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iPS細胞の研究室

iPS細胞の研究室
体のしくみから研究の未来まで

京都大学iPS細胞研究所 国際広報室/編 志田あやか/著

ISBN:978-4-487-81300-1
定価1,430円(本体1,300円+税10%)
発売年月日:2020年04月01日
ページ数:148頁
判型:四六判

解説:
京都大学iPS細胞研究所設立10周年記念出版

この10年でiPSの可能性はどこまでひろがったのか?
iPSで未来はどうなるのか?
研究者は日々、何を考えているのか?
iPS細胞の基礎知識から最先端の研究まで中学生からでもわかりやすく読みやすく解説します。

~「はじめに」より抜粋~

2012 年、山中伸弥博士がノーベル生理学・医学賞を受賞したことで、一躍有名になったiPS 細胞。
名前は聞いたことがあるけれど、どんなものかよく知らないという方も多いのではないでしょうか。
iPS 細胞は、2006 年に初めて世に出た細胞で、将来、いろいろな病気の治療に役立つ可能性があるといわれています。
この本を読んでいる皆さんの中には、将来iPS細胞を使った治療を受ける人がいるかもしれません。
この本では、iPS細胞とは何なのかという疑問を入口に、生物学の歴史や、今まさに行われている研究の最先端、さらにはiPS細胞研究の未来について考えていきます。

Part1ではまず、iPS細胞がどんな細胞なのか、初めて学ぶ人にもわかりやすく解説していきます。
Part2では、ヒトの体のしくみを中心に、生物学のおもしろさをのぞいてみましょう。
Part3では、iPS細胞の研究者へのインタビューを通じて、研究者の素顔にせまります。

この本を通じて、iPS細胞はもちろん、生き物の体のふしぎや、科学全般について興味を深めてもらえたらうれしいです。

はじめに

 2012年、山中伸弥博士がノーベル生理学・医学賞を受賞したことで、一躍有名になったiPS細胞。名前は聞いたことがあるけれど、どんなものかよく知らないという方も多いのではないでしょうか。
 iPS細胞は、2006年に初めて世に出た細胞で、いろいろな病気の治療に役立つ可能性があるといわれています。この本を読んでいる皆さんの中には、将来iPS細胞を使った治療を受ける人がいるかもしれません。
 iPS細胞ができるまでには、多くの科学者が、生物の体のしくみを研究してきた歴史があります。山中博士とノーベル賞を共同受賞したジョン・ガードン博士も、生物学の歴史に大きく貢献した一人です。多くの研究の積み重ねがiPS細胞の開発成功につながり、iPS細胞を医療に役立てるための支えになっているのです。
 また、iPS細胞には、まだ研究者も解き明かせていない謎がたくさんあります。研究者たちが何を考え、どんな謎に立ち向かっているのか、ぜひ皆さんに知ってほしいと思います。
 この本では、iPS細胞とは何なのかという疑問を入口に、生物学の歴史や、今まさに行われている研究の最先端、さらにはiPS細胞研究の未来について考えていきます。Part1ではまず、iPS細胞がどんな細胞なのか、初めて学ぶ人にもわかりやすく解説していきます。Part2では、ヒトの体のしくみを中心に、生物学のおもしろさをのぞいてみましょう。Part3では、iPS細胞の研究者へのインタビューを通じて、研究者の素顔にせまります。
 ちなみにPart1・Part2は、京都大学iPS細胞研究所で開発された『iPS細胞かるた』(東京書籍)に登場する用語について理解を深められるように構成されています。
 この本を通じて、iPS細胞はもちろん、生き物の体のふしぎや、科学全般について興味を深めてもらえたらうれしいです。

著者情報

京都大学iPS細胞研究所 国際広報室(きょうとだいがくあいぴーえすさいぼうけんきゅうじょこくさいこうほうしつ)

著者情報

志田あやか(しだあやか)

コンテンツ

Part1 iPS細胞カンタン丸わかり
Part2 生き物のからだをのぞいてみよう
Part3 研究者ってどんな人?
巻末 iPS基本用語集