散歩が楽しくなる 野鳥手帳
ISBN:978-4-487-81323-0
定価1,760円(本体1,600円+税10%)
発売年月日:2022年07月25日
ページ数:184
判型:手帳判
国内のあらゆる環境に生息する野鳥の中から代表的な312種を選び出し、持ち歩きのしやすい手帳サイズに情報を整理した野鳥図鑑。
はじめに
この『野鳥手帳』は、これから野鳥に親しんでいただく方々を念頭に書きました。
そのため従来の野鳥図鑑のように、~目~科~属といった分類をあえてせずに、身近で(ときにレアで)親しみやすい野鳥たちを順番に紹介しています。
最初のページではスズメをはじめ、ほぼ全国で身近に見ることのできる野鳥を掲載していますが、ページをめくっていくうちに思いがけない種類の鳥たちも登場してきます。
たとえば、特別天然記念物にも指定されているタンチョウですが、北海道東部ではよく見かける野鳥です。私も釧網線の「摩周駅(旧弟子屈駅)」裏で、本種が好んで生息する湿原以外の、人家の近くで採餌するタンチョウを2羽も見かけるという、思いがけない体験をしました。今まで珍しいと思っていた野鳥が、ある地方では身近に見られるのかと、そう知ってもらえることもこの手帳の目的のひとつです。
さらに、もう1つ工夫をしています。
この手帳に掲載されている312種の野鳥に、それぞれマイナンバーよろしく鳥ナンバーを付けました。第1章はもちろん、第2章の「クローズ・アップ」や「名前の由来」などにわかれて掲載されていている鳥名などを検索するときに役立ててください。
小さくて使いやすく、フィールドで役に立つ手帳のような図鑑を作りたい。これが著者の思いでした。「本山流・野鳥の楽しみ方」をご堪能ください。
この手帳を手にすることで野鳥を身近に知り、私たちのまわりにある自然への興味をぜひ広げていってほしいと願います。
やがて姿をみせるツグミを待って
本山賢司