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ヘヴンリーハウス 20世紀名作住宅をめぐる旅マイレア邸/アルヴァー・アールト

ヘヴンリーハウス 20世紀名作住宅をめぐる旅マイレア邸/アルヴァー・アールト

五十嵐太郎,後藤 武/編 松本 淳/著

ISBN:978-4-487-80095-7
定価2,640円(本体2,400円+税10%)
発売年月日:2009年08月01日
ページ数:160頁
判型:AB

解説:
シンプルでかわいい北欧デザイン。その最大の巨匠=アールトの代表作,マイレア邸。北欧の深い森の中に建ち,モダンデザインの美学と自然との調和が見事に両立する,日本でも人気の高い住宅を徹底解剖。

著者情報

松本淳(まつもとじゅん)
1974年、横浜市生まれ。建築家。東京工業大学、慶應義塾大学、芝浦工業大学、明星大学非常勤講師。東京工業大学工学部建築学科卒業(「アルヴァー・アールトの作品における主要空間の方向性――採光装置の配列から見た内部空間の指向性」が卒業論文)、同大学院理工学研究科建築学専攻進学後、1997年から1998年にヘルシンキ工科大学留学。修士論文「アルヴァー・アールトの規格住宅における『標準』概念の表出」で2000年日本建築学会優秀修士論文賞受賞。東京工業大学大学院博士課程在籍後、2004年から2009年まで慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科助教(同大学坂茂研究室助教)。2000年から2006年までキタガワ+マツモトスタジオ[km2]主宰、2006年から2009年までフレームデザイン株式会社にて建築設計を行う。2007年イギリス・ロンドンのバービーカンセンターで開催されたアールト展「Alver Aalto: through the eyes of Shigeru Ban」では、坂茂の下で展覧会のキュレーション・会場構成を担当。著書に『世界の建築・街並みガイド2 イギリス/アイルランド/北欧4国」(エクスナレッジ社、渡邉研司・松本淳・北川卓編、2003年)、共訳として『巨匠たちのディテール vol.I 1879-1948』、『巨匠たちのディテールvol.II 1928-1988』(丸善株式会社、エドワード・R・フォード著、八木幸三監訳、1999年)、『建築文化』1998年10月号に「アールト設計の規格化住宅『AAシステム』」など建築専門誌への寄稿多数。

著者情報

後藤武(ごとうたけし)
1965年、横浜生まれ。東京大学大学院建築学専攻博士課程単位取得退学。隈研吾建築都市設計事務所、慶応義塾大学環境情報学部専任講師、中部大学助教授などを経て、後藤武建築設計事務所設立・主宰。主な著書に、『ディテールの建築思考』彰国社、『デザインの生態学』(共著)東京書籍、『表参道を歩いてわかる現代建築』(共著)大和書房などがある。

著者情報

五十嵐太郎(いがらしたろう)
1967年、フランス・パリ生まれ。建築史家・建築評論家。東北大学大学院工学研究科・工学部准教授。東京大学工学系大学院建築学専攻修士課程修了。博士(工学)。中部大学助教授などを経て、現職。著書に『映画的建築/建築的映画』(春秋社、2009年)、『新編 新宗教と巨大建築』(筑摩書房、2007年)、『現代建築に関する16章』(講談社、2006年)、『過防備都市』(中央公論新社、2004年)、共著に『近代建築史』(市ヶ谷出版、2008年)、『建築と音楽』(NTT出版、2008年)など。第11回ヴェネチア・ビエンナーレ建築展(2008年)コミッショナー。

コンテンツ

はじめに(シリーズ編者)

第1章 マイレア邸――コラージュからハイブリッドへ

  はじめに
  アールト、そしてマイレア邸との出会い
  フィンランドという国
  マイレア邸のクライアント――マイレ&ハリー・グリクセン
  マイレア邸、名前の由来
  「コラージュ」としてのマイレア邸
  頭と尾――配置計画
  動と静――人の動きを導く空間づくり
  幾何学的形態と有機的形態――隠された黄金比
  表現と表出――設計プロセス
    スケッチ 第1フェーズ
    スケッチ 第2フェーズ
    スケッチ 第3フェーズ
    スケッチ 第4フェーズ
    スケッチ 第5フェーズ
    スケッチ 第6フェーズ
    第1案「初期案」
    第2案「プロト・マイレア案(Proto-Mairea)」
    第3案「最終案」
  邸宅と量産住宅――実験場所としてのマイレア邸
  サーヴド・スペースとサーヴァント・スペース
  リジッドとランダム――オブジェとしての柱
  ナショナルとインターナショナル
  分割と連結――日本建築からの影響
  オープンとクローズ――連結する外部と内部
  パッシヴとアクティヴ――5万2000個の通気孔
  日常と非日常――アートと生活
  「ハイブリッド」へ

第2章 建築家アルヴァー・アールト

  アールトが師事した建築家たち
  北欧古典主義の時代
    ユヴァスキュラの労働者会館
  機能主義の時代――白の時代 前期
    パイミオのサナトリウム
    ヴィープリの図書館
    タンメカン邸
  形態模索の時代
    アールトの自邸兼スタジオ
    パリ万博フィンランド館
    ニューヨーク万博フィンランド館
  赤の時代
    マサチューセッツ工科大学(MIT)学生寮「ベーカーハウス」
    セイナッツァロの村役場
    アールト夏の家/コエタロ/実験住宅
    国民年金局
    文化の家
  白の時代 後期
    イマトラの教会/ヴォクセニスカの教会
    メゾン・カレ
    フィンランディア・ホール
    セイナヨキのタウンセンター
    オールボーの美術館
  アルヴァー・アールト建築ガイド
  アルヴァー・アールト建築マップ
    ヨーロッパ
    フィンランド
  アールトの墓

資料編

  アルヴァー・アールトをもっと知るための文献案内
  アルヴァー・アールト年表

  MAP マイレア邸の歩き方

  アルヴァー・アールト ポートレイト
  あとがき

ヘヴンリーハウス――20世紀名作住宅をめぐる旅 シリーズ共通付録

  20世紀 建築家の流れ
  世界名作住宅地図
  世界名作住宅年表

  写真・図版 出典一覧
  著者・編者紹介