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日本人のための英語入門

日本人のための英語入門
結論を先に言う練習帳

三浦順治/著

ISBN:978-4-487-81490-9
定価1,870円(本体1,700円+税10%)
発売年月日:2021年04月09日
ページ数:272頁
判型:A5

解説:
脳にしみついた日本語は一生つきまとう…ならば、どう学習するべきか?

 英語と日本語では、物事を伝えるときの伝え方の順が根本的に大きく異なる。英語の「重点先行」と日本語の「結論は後で」の違いは、コミュニケーションにおいて極めて重大な意味をもっている。それは、どちらのネイティブもお互いに自分の言語習慣からくるexpectation(予測)をもっているからだ。この違いを知らないとき、コミュニケーションは互いに違和感をもちながら進むことになる。
 本書では、日本語と英語の文法的な違いと論理の違いを、修飾構造、センテンスという単位から、さらに広げてパラグラフ、そして小論文やレポートの構成までを、日本語と英語の両方を対照しながら解説する。「日本語ネイティブ」のためのまったく新しいアプローチの英語入門書。

コンテンツ

〈 Introduction 序論 〉 
重点先行型の英語、重点後置の日本語
情報提供に積極的な英語、小出しの日本語

〈 chapter1 文(センテンス) 〉
運命的な、日本語と英語の述語の位置の違い
結論を最初に言う英語、結論は最後に言う日本語
英語の基本5文型はそのままでは使いものにならない
日本人の英文は痩せて貧弱だ
語順に厳しい英語、融通の利く日本語
核になる名詞の前に複数の修飾語が並ぶ順序
英語の形容詞の並び順
形容詞と、日本語にはない限定詞
英語と日本語のセンテンスの長さを比べてみよう
日本人の英語が未熟であるといわれる一つの理由
ネイティブ並みの長さの英語のセンテンスを書く

〈 chapter2 段落(パラグラフ) 〉
日本語の段落 ― 段落とパラグラフは同じではない
「まずは話題から」の英語のパラグラフ
パラグラフの基本の型は三つ
トピックセンテンスの意義・働き
サポートの仕方の順序
トピックセンテンスをどう書くか
サポートがパラグラフを面白くする
パラグラフの長さ
ラブレターもパラグラフ書き
英語のパラグラフの構造
英語のパラグラフの基本型
トピックセンテンスとサポート
トピックセンテンスの欠如
トピックセンテンスにはどんな構造のセンテンスがよいか
積極的サポートと消極的サポート
日米学生の展開法の差
直線型の英語、遠回りの日本語

〈 chapter3 文章(英語のレポートと日本語の小論文) 〉
英語のレポートも日本語の小論文も基本原理は同じと考えよ
小論文の代表的な枠組み二つ
小論文(導入・展開・結論)を組み立ててみる
導入と結論の重要性と起承転結は持ち込まないこと
小論文を論理的にする二つのこと

〈 付録 〉
日本語順思考⇒英語順思考 クイック切り替え練習帳