
現代語訳 大乗仏典5 華厳経・楞伽経
中村 元
ISBN:978-4-487-73285-2
定価2,200円(本体2,000円+税10%)
発売年月日:2003年11月01日
ページ数:260頁
判型:46
解説:
大乗仏典の中でも深い哲学思想を述べたものとして有名な『華厳経』の重要な章や経句をとりあげ,難解といわれるこの経典のエッセンスを示す。禅宗に大きな影響を与えた『楞伽経』もとりあげる。
大乗仏典の中でも深い哲学思想を述べたものとして有名な『華厳経』の重要な章や経句をとりあげ,難解といわれるこの経典のエッセンスを示す。禅宗に大きな影響を与えた『楞伽経』もとりあげる。
コンテンツ
はしがき
第1章 真理の世界――『華厳経』(一)
『華厳経』と東大寺の大仏
『華厳経』のなりたち
法界縁起の説
世界成立の所以
真理の世界から見た現実のすがた
荘厳された世界
遍満する仏の法身
第2章 菩薩行の強調――『華厳経』(二)
初発心時に正覚を成ず
唯心偈――一切は心から現れる
心の修養、自利即利他
懺悔の実践
第3章 善財童子の求道――『華厳経』(三)
一 善財童子が道を求める
長者の子、善財童子
菩薩の道を問う
遊女の教え
二 〈さとりを求める心〉
『往生要集』にみる「入法界品」
発菩提心の勧め
三 晋訳『華厳経』のめざすもの――六十巻本の末尾の偈
普賢菩薩の説く教え
諸仏の徳を讃える
仏の三業を讃える
尽きることのない仏の徳
四 「普賢菩薩行願讃」――四十巻本の末尾の偈
日本仏教への影響
諸仏を敬礼し、この世にとどまることを願う
修行の完成をめざす
三世の劫の海を渡る
すばらしい行いの完成
普賢の願をとなえる
十種の広大な願い
第4章 唯心の実践――『楞伽経』
禅宗への影響
ラーヴァナによる仏の勧請
諸識の根本にあるアーラヤ識
七種の本性を説く
無影像すなわち如来蔵の門
四種のしかたで真理を観ずる
自証の法と本住の法
殺生、食肉を禁ず
付録
特論 人類の思想史の流れにおける『華厳経』
縁起の思想
十二因縁説の比較
インドにおける華厳教学の基礎
西洋の哲学への影響
中国の儒学思想による改変
あとがき
第1章 真理の世界――『華厳経』(一)
『華厳経』と東大寺の大仏
『華厳経』のなりたち
法界縁起の説
世界成立の所以
真理の世界から見た現実のすがた
荘厳された世界
遍満する仏の法身
第2章 菩薩行の強調――『華厳経』(二)
初発心時に正覚を成ず
唯心偈――一切は心から現れる
心の修養、自利即利他
懺悔の実践
第3章 善財童子の求道――『華厳経』(三)
一 善財童子が道を求める
長者の子、善財童子
菩薩の道を問う
遊女の教え
二 〈さとりを求める心〉
『往生要集』にみる「入法界品」
発菩提心の勧め
三 晋訳『華厳経』のめざすもの――六十巻本の末尾の偈
普賢菩薩の説く教え
諸仏の徳を讃える
仏の三業を讃える
尽きることのない仏の徳
四 「普賢菩薩行願讃」――四十巻本の末尾の偈
日本仏教への影響
諸仏を敬礼し、この世にとどまることを願う
修行の完成をめざす
三世の劫の海を渡る
すばらしい行いの完成
普賢の願をとなえる
十種の広大な願い
第4章 唯心の実践――『楞伽経』
禅宗への影響
ラーヴァナによる仏の勧請
諸識の根本にあるアーラヤ識
七種の本性を説く
無影像すなわち如来蔵の門
四種のしかたで真理を観ずる
自証の法と本住の法
殺生、食肉を禁ず
付録
特論 人類の思想史の流れにおける『華厳経』
縁起の思想
十二因縁説の比較
インドにおける華厳教学の基礎
西洋の哲学への影響
中国の儒学思想による改変
あとがき