東京書籍

 

聖地巡礼 コンティニュード
対馬紀行
内田樹・釈徹宗/著
  • ISBN:978-4-487-80842-7
  • 本体価格1,800円
  • 発売年月:2017-08-21
  • 体裁:  320頁
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思想家であり武道家の内田樹と、比較宗教学者で僧侶でもある釈徹宗が、日本人が失っている霊性を再発見すべく日本各地の「聖地」を旅する聖地巡礼シリーズ第4弾。最新の第4弾は、日本人にすら忘れかけられている長崎県「対馬」。
福岡空港から空路で30分(100キロ)のところに対馬は位置する。人口3万2千人。
この対馬こそ、日本の原点であり、日本人の源流の地といえる。
日本書紀の「国生み」によれば伊邪那岐(イザナギ)・伊邪那美(イザナミ)の二柱の神は、大八島の国を次のように形成していった。
 淡路島→四国→隠岐島→九州→壱岐→「対馬」→佐渡島→秋津島(本州)。
 
対馬は、その地理的な位置から、朝鮮との国境の島としての運命を担う。魏志倭人伝の最初に出てくる日本の地名が対馬である。今でも晴れた日には、対馬から釜山が見える。対馬と福岡は100キロだが、対馬と朝鮮半島は50キロ未満の近さである。対馬を訪れれば、韓国人のあまりの多さに驚愕するが、この近さを思えば、もっともことである。看板や値段は、日本語とハングル語がほとんど併記されている。ちなみに、携帯電話も場所によっては海外モードになってしまう。
 歴史上、いくつかの重要な戦場にもなった。白村江の戦い、元寇、日露戦争(当時は、バトル・オ・ツシマと呼ばれた)。にもかかわらず、朝鮮との友好な関係を築きあげてきた、外交能力。日本人の海民性を物語る。
 応神天皇、神功皇后をはじめ、数々の神話・伝説を生み出した古代の信仰。
 さまざまな形式の神社やご神木、ご神体が示す、日本人の信仰心の原点。
 神仏習合の上をいく、神仏キの習合。
 
内田樹、釈徹宗の両著者は、まさに、日本人の霊性、心性の原点が、対馬から発せられていることを実感をこめてつづっていく。

著者情報

内田 樹(ウチダ タツル)
1950年東京生まれ。思想家・武道家。神戸女学院大学名誉教授。専門はフランス現代思想、武道論、教育論など。現在、神戸市で武道と哲学のための学塾「凱風館」を主宰している。主な著書に『私家版・ユダヤ文化論』(文春新書・第6回小林秀雄賞受賞)、『日本辺境論』(新潮新書・2010年新書大賞受賞)、『街場の文体論』(ミシマ社)、『竹と樹のマンガ文化論』(竹宮惠子との共著、小学館新書)、『困難な結婚』(アルテスパブリッシング)、『転換期を生きるきみたちへ』(岡田憲治他9名との共著、晶文社)などがある。

コンテンツ

【シリーズ構成】
Vol.1『聖地巡礼 ビギニング』大阪、京都、奈良/1500円/2013年8月
Vol.2『聖地巡礼 ライジング』熊野/1500円/2015年3月
Vol.3『聖地巡礼 リターンズ』長崎、京都・大阪/1600円/2016年11月

【目次構成】
Chapter1  1日目
はじまりの対馬(魏志倭人伝、日本書紀)
 小茂田浜(元寇 日露戦争:バトル オブ ツシマ)
 法清寺(胴塚 平安時代の仏像)
 矢立山古墳(白村江の戦い)
 厳原(朝鮮通信使接遇の地、通信使の港、漂民屋跡、石垣と鏝(コテ)絵)
 金石城跡(李王家宗伯爵家御結婚奉祝記念碑)
 万松院(国書偽造によって朝鮮との国交回復、誠信の交隣、諌鼓鳥かんこどりの由来)
 厳原八幡宮(応神天皇、神功皇后、小西マリア、安徳天皇、神仏キの習合

Chapter2 2日目
海を走る人々(?知(古墳時代遺跡)、浅茅湾(浅海浦)
 万関橋
 海民の信仰
 倭冦の隠れ家
 三根(弥生時代遺跡)
 海神神社(藻小屋、ヤクマの塔、仏像盗難事件、古代の舞)
 対馬海峡遭難者追悼碑
 和多都美神社(磯良、磐座、海の中の鳥居)
 東アジア共同体

Chapter3 3日目
 ツ、ツツ、ツシマ(対馬の地名、住吉信仰)
 雷神社(亀卜)
 太陽の神(アビル、アマテル)
 多久頭魂神社(梵鐘、観音堂、高御魂神社、御神木、神功皇后)
 龍良山

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