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中学校 保健体育

中学校「新しい保健体育」

「保健編」→「体育編」の順に構成されているのはなぜですか。
 各学年の「保健」と「体育理論」の順番については、年間の配当時数が、保健が 16 単位時間、体育理論が 3 単位時間であり、教科書を使う機会が保健の方が圧倒的に多いことから、利便性を考慮し、保健編を先に配列しました。
新学習指導要領で配当学年が変わった単元はどこですか。
 旧学習指導要領では3学年で学習していた「健康な生活と疾病の予防」の単元を、三分割して、1~3学年すべての学年で学習することになりました。これを受けて、旧学習指導要領では2学年で学習していた「健康と環境」の単元を3学年で学習することになりました。
旧学習指導要領と新学習指導要領の比較は以下の通りです。

旧学習指導要領での学年配当(保健分野)
1年(1)心身の機能の発達と心の健康
2年(2)健康と環境
  (3)傷害の防止
3年(4)健康な生活と疾病の予防

新学習指導要領での学年配当
1年 ア 健康な生活と疾病の予防(ア)(イ)
   イ 心身の機能の発達と心の健康
2年 ア 健康な生活と疾病の予防(ウ)(エ)
   ウ 傷害の防止
3年 ア 健康な生活と疾病の予防(オ)(カ)
   エ 健康と環境

 体育理論では、1学年の「運動やスポーツの多様性」の単元に「運動やスポーツの多様な楽しみ方」が新設され、「運動やスポーツの学び方」が2学年に移動しました。
 また、2学年の「運動やスポーツが心身に及ぼす効果」と「運動やスポーツが社会性の発達に及ぼす効果」が「運動やスポーツが心身及び社会性に及ぼす効果」として1時間にまとめて示されることになりました。
旧学習指導要領と新学習指導要領の比較は以下の通りです。

旧学習指導要領での学年配当(体育理論分野)
1年 
運動やスポーツの多様性
ア運動やスポーツの必要性と楽しさ
イ運動やスポーツへの多様な関わり方
ウ運動やスポーツの学び方
2年
運動やスポーツが心身の発達に与える効果と安全
ア運動やスポーツが心身に及ぼす効果
イ運動やスポーツが社会性の発達に及ぼす効果
ウ安全な運動やスポーツの行い方
3年 
文化としてのスポーツの意義
ア現代生活におけるスポーツの文化的意義
イ国際的なスポーツ大会などが果たす文化的な意義や役割
ウ人々を結び付けるスポーツの文化的な働き

新学習指導要領での学年配当(体育理論分野)
1年
運動やスポーツの多様性
ア運動やスポーツの必要性と楽しさ
イ運動やスポーツへの多様な関わり方
ウ運動やスポーツの多様な楽しみ方
2年
運動やスポーツの意義や効果と学び方や安全な行い方
ア運動やスポーツが心身及び社会性に及ぼす効果
イ運動やスポーツの学び方
ウ安全な運動やスポーツの行い方
3年
文化としてのスポーツの意義
ア現代生活におけるスポーツの文化的意義
イ国際的なスポーツ大会などが果たす文化的な意義や役割
ウ人々を結び付けるスポーツの文化的な働き
2年生の保健編で、 「傷害の防止」→「健康な生活と疾病の予防②」の順となっているのはなぜですか。
 2年生の保健編の配列の狙いは以下の通りです。
  • 「交通事故」に関する内容を、春の時期に学習することができます。18 歳未満の自転車事故は 4 月から 7 月に急激に増加するという統計があり、できるだけ早い時期に学習することで、自転車事故の防止につながると考えています。
  • 「自然災害」に関する内容を、豪雨などによる自然災害が多発する夏の前に学習することができます。
  • 「応急手当」「心肺蘇生法」に関する内容を夏ごろに学習することができます。体育実技の水泳と関連を図ることができます。
3年生の保健編で、「健康と環境」→「健康な生活と疾病の予防③」の順となっているのはなぜですか。
 3年生の保健編の配列の狙いは以下の通りです。
  • 「熱中症」に関する内容を、気温の上がり始める夏前に学習することができます。
  • 「感染症」に関する内容を、感染症が流行する冬になる前に学習することができます。
  • 3年間の保健学習の最後のまとめとして、「8 保健の学習を振り返ろう」に取り組むことができます。前の時間に学習した「健康を守る社会の取り組み」を踏まえ、「健康な生活と疾病の予防」の内容だけでなく、「傷害の防止」や「環境と健康」などの内容も含めて、今後、健康な生活を送るためにどのようなことが必要か、考えることができます。
Dマークコンテンツはどこから見られますか。
 教科書p.1 「Dマークコンテンツ内容一覧」のページに掲載されているURLまたは二次元コードからアクセスすることができます。また、教師用指導書に付属する「指導者用デジタルブック」では、本文中のDマークをクリックすると直接コンテンツを再生することができます。また、同じく教師用指導書に付属する「教師用指導書付属DVD-ROM」にも、データを収録しています。
感染症を扱ったページはありますか。
 感染症の予防については、保健編 6 章(第 3 学年)で学習します。「新しい保健体育」では、p.148-149「感染症の広がり方」、 p.150-151「感染症の予防」、p.152-153「性感染症の予防」、p.154-155「エイズの予防」の 4 単位時間の中で、十分に思考、判断、 表現をすることで、感染症の広がり方と予防についての見方・考え方がしっかりと身につくように構成しています。
 そのほか、p.164「免疫と予防接種」、p.165「海外旅行と感染症」、p.165「手洗いの方法」、p.166「SDGs から考えよう」などの 章末資料や、D マークコンテンツによって、感染症予防についての考えを広げ、深めることのできるようにしています。
「分泌」に「ぶんぴ」とルビがありますが、「ぶんぴつ」ではないでしょうか。
 教科書の表記は、文部科学省『学術用語集(医学編)』を参考にしており、ここでは「分泌」の読みは「bunpi〔tu〕」という表記で示されています。また、『生物教育用語集』(日本動物学会/日本植物学会編)においても、「分泌(ぶんぴ)」として立項されています。
 これを受けて、「新しい保健体育」や東京書籍の他の教科書(高校生物など)でも現在は「ぶんぴ」という読みで統一しています。
 しかしながら、「ぶんぴつ」の読みが誤りであるとは言えませんので、今後の教科書表記が変更される可能性はあります。

