東京書籍

 

現代語訳 大乗仏典5 華厳経・楞伽経
中村 元
  • ISBN:978-4-487-73285-2
  • 本体価格2,000円
  • 発売年月:2003-11-01
  • 体裁:  260頁
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大乗仏典の中でも深い哲学思想を述べたものとして有名な『華厳経』の重要な章や経句をとりあげ,難解といわれるこの経典のエッセンスを示す。禅宗に大きな影響を与えた『楞伽経』もとりあげる。

著者情報

中村元(なかむらはじめ)
1912年,島根県松江市に生まれる。東京帝国大学文学部印度哲学梵文学科卒業。東京大学名誉教授,東方学院院長,比較思想学会名誉会長,学士院会員などを歴任。文化勲章受章。1999年逝去。
主著書:『インド思想史』『初期ヴェーダーンタ哲学史』[以上,岩波書店],『東洋人の思惟方法』『原始仏教』『世界思想史』[以上,春秋社],『広説佛教語大事典』『仏教語源散策 正・続・新』『比較思想事典』『比較思想の軌跡』[以上,東京書籍]

コンテンツ

はしがき

第1章 真理の世界――『華厳経』(一)
 『華厳経』と東大寺の大仏
 『華厳経』のなりたち
 法界縁起の説
 世界成立の所以
 真理の世界から見た現実のすがた
 荘厳された世界
 遍満する仏の法身

第2章 菩薩行の強調――『華厳経』(二)
 初発心時に正覚を成ず
 唯心偈――一切は心から現れる
 心の修養、自利即利他
 懺悔の実践

第3章 善財童子の求道――『華厳経』(三)
 一 善財童子が道を求める
  長者の子、善財童子
  菩薩の道を問う
  遊女の教え

 二 〈さとりを求める心〉
  『往生要集』にみる「入法界品」
  発菩提心の勧め

 三 晋訳『華厳経』のめざすもの――六十巻本の末尾の偈
  普賢菩薩の説く教え
  諸仏の徳を讃える
  仏の三業を讃える
  尽きることのない仏の徳

 四 「普賢菩薩行願讃」――四十巻本の末尾の偈
  日本仏教への影響
  諸仏を敬礼し、この世にとどまることを願う
  修行の完成をめざす
  三世の劫の海を渡る
  すばらしい行いの完成
  普賢の願をとなえる
  十種の広大な願い

第4章 唯心の実践――『楞伽経』
 禅宗への影響
 ラーヴァナによる仏の勧請
 諸識の根本にあるアーラヤ識
 七種の本性を説く
 無影像すなわち如来蔵の門
 四種のしかたで真理を観ずる
 自証の法と本住の法
 殺生、食肉を禁ず

付録
特論 人類の思想史の流れにおける『華厳経』
縁起の思想
十二因縁説の比較
インドにおける華厳教学の基礎
西洋の哲学への影響
中国の儒学思想による改変

あとがき

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