• TOP
  • 遊び×体力向上!学校体力テストCBTシステムのご紹介!(1)
遊び×体力向上!学校体力テストCBTシステムのご紹介!(1)

2025.12.12

遊び×体力向上!学校体力テストCBTシステムのご紹介!(1)

毎年繰り返される体力テストのデータ入力・集計作業で「紙でのデータ管理は大変だなぁ」「異動や退職でデータがどこにあったかわからなくなった…」。そんな思いをしたことはありませんか? そんな悩みは学校体力テストCBTシステム「TOSHO-DOSA SCHOOL」(以下:T-D S)が解決できるかもしれません。先生のデータ管理から分析・授業改善までを強力にサポートし、「遊び」×「体力向上」でたくさんの子どもたちの笑顔を作り出します!
・TOSHO-DOSA SCHOOLの詳しいご紹介はこちら

「ジャンプアップ・プロジェクト」

10月末、京都市の中央に位置する朱雀第三小学校の体育館には、4年生の児童が、普段は見慣れない男性を中心に、楽しそうに身体を動かしている姿が見られました。子どもたちと活発に動き回る一般社団法人スポーツ能力発見協会の那須乗斗さんは、身体を固めている相手を動かす運動、ボールを高く投げている間にジェスチャーをする運動、そして最後は児童が大好きな鬼ごっこといったように、次々と身体を使った運動をするよう指示します。児童たちは楽しそうに、でも全力で取り組んでいます。授業の最後には児童の「もっとやりたい!」といった声がたくさん聞かれました。

2人1組でおにごっこ。ペアで手をはなしてはいけません。

2人1組でおにごっこ。ペアで手をはなしてはいけません。

実は京都市では、子どもたちが自らの身体を動かす喜びや楽しさを覚え、スポーツや遊びを通して体力の向上を図る各校の取り組みを支援する「ジャンプアップ・プロジェクト」を推進中。同校でも、休み時間や放課後の遊びを通した体力向上に取り組んでおり、これまでも一輪車を含めたさまざまな遊び道具を追加するなどの環境作りを進めてきました。
今回の運動指導も、このプロジェクトの一環。東京書籍が提供するT-D Sには、各児童のテスト結果に応じた体力向上のための「遊び」を提案する「My 遊び」という機能が搭載されています。那須さんという「運動遊びの専門家」に休み時間や放課後に活用できる遊びを教えてもらうことで、児童生徒自らの実践を通じて体力の向上を図る――それが今回の指導の目的の一つでもありました。

TOSHO-DOSA SCHOOLとは?

T-D Sは、東京書籍が今年4月より運用を開始した、CBT(Computer Based Testing)システムです。毎年必ず実施する学校体力テストの結果を、これまで行われてきた紙の記録ではなく、タブレット端末から入力することで、児童生徒の測定結果をデジタルで管理してサーバー上で保管。それらを教育委員会や実施した学校の先生や児童生徒とリアルタイムで共有することで、測定結果の提出の手間を削減することができます。また、児童生徒の成長記録が小学校から最大9年間にわたり保管されるので、データの散逸の心配もなく、児童および学校の経年変化なども簡単に把握することができるようになります。

デジタルの管理により教育委員会と学校間の連携がよりシームレスに。

デジタルの管理により教育委員会と学校間の連携がよりシームレスに。

使いやすい画面設計と結果をもとに分析された資料の自動作成

また、児童生徒自身がタブレット端末を使って入力できるような、直感的な操作で測定記録を入力しやすい画面も大きな特徴です。誤入力を防ぐための自動チェック機能も備わっており、先生が安心して児童生徒に記録入力を任せることができます。各種目の結果や全国平均との比較、チャートなども自動作成されるので、先生も児童生徒自身も運動能力を簡単に把握することができるようになっています。このように、デジタルならではのさまざまな機能が、T-D Sには搭載されているのです。

即時で結果資料が作成されます。

即時で結果資料が作成されます。

最大の特長は児童生徒のやる気を引き出す「My遊び」

しかし、T-D Sの最大の特長は児童生徒が運動への興味・関心を高める工夫を凝らしていること。それが前述の「My 遊び」というコンテンツです。体力テストの結果をもとに提案された「遊び」(運動スポーツ)を、児童が休み時間などで実際に行うことで、学校全体の体力向上につなげることを目的としています。「スポーツ」には苦手意識があっても、「遊び」と聞くと「いやだ」という児童生徒はあまりいないはず。「体力テストは実施したものの、どのように指導すればよいのだろう」と悩まれている先生にとっても、授業の最初の活動に取り入れる際に参考になる内容となっています。

T-D Sに掲載されている動画

T-D Sに掲載されている動画

児童が行う魚裏返しゲーム

児童が行う魚裏返しゲーム

実は、冒頭の那須さんの「遊び指導」は、T-D Sを契約している自治体さま向けの追加オプションサービス(有料)で、このシステムを開発した那須さん自らが、その学級の体力テスト結果をもとにした、体力向上のための「遊び」を実際に児童に伝授する事後指導の授業でした。次号では、このシステムの開発経緯や、その他の事後指導の様子などについて詳しくお届けしたいと思います。

後編はこちら

TOSHO-DOSA SCHOOLの詳しいご紹介はこちら