「スポーツや運動」と、対でいわれますが、どのように違うのでしょうか。それとも、同じなのでしょうか。
 「スポーツ」や「運動」という言葉は、国や時代によって、また、どのような場面で用いられるかによって、それらに込められる意味が異なります。さらに、日常生活で用いる場合と科学者が用いる場合では、意味が異なることがあります。
 例えば、「今から運動をする」といった場合、それは「今からスポーツをする」ことを意味する場合が日常生活にはよくみられます。ジョギングをする場合や、友達とバドミントンをする場合でも「運動をする」といっていることが多いのではないでしょうか。他方で、日常生活でも「スポーツ」と「運動」を区別して用いている場合があります。例えば、一人で気軽に動く場合は「運動をする」という言葉を用いても、人と競う場合には「スポーツをする」と表現するケースがみられます。競技、競争という側面を含めた場合には「スポーツ」を用い、そうではない場合には「運動」を用いる場合が多いといえます。
 スポーツ科学で用いられる場合、通常、「スポーツ」には二つの意味が込められています。 広い意味では、楽しみ、気晴らし、健康を求めて自発的に行われる運動をさします。また、国によっては、チェスなど、競技的側面を備えた遊びを「スポーツ」に含めている場合もみられます。この場合、ダンスや体操も「スポーツ」に含められることになります。また、協会などがなく、自主的に行われている活動も「スポーツ」に含められることになります。狭い意味では、競技として行われている運動をさします。その際には、協会や公式ルールを備えている個別のスポーツ種目をさしているといえます。
 近年では、「スポーツ」のなかに、単に人と競う活動のみではなく、何かに挑戦したり、自分の可能性を確認したり、達成したり、表現したり、さらには健康のために行う活動を区別することもできます。また、民族スポーツに代表されるように、文化的色彩を込めた場合もあります。
 これに対して、先に述べたように「運動」は、「スポーツ」と同じ意味で用いられる場合もありますが、個々のスポーツ種目を超えて、共通に含まれている要素という意味で「運動」という言葉が用いられる場合もあります。例えば、バドミントンのスマッシュと野球のバッティング、テニスのサービスには共通の動きがあると表現していることなどです。また、スポーツに込められた競技としての性格を全面に押し出すことを避けて、人間が行っている身体活動全体を表現する際には「運動」が用いられています。

中学校「新編 新しい保健体育」

「スポーツや運動」と、対でいわれますが、どのように違うのでしょうか。それとも、同じなのでしょうか。
 「スポーツ」や「運動」という言葉は、国や時代によって、また、どのような場面で用いられるかによって、それらに込められる意味が異なります。さらに、日常生活で用いる場合と科学者が用いる場合では、意味が異なることがあります。
 例えば、「今から運動をする」といった場合、それは「今からスポーツをする」ことを意味する場合が日常生活にはよくみられます。ジョギングをする場合や、友達とバドミントンをする場合でも「運動をする」といっていることが多いのではないでしょうか。他方で、日常生活でも「スポーツ」と「運動」を区別して用いている場合があります。例えば、一人で気軽に動く場合は「運動をする」という言葉を用いても、人と競う場合には「スポーツをする」と表現するケースがみられます。競技、競争という側面を含めた場合には「スポーツ」を用い、そうではない場合には「運動」を用いる場合が多いといえます。
 スポーツ科学で用いられる場合、通常、「スポーツ」には二つの意味が込められています。 広い意味では、楽しみ、気晴らし、健康を求めて自発的に行われる運動をさします。また、国によっては、チェスなど、競技的側面を備えた遊びを「スポーツ」に含めている場合もみられます。この場合、ダンスや体操も「スポーツ」に含められることになります。また、協会などがなく、自主的に行われている活動も「スポーツ」に含められることになります。狭い意味では、競技として行われている運動をさします。その際には、協会や公式ルールを備えている個別のスポーツ種目をさしているといえます。
 近年では、「スポーツ」のなかに、単に人と競う活動のみではなく、何かに挑戦したり、自分の可能性を確認したり、達成したり、表現したり、さらには健康のために行う活動を区別することもできます。また、民族スポーツに代表されるように、文化的色彩を込めた場合もあります。
 これに対して、先に述べたように「運動」は、「スポーツ」と同じ意味で用いられる場合もありますが、個々のスポーツ種目を超えて、共通に含まれている要素という意味で「運動」という言葉が用いられる場合もあります。例えば、バドミントンのスマッシュと野球のバッティング、テニスのサービスには共通の動きがあると表現していることなどです。また、スポーツに込められた競技としての性格を全面に押し出すことを避けて、人間が行っている身体活動全体を表現する際には「運動」が用いられています。