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デジタル教科書の効果的な活用方法とは?〜「EDIX東京2025」東京書籍出展レポート(3)〜

2025.06.16

デジタル教科書の効果的な活用方法とは?〜「EDIX東京2025」東京書籍出展レポート(3)〜

東京書籍が出展した「第16回EDIX(教育総合展)2025東京」では、各商品・サービスの紹介だけではなく、算数数学と英語の小中編集長によるデジタル教科書の活用方法についてのセミナーも行われました。ここでは、算数数学のセミナーを中心にレポートします!

デジタル教科書の「不易」とは何か?

4月24日午後に行われた算数数学編集長による小中学校デジタル教科書についてのセミナーのタイトルは「デジタル教科書の不易を求めて」。不易とは「時代を通じて変わらないこと」。そのタイトルが示すように、2008年に発売された「日本初」の算数数学の指導者用デジタル教科書の制作当初、「算数数学のデジタル教科書はどうあるべきか?」という「不易」の議論が徹底的に行われたそうです。そして、「デジタル教科書は、児童生徒と教師、児童生徒どうしのコミュニケーションを活性化させ、かつ効率の向上のためのものである」(中学校数学編集長の西原剛さん)という結論に至ったといいます。

デジタルコンテンツの裏側になる設計思想

また、教科書会社だからこそ、学習指導要領が求める「主体的・対話的で深い学びの実現」を図ることが重要であり、現在ではデジタル教科書を通じた「算数数学の問題発見・解決の過程」の図(通称「グルグルの図)における「数学化」や「統合・発展」のプロセスの実現を目指しているとのこと。小学校算数編集長の小林将大さんは加えて、「そのためにも可能な限り児童生徒が自由に試行錯誤ができるようにし、さらに、子どもの意見を授業で共有できるようにすることを目指した」という具体的な制作コンセプトも説明してくれました。なるほど、このような背景に深い設計思想があって、さまざまなデジタルコンテンツが生まれているんですね。

紹介しきれないさまざまな機能!

その後は、さまざまな指導者用・学習者用のデジタル教科書のコンテンツや機能が紹介されました。①教科書の考えや答えなどを隠すマスク機能、②児童生徒の興味をひくこと間違いなしの導入のムービー、③教科書のテキストや図形、写真、挿絵などを自由にレイアウトできるMY教科書エディタ、④立体図の仕組みについて児童生徒に気づきを与えるコンテンツ、⑤表や式、グラフが連動して動く機能など、まさに内容盛りだくさん!ご使用いただいている先生はぜひチェックしていただければと思います!(学習者用デジタル教科書の紹介についてはこちら

小中英語編集部も学習者用デジタル教科書を紹介

翌4月25日には、小・中学校の英語編集部による、学習者用デジタル教科書のプレゼンも行われました。小学校英語編集長の井上奈央子さんは、学習者用デジタル教科書の使用頻度についてのアンケート結果なども示した上で、当社のデジタル教材「タブドリLive!」や「NIMOT」との連携機能や、各学校の具体的な活用事例などを紹介。

中学校英語編集長の城戸彩子さんは、楽しく学べるKey Sentences解説動画や、教科書本文を検索できるNEW HORIZON 用例辞典などを紹介した上で、まとめとして、「小・中のNEW HORIZONのデジタル教科書が、児童生徒の主体的に取り組む力を育成するとともに、先生方の授業改善の一助になればうれしい」と制作した思いを語ってくれました。

さて、これまで3回にわたって「EDIX(教育総合展)東京2025」での東京書籍ブースの様子をレポートしてきましたが、いかがでしたか。展示責任者の佐藤哲治さんは、「今回の出展を通して、当社の魅力あふれる多くのコンテンツを紹介できたことは、DX商品の普及促進に貢献することのみならず、ブランドイメージの向上にも結び付いたと思います。ご来場いただいた皆さまに心からお礼を申し上げます」との御礼のコメントをいただきました。ぜひ今後も、東京書籍の商品・サービスにご注目ください!