
【超口語訳】
方丈記
濱田浩一郎/訳
ISBN:978-4-487-80702-4
定価1,540円(本体1,400円+税10%)
発売年月日:2012年04月28日
ページ数:184頁
判型:46
解説:
地震、台風、飢饉、戦乱、政治的混迷……。人は死に、心は移り、自然は猛威をふるい、家は壊れる……。
今日の世によく似た激動の時代に生きて、鴨長明さんは何を悟ったか。
求めない。妬まない。依りかからない。
すべては変化していく無常の世界を生きるためのヒントが満載の古典的名著『方丈記』が、超わかりやすい現代口語訳で今よみがえる。
地震、台風、飢饉、戦乱、政治的混迷……。人は死に、心は移り、自然は猛威をふるい、家は壊れる……。
今日の世によく似た激動の時代に生きて、鴨長明さんは何を悟ったか。
求めない。妬まない。依りかからない。
すべては変化していく無常の世界を生きるためのヒントが満載の古典的名著『方丈記』が、超わかりやすい現代口語訳で今よみがえる。
コンテンツ
第一段 流れゆく河、移りゆく時代、変わりゆく人
一 常なるものはなし。世の中に存在するすべてのものは変化する
二 人の住む家は時とともに変わり、そこで人の「生き死に」が繰り返される
三 人間はどこから来て、どこへ去っていくのか、どうもよくわからない
第二段 打ち続く「災害」と「人災」の果てに長明さんが見たもの
四 人間は長く生きれば生きるほど、不思議な事件(地獄)に遭遇する
五 都の三分の一が燃えてしまった火災の恐怖
六 危険だらけの京の都に家を造ってどうするのか?
七 地獄で吹くと言われる風よりもひどかった竜巻
八 清盛は、なんでまた、福原への遷都を強行したのか?
九 遷都をしたら、みんな古都を離れ、心まで変わってしまった
一〇 古都は荒れ放題だし、新都に行ってみたら空き地だらけで、とても不安になった
一一 人々の恐れは現実となり、災難が続いて、都が再び京に戻った
一二 仁徳天皇は、民衆のかまどから立つ煙が少ないのをご覧になって、年貢を免除せよとお命じになった
一三 日照り、大風、洪水で五穀がまったく実らず、たいへんな飢饉となった
一四 家を捨てたホームレスが道ばたにあふれ、いたるところで悲しみの声がする
一五 飢え死にしている人の数はすさまじく、死臭が辺りに満ち満ちている
一六 愛する心が深いほうが、必ず先に死んでしまう
一七 死体を数えてみたら、なんと四万二千三百余りもあった
一八 最も恐ろしいのは地震
一九 地震で子どもを失った悲しみは、武士でさえも錯乱状態にさせる
二〇 人は、大仏様の首が落ちるような地震でさえ、年月が経てば忘れてしまう
第三段 人間はどこに住めばいい?
二一 どんなところに住んで、どういうことをしたならば、心は休まるのだろうか
第四段 長明さんが遁世するまで、そして隠棲生活
二二 三十歳を過ぎて、かつて住んでいた家の十分の一の大きさの庵を造った
二三 物事が思い通りにいかなくて、五十歳の春に僧となった
二四 六十歳になって、広さわずか方丈ほどの家をこしらえたが、ずっと住むと決めてはいない
二五 私の新しい庵の様子
二六 私は一日中独りだ。ホトトギスの鳴き声を聞くたび、死んだ時はよろしく頼むと念じる
第五段 自然の暮らしは味わい深い。だけど……
二七 この山は、深く考え、真剣に物事を知ろうという人にとって最高の場所だ
二八 今の世の風潮、有様を見て、ともに暮らすべき人も、頼りにできる使用人もいないから
第六段 それでも心は求めてしまう
二九 人の心を求めない、人に依りかからない
三〇 心が不安定ならば、どんなに高価な財宝を持っていても意味がない
三一 執着するなと言っている私が、なぜ自分の生涯をあれこれ書いているのか
一 常なるものはなし。世の中に存在するすべてのものは変化する
二 人の住む家は時とともに変わり、そこで人の「生き死に」が繰り返される
三 人間はどこから来て、どこへ去っていくのか、どうもよくわからない
第二段 打ち続く「災害」と「人災」の果てに長明さんが見たもの
四 人間は長く生きれば生きるほど、不思議な事件(地獄)に遭遇する
五 都の三分の一が燃えてしまった火災の恐怖
六 危険だらけの京の都に家を造ってどうするのか?
七 地獄で吹くと言われる風よりもひどかった竜巻
八 清盛は、なんでまた、福原への遷都を強行したのか?
九 遷都をしたら、みんな古都を離れ、心まで変わってしまった
一〇 古都は荒れ放題だし、新都に行ってみたら空き地だらけで、とても不安になった
一一 人々の恐れは現実となり、災難が続いて、都が再び京に戻った
一二 仁徳天皇は、民衆のかまどから立つ煙が少ないのをご覧になって、年貢を免除せよとお命じになった
一三 日照り、大風、洪水で五穀がまったく実らず、たいへんな飢饉となった
一四 家を捨てたホームレスが道ばたにあふれ、いたるところで悲しみの声がする
一五 飢え死にしている人の数はすさまじく、死臭が辺りに満ち満ちている
一六 愛する心が深いほうが、必ず先に死んでしまう
一七 死体を数えてみたら、なんと四万二千三百余りもあった
一八 最も恐ろしいのは地震
一九 地震で子どもを失った悲しみは、武士でさえも錯乱状態にさせる
二〇 人は、大仏様の首が落ちるような地震でさえ、年月が経てば忘れてしまう
第三段 人間はどこに住めばいい?
二一 どんなところに住んで、どういうことをしたならば、心は休まるのだろうか
第四段 長明さんが遁世するまで、そして隠棲生活
二二 三十歳を過ぎて、かつて住んでいた家の十分の一の大きさの庵を造った
二三 物事が思い通りにいかなくて、五十歳の春に僧となった
二四 六十歳になって、広さわずか方丈ほどの家をこしらえたが、ずっと住むと決めてはいない
二五 私の新しい庵の様子
二六 私は一日中独りだ。ホトトギスの鳴き声を聞くたび、死んだ時はよろしく頼むと念じる
第五段 自然の暮らしは味わい深い。だけど……
二七 この山は、深く考え、真剣に物事を知ろうという人にとって最高の場所だ
二八 今の世の風潮、有様を見て、ともに暮らすべき人も、頼りにできる使用人もいないから
第六段 それでも心は求めてしまう
二九 人の心を求めない、人に依りかからない
三〇 心が不安定ならば、どんなに高価な財宝を持っていても意味がない
三一 執着するなと言っている私が、なぜ自分の生涯をあれこれ書いているのか