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クジラコンプレックス

クジラコンプレックス
捕鯨裁判の勝者はだれか

石井 敦・真田康弘/著

ISBN:978-4-487-80925-7
定価1,980円(本体1,800円+税10%)
発売年月日:2015年10月21日
ページ数:352頁
判型:46

解説:
2014年3月31日の国際司法裁判所の判決により,日本は,南極での調査捕鯨の中止を命ぜられ今後の捕鯨政策の見直しを迫られている。
国はあらためて捕鯨を開始する意向を示したが,世界から厳しい目で見られることが予想される。
このニュースに接し,国内では,「反捕鯨」に対する「反・反捕鯨」の感情が高まりつつある。
しかしそれは適切な感情なのか,あるいは間違っているのか。
この問題は,様々な思考が錯綜し,問題をとらえるのが難しい状況となっている。
いまここで,より中立的な視点で問題をとらえ,皆で考えていく必要がある。
「推進派」対「反対派」という2項対立という構図を超えた議論を進めるにはどうすればよいのか。
本書では過去に公刊された資料,また実際の裁判記録を精査して冷静な立場で捕鯨問題に向き合い,捕鯨論争についてオンブズマン型の視点にたち,中立的・批判的検証を行う。
その中で,今後日本はどう世界と向き合い,つきあっていくべきか,解決策を探る。
そもそも人とクジラはどうかかわってきたのか,捕鯨は日本の文化なのか,調査捕鯨とは何か,世界はどう見ている(考えている)のか,日本人が知っておきたい多様な項目をわかりやすく整理する。

著者情報

真田 康弘(サナダ ヤスヒロ)
早稲田大学地域・地域間研究機構客員次席研究員・研究院客員講師(法政大学大原社会問題研究所客員研究員兼任)。神戸大学国際協力研究科博士課程前期課程修了(修士・政治学)。同研究科博士課程後期課程修了(博士・政治学)。大阪大学大学教育実践センター非常勤講師、東京工業大学社会理工学研究科産学官連携研究員、法政大学サステイナビリティ研究教育機構リサーチ・アドミニストレータを経て、2014年より現職。専門は政治学、国際政治史、国際関係論、環境政策論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

著者情報

石井 敦(イシイ アツシ)
東北大学准教授