことで、よい本ができる

 編集者の私にできることは、これからこの本を手に取るであろう人が、どんなものを望んでいるのかということを、手を抜かないで誠実に向き合って、真面目に考え続けることです。著者に対しても、本はキャリアの一部になりますし、その方にとっての初めての本となることも多く、今後の名刺かわりになるかと思うと、中途半端なものは絶対につくれません。著者やそのジャンルのファンに対しても、誠実に向き合いたいと常に思っています。

東書への想いとメッセージ
個性を認めてもらえる環境で、一緒に成長していきましょう

 

 私はずっと書籍編集の部署にいるのですが、新卒で何もわからないときからゆっくり育ててもらい、今も本をつくることができているので、感謝しています。個性を認めてもらえる環境で、自由度も高く人間関係も良好です。部署ごとに雰囲気は違いますが、どの部署でもおもしろい方はいらっしゃいます。
 若い方と働くのを楽しみにしています。

とある1日のスケジュール

8:30 起床
朝食・自分と子の身支度・ニュースチェック
10:00 出社
メールチェック、SNSで著者の動向や興味のあるジャンルをチェック
12:00 昼食(主に社員食堂)
13:00 原稿の修正、ゲラ校正、電話やメールでの打ち合わせ、
合間をみて資料本を読む
19:00 退社
19:30 書店に立ち寄り、新刊等のチェック
20:00 本やネットを見たり子どもの話を聞きながら夕食
お風呂・部屋の片付け・猫の相手
25:30 就寝

本ができるまで

  • 企画
  • 著者に連絡を取り、さらに企画内容を練る
  • 企画書を作成し社内の企画会議にかける
  • 著者との打ち合わせを重ね、構成案を作成
  • 取材
  • 原稿執筆・写真撮影
  • デザイナーと装丁・レイアウトについて打ち合わせ
  • 組版
  • 入稿
  • ゲラ校正(数回)
  • 印刷