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中学校 道徳

指導内容の重点化は,学校の教育目標や生徒の実態などから独自性をもって検討されるものですが,「新しい道徳」ではどのような基準で重点内容項目を取り上げていますか。
 「新しい道徳」では,学習指導要領総則の道徳教育に関する配慮事項で示されている内容項目に加え,これまでの道徳教育の状況調査を踏まえ,全学年を通しての重点内容項目と学年段階を考慮した重点内容項目を次のように取り上げています。なお,重点内容項目には2~3時間を配当しています。

〔全学年を通しての重点内容項目〕
・自主,自律,自由と責任/節度,節制/思いやり,感謝/友情,信頼/相互理解,寛容/遵法精神,公徳心/公正,公平,社会正義/社会参画,公共の精神/勤労/生命の尊さ/よりよく生きる喜び
〔1年生の段階を考慮した重点内容項目〕
・郷土の伝統と文化の尊重,郷土を愛する態度
〔2年生の段階を考慮した重点内容項目〕
・我が国の伝統と文化の尊重,国を愛する態度
〔3年生の段階を考慮した重点内容項目〕
・国際理解,国際貢献
目次を見ると教材数が30ですが,道徳の配当時間は年間35時間あります。どのように年間指導計画を立てればよいでしょうか。
 「新しい道徳」では,30教材で35時間を配当しています。内訳は,1時間配当の教材が25本と,2時間配当の教材が5本です。2時間配当の教材は,「いじめ問題対応ユニット」,「生命尊重ユニット」,問題解決的な学習,役割演技(2教材)となっています。
 2時間配当教材の2時間目には,活動的な教材を多く設定しています。活動的な教材ではなく,読み物教材を使いたいという場合は,付録にご用意しました5本の読み物教材をご活用ください。2時間配当教材の2時間目の教材と同じ内容項目のものをご用意していますので,差し替えても全体のバランスが崩れることはありません。
 また,地域で使われている教材や開発された教材なども併せてご活用いただくと,より効果的な年間指導計画になることと思います。
教材によって発問が2問のものと3問のものが見受けられます。どのような違いがあるのでしょうか。また,発問を作る際にどのような点に留意したのでしょうか。
 教材ごとの発問「考えてみよう」は,原則2問で構成しています。2問の場合,①が中心発問で,②が一般化の発問になります。
 教材がやや長めのものや,中心発問に至るまでが少し複雑な教材については,発問を3問ご用意しています。3問の場合は,①が基本発問(中心発問へ誘う発問),②が中心発問,③が一般化の発問となります。
 発問数が3問の教材数は学年が上がるごとに増えていき,1年が2教材,2年が13教材,3年が19教材となります。
 中心発問は,なるべく意見交換が活発になるよう,答えが一つに絞られないような箇所を選定しています。
 一般化の発問は,中学生の発達段階を考慮し,生徒が答えやすいような聞き方を心がけています。そのため,教材によっては教材に沿った形の聞き方になり,一見,一般化の発問と捉えにくいものも含まれます。
教科書の中で生徒に自己評価をさせる仕組みは用意されているのでしょうか。
 「新しい道徳」では,学期ごとに自己評価ができるように構成しています。
 まず,各教材の学習では,「つぶやき」欄に授業中に思ったことや考えたことを自由に書き込みます。そして,学期ごとに「つぶやき」欄を振り返り,巻末の切り取り式自己評価用紙「自分の学びをふり返ろう」に,各自,自己評価を行います。最後に自己評価用紙に名前を記入し,切り取って先生に提出します。
 先生がたは,集めた自己評価用紙を参考材料の一つとして,評価を行うという流れを作っています。
表紙のイラストは楽しい雰囲気で構成されていますが,どのような思いが込められているのでしょうか。
 表紙のイラストレーターは,ukiさんというかたです。各学年のイラストは,男の子と女の子を中心に,生徒を取り巻く世界を描きました。宙に浮いている感じが,楽しさを醸し出しています。
 表紙は1年を下にして,その上に2年,更にその上に3年を重ねると,1枚のイラストになります。生徒たちが,道徳科の授業を通して,上に向かって着実に成長していってほしいという願いを込めました。ちなみに,3年の上に1年を重ねると,そこもつながるようになっています。ぜひ,お試しください。