東京書籍

 

現代語訳 大乗仏典2 法華経
中村 元
  • ISBN:978-4-487-73282-1
  • 本体価格2,000円
  • 発売年月:2003-04-01
  • 体裁:  328頁
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仏教文化圏に大きな影響を与え,日本仏教の根幹を形成した「諸経の王」,『法華経』をとりあげ,そこにあらわれた様々なテーマについてわかりやすく解説する。「世界思想史から見た法華経」他の特論を付す。

著者情報

中村元(なかむらはじめ)
1912年,島根県松江市に生まれる。東京帝国大学文学部印度哲学梵文学科卒業。東京大学名誉教授,東方学院院長,比較思想学会名誉会長,学士院会員などを歴任。文化勲章受章。1999年逝去。
主著書:『インド思想史』『初期ヴェーダーンタ哲学史』[以上,岩波書店],『東洋人の思惟方法』『原始仏教』『世界思想史』[以上,春秋社],『広説佛教語大事典』『仏教語源散策 正・続・新』『比較思想事典』『比較思想の軌跡』[以上,東京書籍]

コンテンツ

はしがき

第1章 『法華経』へのいとぐち――序品 第一
 ・諸経のなかの王
 ・中国・日本への強い影響
 ・一乗に帰する
 ・永遠なる仏による救済
 ・もろもろの信仰の包摂
 ・仏、『法華経』を説く

第2章 宥和の思想――方便品 第二
 ・一乗法の徹底
 ・深く限りない仏の智慧
 ・「開示悟入」の意味
 ・会座の落ちこぼれ
 ・仏の出世はこの一事にあり
 ・小善成仏――子どもの戯れであっても
 ・みな救われる
 譬喩品 第三
 ・仏、衆生の父

第3章 慈悲もて導く――信解品 第四
 ・仏の深い慈悲の心
 ・長者窮子の喩
 ・不求自得の宝
 薬品喩品 第五
 ・如来の平等なる慈悲
 授記品 第六
 ・四大声聞への授記
 化城喩品 第七
 ・普回向文
 五百弟子受記品 第八
 ・五百羅漢への授記
 授学無学人記品 第九
 ・大切な二人の弟子への授記
 法師品 第十
 ・願生思想の強調
 ・「この法を説け」
 見宝塔品 第十一
 ・経典受持の賞讃
 提婆達多品 第十二
 ・奉仕の行
 勧持品 第十三
 ・伝道に身命を惜しまず
 安楽行品 第十四
 ・〈空〉と見究めよ
 ・説法の精神
 従地涌出品 第十五
 ・『法華経』だけに説かれる菩薩

第4章 久遠の本仏――如来寿量品 第十六
 ・究極のことわり
 ・衆生を教化、度脱せん
 ・常住不滅の仏
 ・方便による滅度
 ・良医の喩
 ・自我偈――教えのこころ
 分別功徳品 第十七
 ・理想の宗教者
 随喜功徳品 第十八
 ・大きな功徳
 法師功徳品 第十九
 ・「五種法師」の功徳

第5章 人を敬う――常不軽菩薩品 第二十
 ・『法華経』をたもつことの功徳
 ・常不軽菩薩の礼拝行
 ・日常生活での実践
 如来伸力品 第二十一
 ・十種の不可思議な力
 嘱累品 第二十二
 ・「別付属」と「総付属」
 薬王菩薩本事品 第二十三
 ・経典受持の利益
 妙音菩薩品 第二十四
 ・三十四の姿を現出

第6章 願望をかなえる――観世音菩薩普門品 第二十五(『観音経』)
 ・“あらゆる方向に顔を向ける”観音菩薩
 ・七難を去る
 ・三毒を免れる
 ・子宝に恵まれる
 ・観世音の三十三身
 ・世尊偈――観世音の救済
 陀羅尼品 第二十六
 ・陀羅尼の功徳
 妙荘厳王本事品 第二十七
 ・善き友は大因縁なり
 普賢菩薩勧発品 第二十八
 ・法華の行者の条件

付録
 持論1 世界思想史から見た『法華経』
  “修行を完成した人”
  三位一体説の東西比較
  最高神の顕現――化身と受肉
  久遠の本仏と仮現説
  一致宥和の思想
  東アジア・南アジアに広まる法華経の思想
 持論2 『法華経』の訓読に関する問答
  一 訓読文に従って原漢文の句読をつける、ということについて
  二 「補読」について
  三 「古訓」の保存に留意して欲しいということ
  四 「古訓」の依用法について
  五 語法の上から訳文がどうかと思われるもの
  六 仮設の起端を示す「基」について
  七 送りがなについて
  八 訳文が訳字になっているもの(意味がよく通じないもの)
  九 「以用」の読みについて
  十 「誤訳」と思われるもの

あとがき

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