東京書籍

 

現代語訳 大乗仏典1 般若経典
中村 元
  • ISBN:978-4-487-73281-4
  • 本体価格2,000円
  • 発売年月:2003-02-01
  • 体裁:  304頁
googleカレンダーへ追加
インド学・仏教学の泰斗が,主要な大乗仏典17の精髄を現代語に訳しわかりやすく解説する入門叢書の第1冊。空の思想を説く『般若心経』『金剛般若経』『八千頌般若経』を収録。

著者情報

中村元(なかむらはじめ)
1912年,島根県松江市に生まれる。東京帝国大学文学部印度哲学梵文学科卒業。東京大学名誉教授,東方学院院長,比較思想学会名誉会長,学士院会員などを歴任。文化勲章受章。1999年逝去。
主著書:『インド思想史』『初期ヴェーダーンタ哲学史』[以上,岩波書店],『東洋人の思惟方法』『原始仏教』『世界思想史』[以上,春秋社],『広説佛教語大事典』『仏教語源散策 正・続・新』『比較思想事典』『比較思想の軌跡』[以上,東京書籍]

コンテンツ

はしがき

第1章 大乗仏教の興起
 カニシカ王の時代
 西方ローマとの交流
 王の尊称
 仏教の西への広がり
 仏教教団への寄進
 大乗仏教のおこり

第2章 般若経典と空観
 ”大きな乗り物”
 慈悲に基づく利他行
 仏・菩薩への帰依と救済
 経典の編纂
 般若経典は〈空〉を教える
 智慧の完成

第3章 空思想のエッセンス―『般若心経』
 大乗仏教の基本的な教え
 色即是空、空即是色
 空の究極の境地

第4章 空の実戦―『金剛般若経』
 金剛石のような般若の智慧
 空観の実戦的認識
 パラドックスを用いて説く
 「三輪清浄」の理
 筏の喩
 とらわれのない心
 すがすがしい境地で生きていく

第5章 大乗仏教と空―『八千頌般若経』
 『八千頌般若経』の状況設定
 すでに仏の慈悲のうちに在り
 空の認識の具現
 大乗の精神
 〈空〉を象徴する譬喩
 あらゆる現象が実体性をもたない
 空の別名
 空の実践的意味―その比較思想的評価

探求
 1 『般若心経』の究明
  (1) 小本『般若心経』
    ①サンスクリット原文テクスト
    ②現代語訳
    ③玄奘訳
  (2)大本『般若心経』
    ①サンスクリット原文テクスト
    ②現代語訳
  (3)諸漢訳
    ①鳩摩羅什の訳
    ②法月の訳
    ③般若三蔵などの訳
    ④智慧輪の訳
    ⑤法成の訳
    ⑥施護の訳
  (4)解題

 2 全訳『金剛般若経』(漢訳書き下し文対照)

あとがき

本を探す

詳細検索はこちら   検索方法はこちら

  • アマゾン
  • セブンネットショッピング
  • 楽天ブックス
  • Honya Club
  • ハイブリッド書店サービス honto
  • e-hon

この著者の他の刊行本

中村 元
大乗仏教の到達点ともいうべき3つの論書をとりあげる。空の思想を説く『中論』,唯識説を代表する『唯識三十頌』,さとりの実現を目指す『菩提行経』を収める。
中村 元
密教経典の先駆をなす『金光明経』,すべてを包容して生かす教えである密教の経典『理趣経』と『大日経』をとりあげる。インドにおける密教の成立と衰退にも言及する。
中村 元
大乗仏典の中でも深い哲学思想を述べたものとして有名な『華厳経』の重要な章や経句をとりあげ,難解といわれるこの経典のエッセンスを示す。禅宗に大きな影響を与えた『楞伽経』もとりあげる。
中村 元
大乗仏典の中でも日本人に最もなじみの深い「浄土三部経」。阿弥陀仏の救いと極楽浄土の世界を描いた,『阿弥陀経』,『大無量寿経』,『観無量寿経』に加え,浄土経典の概説も収録。
中村 元
在家仏教の代表的な二つの経典をとりあげる。世俗生活における仏教の理想を説いた『維摩経』(全訳つき)と,在家の女性が教えを説いた希有な経典『勝鬘経』を解説。
中村 元
仏教文化圏に大きな影響を与え,日本仏教の根幹を形成した「諸経の王」,『法華経』をとりあげ,そこにあらわれた様々なテーマについてわかりやすく解説する。「世界思想史から見た法華経」他の特論を付す。
中村 元
インド思想・仏教学の世界的権威,故中村元博士のライフワークが,着手から五十有余年の歳月を経てついに完成。普通名詞の仏教語約5万3千を収録し平明な現代語で解説した不朽の書。