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東書アクティブ・キッズ読む力・考える力のレッスン

東書アクティブ・キッズ読む力・考える力のレッスン

神山睦美

ISBN:978-4-487-75565-3
定価1,540円(本体1,400円+税10%)
発売年月日:2008年03月01日
ページ数:224頁
判型:46

解説:
考える力はどうしたらつくのか。それは直面する問題から逃げず,そこに立ち向かった先達の言葉にふれること。太宰治,夏目漱石,村上春樹らの読解を通して,思春期に直面するテーマを考える本。

著者情報

神山睦美(かみやまむつみ)
1947年岩手県生まれ。
東京大学教養学部教養学科卒業。
大学卒業後、東進ハイスクール、河合塾文理など予備校の教壇にたつ。
現在は文芸評論家。
現代文の読解や小論文の指導、そして、文芸評論家として培ってきた思考の力には定評がある。
本書は、14歳前後の子を持つ親の年代の方々を念頭にして書かれた。
主な著書、『思考を鍛える論文入門』(ちくま新書)、『実践国語文章講座』(砂子屋書房)、『夏目漱石は思想家である』『吉本隆明論考』『家族という経験』(思潮社)など。

コンテンツ

はじめに

第1章 読むことの力
  書物に傍点をほどこすということ
  坊ちゃんとデクノボー
  比べもののない何かを読み取る
  さようなら、ギャングたち
  死にゆく人の魂をいやす言葉

第2章 劣等意識の克服
  性欲の悩み
  劣等感と野生への誇り
  屈折した感情
  憎しみや蔑みからの自由
  道徳の危険性

第3章 良心の呼び声
  つなぎとめる声
  トカトントン
  しっかり歩け。元気出して歩け!
  良心の呼び声
  孤高の哲学者

第4章 水先案内としての母
  同い年の従兄弟の死
  「妣が国」と「まれびと」
  母という鏡
  還ってゆく風景
  母親失格の思い
  大きな自然へ環るとき

第5章 てんでんばらばらに生きること
  郷里の偉人・後藤新平
  植民地経営の理念
  均質性とてんでんばらばら
  西洋の東洋に対する支配
  一望のもとに監視すること
  時代と相容れない資質
  公平このうえない空間
  てんでんばらばらのありかた

第6章 働くことの意味
  父の死
  働かざる者、食うべからず
  働くことによる満足感、充実感
  拡大再生産にストップ
  死に至る労働
  最後まで人間であること

第7章 戦わないという選択
  死者を忘れないということ
  憲法第九条と名誉ある地位
  戦わないことの大切さ
  孤立無援の戦い
  薄っぺらな名誉とマイノリティの生

第8章 自分にとってのもう一人の自分
  ドッペルゲンガー
  自分の代わりに死んでくれる子供
  巨大暴力に対抗する暴力装置
  あらたに生きはじめる者
  失い続けてきたものに、もう一度出会う場所

あとがき