

サイエイスクールでは生徒に理科の楽しさを伝えるため、目で見て触れて匂いを嗅いで興味を喚起させたいとの思いから、大宮校に理科実験教室「サイエイLab」を開設しました。実験動画を録り溜めて教材として授業に組み込むことを目指しましたが、社内のクラウドアーカイブに残す作業の煩雑さや、教室でしか視聴できないところに限界を感じていました。
実験動画の配信方法を模索する中、東京書籍さんの「douga pocket」と出会い、教室の外でも視聴することができ、理科実験の面白さが伝わる機会が増えると確信しました。数多のプラットフォームがある中で、教科書事業に実績のある東京書籍さんは生徒・保護者に安心感と信頼感を持ってもらえることが、導入を決断した最大の理由です。また、サイエイスクールでは発足当初から正社員講師制を貫き、教材スタッフが授業で生徒の反応を教材開発に活かしながらより良い使い方を磨き上げてきました。「douga pocket」は指導現場のノウハウを詰め込んでオリジナル教材を制作できる点に大きなメリットを感じました。導入後も要望に応じた機能改善や運用サポートが充実しており、自由度の高い教材制作が可能です。

3年ほど前に社内チームを立ち上げて、理科実験の方法から考察までのオリジナルコンテンツを完結させ、2年後には社会科のプロジェクトが始動しました。そして完成したのがサイエイスクールのオリジナル教材「DOUGAでマスター」です。社会科は図表・イラスト・写真が豊富で、紙のテキストの何倍もの情報量が圧倒的な強みです。さらに、現在は数学も進行中で中1生は今年4月から、活用しています。
今年の夏期講習会でさっそくプラスの効果が顕著に表れました。「DOUGAでマスター」の解説動画によって授業がスピードアップして、1コマ45分の中で、授業解説をする時間が30分に短縮することができたのは嬉しい副産物です。その結果、残りの15分で夏期講習会で行っている「毎日テスト」のポイント解説をする時間が作れました。生徒自身が問題を解いて“わかる”から“できる”に進化させる時間も確保することができました。
以前は先生が授業時間の約3分の1を板書に費やしていましたが、「DOUGAでマスター」導入後はリモコンのみで操作ができ、板書の時間が大幅に短縮されて生徒たちと向き合う時間が増えました。「DOUGAでマスター」は指導用ツールでありながら生徒の学習用教材としても活用できる、まさにハイブリット式の教材で、生徒の反応、いわゆる“食いつき感”も上々です。
塾の帰り道に保護者が送迎する車の中でもスマホで再視聴ができます。10問のチェックテストで復習をしたり、定期試験対策機能も備えています。管理システムによって生徒も先生も学習の進捗状況を確認することも可能です。何より、今まで以上に生徒たちは理解を深めています。
例えば以前は先生が黒板に数学の途中計算式を5行書いて解説していた問題が、「DOUGAマスター」なら20行で詳細を説明もできます。板書では説明しづらい箇所も瞬時に図表で補い、太字や拡大、止める・進む・戻る機能で授業の情報量が圧倒的に増え、生徒の理解度がアップしました。
写真:「DOUGAでマスター」