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教科書・図書教材 よくある質問Q&A

保健体育

中学校「新編 新しい保健体育」

「スポーツや運動」と,対でいわれますが,どのように違うのでしょうか。それとも,同じなのでしょうか。

 「スポーツ」や「運動」という言葉は,国や時代によって,また,どのような場面で用いられるかによって,それらに込められる意味が異なります。さらに,日常生活で用いる場合と科学者が用いる場合では,意味が異なることがあります。
 例えば,「今から運動をする」といった場合,それは「今からスポーツをする」ことを意味する場合が日常生活にはよくみられます。ジョギングをする場合や,友達とバドミントンをする場合でも「運動をする」といっていることが多いのではないでしょうか。他方で,日常生活でも「スポーツ」と「運動」を区別して用いている場合があります。例えば,一人で気軽に動く場合は「運動をする」という言葉を用いても,人と競う場合には「スポーツをする」と表現するケースがみられます。競技,競争という側面を含めた場合には「スポーツ」を用い,そうではない場合には「運動」を用いる場合が多いといえます。
 スポーツ科学で用いられる場合,通常,「スポーツ」には二つの意味が込められています。 広い意味では,楽しみ,気晴らし,健康を求めて自発的に行われる運動をさします。また,国によっては,チェスなど,競技的側面を備えた遊びを「スポーツ」に含めている場合もみられます。この場合,ダンスや体操も「スポーツ」に含められることになります。また,協会などがなく,自主的に行われている活動も「スポーツ」に含められることになります。狭い意味では,競技として行われている運動をさします。その際には,協会や公式ルールを備えている個別のスポーツ種目をさしているといえます。
 近年では,「スポーツ」のなかに,単に人と競う活動のみではなく,何かに挑戦したり,自分の可能性を確認したり,達成したり,表現したり,さらには健康のために行う活動を区別することもできます。また,民族スポーツに代表されるように,文化的色彩を込めた場合もあります。
 これに対して,先に述べたように「運動」は,「スポーツ」と同じ意味で用いられる場合もありますが,個々のスポーツ種目を超えて,共通に含まれている要素という意味で「運動」という言葉が用いられる場合もあります。例えば,バドミントンのスマッシュと野球のバッティング,テニスのサービスには共通の動きがあると表現していることなどです。また,スポーツに込められた競技としての性格を全面に押し出すことを避けて,人間が行っている身体活動全体を表現する際には「運動」が用いられています。

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