三連図を使えば、世界の州・地域のことがよくわかる！

この地図帳では、世界の州・地域は、
自然の情報に特化した「自然環境図」、
国の領域に特化した「領域図」、
そして2つの情報を組み合わせた「一般図」の
3つの連続した地図から始まります。
大判（A4サイズ）をいかしたダイナミックな「三連図」によって、世界の諸地域に関する理解が深まります。

アフリカ州を例にしますと、
「自然環境図」では、国境線や都市名にとらわれず、自然の特徴を大観できます。
アフリカ北部は、沿岸部や大河川の周辺を除き、砂漠が広がっていることが見て取れます。
また、南部は比較的高地が広がっており、東部には、人類発祥の地・大地溝帯が南北に広がっていることがわかります。
次に、「領域図」では、国ごとに着色を変えており、国土の小さな国も見やすくなっています。
河川に沿って大都市があることや、他の地域にくらべて、国境線が極めて直線的にひかれていることなどがわかります。
「一般図」では、情報を精選し、地域を概観するために必要な情報が探しやすくなっています。
河川や山脈といった自然環境に依拠しない、直線的な国境が数多くあることがよりはっきりわかります。

【見やすさ・使いやすさにこだわりました】（上）
地図帳の中で使用頻度の高い一般図は、土地の高さで区分した地図表現（等高段彩表現）に統一し、文字が見やすくなるよう、全体に明るい色づかいを使用しました。地名の精選と文字の大きさ拡大により、地図の検索性が高まりました。
上の南アメリカ中央部の拡大図では、ブラジルのアマゾン開発についてもわかるように図解を加えています。このように、拡大図には、その地域の様子がよくわかる情報を記載しています。

【基本をおさえる「主題図」と「統計資料」】（下）
ニュースや、ビジネスの基礎資料としても使用頻度の高い主題図や統計資料は、その土地の基本的な知識を重視したラインナップにしました。
そのなかで、現代的なテーマにも対応しています。
上の南アジアの主題図では、
南アジアは、宗教と言語が多様であること
インドは地方によって開発の格差が大きいこと
農業は、南部では綿花栽培、北部ではサトウキビ栽培が盛んなこと
などをとりあげています。
また、巻末統計資料では、農作物や鉱工業に関する産物統計を新たに掲載しました。
主題図や他の統計も参照することで、各国の基本情報がよくわかります。