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生き方の心理学

生き方の心理学
梶田叡一自己意識論集Ⅳ

梶田叡一/著

ISBN:978-4-487-81399-5
定価3,300円(本体3,000円+税10%)
発売年月日:2021年01月25日
ページ数:300
判型:四六

解説:
日本の教育学の泰斗として知られる著者が、学生時代から一貫して取り組んできた「自己意識論」を集大成としてまとめた論集の第4巻。自己意識の問題は、アイデンティティ、自己概念、自己イメージ、自尊感情などの形で論じられ、現代の心理学・社会学・教育学などにおいて、最も重要な課題の一つとされてきた。
第4巻では、内面的精神的な<我の世界>と、世俗的な<我々の世界>をどう生きるのかを大きなテーマとする。大学生の膨大な意識調査の分析をタテ軸に、著者自身の60年間におよぶ内面意識の軌跡がヨコ軸になっている。思春期の頃から知命の歳を迎えた現在まで、著者自身が、自分の内面で、自分自身と対話してきたところを主要な素材として、そうした「自我関与性の強い」内容について他の人達はどう考えているのか、人間の「生き方」の形成と深化を論じていく。

著者情報

梶田叡一(かじたえいいち)
1941年(昭和16年) 4月 3日、松江市生れ。隣の米子市で幼稚園・小学校・中学校・高等学校を卒え、京都大学文学部哲学科(心理学専攻)卒業。文学博士[1971年]。
国立教育研究所主任研究官、日本女子大学文学部助教授、大阪大学人間科学部教授、京都大学高等教育教授システム開発センター長、京都ノートルダム女子大学長、兵庫教育大学長、環太平洋大学長、奈良学園大学長を歴任。
現在は桃山学院教育大学長。併任として、[学]聖ウルスラ学院(仙台)理事長、日本語検定委員会理事長。
これまでに、教育改革国民会議(総理大臣の私的諮問機関)委員[2000年]、第4期・第5期中央教育審議会[2007~2011年]副会長(教育制度分科会長・初等中等教育分科会長・教育課程部会長・教員養成部会長)、教職大学院協会初代会長[2008~2010年]等を歴任。
また、大阪府私学審議会会長、大阪府箕面市教育委員長・総合計画審議会会長、鳥取県県政顧問、島根大学経営協議会委員・学長選考会議議長、[学]松徳学院(松江)理事長等も歴任。
主な著作に、『生き生きした学校教育を創る』『教育評価』有斐閣、『真の個性教育とは』国土社、『教育における評価の理論(全3巻)』『<いのち>の教育のために』金子書房、『教師力の再興』文溪堂、『和魂ルネッサンス』あすとろ出版、『不干斎ハビアンの思想』創元社、等がある。

コンテンツ

プロローグ 自分の生を問い直す……4
Ⅰ−「生き方」を考える
第1章 生き方のタイポロジー……16
第2章 現代社会と生き方の選択……41
第3章 世俗的な生き方と内面的精神的な生き方……56
第4章 〈我の世界〉と〈我々の世界〉を生きる……64
第5章 〈我の世界〉への目覚めと生き方の深化発展……78

Ⅱ−「生き方」意識を探る
第6章 現代日本人に見る生き方意識……90
 附章1 京都大学卒業者の生き方意識……122
第7章 大学新入生の生き方意識―京都ノートルダム女子大学生の場合……135
第8章 実存的自己意識の心理学を……150
 附章2 「生き方意識インベントリー」の再検討……161

Ⅲ−「生き方」の形成と深化を
第9章 自己実現の教育……178
第10章 生涯にわたって生き抜く力を……205
第1章 自己を見つめ、自己と対話し、自己を表現する……228
  エピローグ 自覚と主体性― 実存的に生きるために……253