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書籍編集の現場から

『CHOCOLATE』
チョコレートの歴史,カカオ豆の種類,味わい方と
そのレシピ

ドム・ラムジー/著 定価3,520円(本体3,200円+税10%)

 2017年12月に刊行した『CHOCOLATE』は,イギリスの原書を翻訳した書籍です。前年にフランクフルトブックフェアの会場で一目ぼれしました。その書籍自体が,大きくて分厚いチョコレートのようで,見るからにおいしそうだったからです。

 内容は,チョコレートの歴史に始まり,赤道地帯で栽培されているカカオの生育方法,カカオ豆の種類,チョコレートの味わい方,保存方法,チョコレートのレシピに至ります。チョコレートにまつわるすべてを解説する本書は,チョコレートの作り手も,食べる専門のファンも楽しめる一冊です。

 発行するにあたって,編集部では日本語訳を校正したり,日本語版のカバーを製作したりしました。営業部では,12月のクリスマスと2月のバレンタイン時期に力を入れて売り出すため,販売計画を練っています。

 本書に何度も出てくる「ビーントゥバー」とは,カカオ豆を選び,焙煎し,チョコレートができあがるまでの工程を一つのブランドや一人の作り手が一貫して行う製法のことです。これにこだわった商品は現在,コンビニでも購入することができます。そのほとんどが,一般的なチョコレートに比べてカカオの味がダイレクトに感じられる「ハイカカオチョコレート」です。果実のような香りがする酸味の強いカカオもあれば,コーヒーのような苦味をもつカカオもあります。産地ごとに異なる味を楽しめる点で,「ビーントゥバー」はチョコレート好きの心をつかんでいます。

 こうした流行のためか,「ホンジュラス」や「マダガスカル」など,あまり知られていない産地のカカオを使用したチョコレートも専門店で見かけます。産地のことを知っていただいた上で,次はどのチョコレートを食べるか考える楽しみができれば幸いです。

東京書籍 書籍編集部
2018年8月
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