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教科書・図書教材 よくある質問Q&A

英語

小学校外国語活動とのつながりについて,どのような変更がありますか。

道順と病院が2年から1年へ

改訂にあたって,先生方からいただいた「小中接続」に関する調査でもっとも多かったご回答は,「Speaking Plusの配置移動をしてほしい」というものでした。
一般的には文字指導や英語を使ったゲームや歌,チャンツの指導が話題になりがちな小中接続ですが,NEW HORIZONの重要な骨組みの1つであるPlusの中の,言語使用場面を扱うSpeaking Plusに着目していただけたことは編集部にとって大きな気付きでした。
理由も極めて明快でした。「NEW HORIZONは道案内と電話の会話を各学年1回ずつ,3年間で3回ずつ扱えるようにSpeaking Plusを用意していて,定着にはとても有効な配列です。ただ,左に曲がって,右のほうに進んで……,のような道順の案内は多くの小学校で活動させています。平成18年度本だと道順案内は2年にあるので,このままでは間があいて指導しにくいです。それから,体の不調を訴えたりするときの病院での会話も,小学校で病院ごっこみたいにして学習している子どもが多いから,これもいま2年にあるけれど,1年で扱えたほうがよいです。」
たしかに新COS小学校外国語活動の内容の取扱いには,「外国語でのコミュニケーションを体験させるに当たり,主として次に示すようなコミュニケーションの働きを取り上げるようにすること。」とあり,〔コミュニケーションの場面の例〕として「道案内」や「家庭での生活」などがあげられています。これは新COS中学校英語の言語活動の取扱いで示された「言語活動を行うに当たり,主として次に示すような言語の使用場面や働きを取り上げるようにすること。」と直結するものであり,〔言語の使用場面の例〕は小学校と同じく「道案内」と「家庭での生活」が含まれています。まさに新COSに根拠をもたせながら,NEW HORIZONが平成14年以来ずっと2部構成にして,使用場面を特化して扱ってきたSpeaking Plusを小学校外国語活動につなげられたこと,またそのヒントをお使いいただいている先生方からいただけたことを何よりうれしく思いました。
実際の配列がえの作業は言語材料の配列との絡みから予想以上に困難を極めるものでした。
「道案内」については平成18年度本2年pp.64-65と平成24年度本1年pp.90-91を,「病院で」については平成18年度本2年pp.56-57と平成24年度本1年pp.112-113をそれぞれ比べていただければ,具体的な解決方法がご確認いただけます。
このほか,一般的なご要望であった小学校外国語活動を踏まえた音の素地を生かした中学校での受け入れ対応として,1年入門期Warm-upでは,例えば「あいさつ」という学習目標には英語の歌としてHello, Songを,「色」を学ぶページではI Can Sing a Rainbowの歌を用意して,すべての学習目標を定着させるために,「英語の歌」を用いる手法を小学校外国語活動の教材から踏襲するようにしました。また1年入門期Warm-up(pp.6-7)や巻末資料(pp.132-133),学び方コーナー(p.79,p.101)などでも小学校での音の素地を踏まえて「音とつづり」の関係やフォニックスへの対応を手厚くしています。小学校外国語活動で素地のある「数字」や「曜日」「月日」を入門期でまとめて扱ったのも,小学校の素地を整理し,中学校の学習内容を積み上げる準備のための配置としてこれが適切であると判断したためです。

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新COSで重要とされた「読む」「書く」活動は,どのように扱っていますか。

5つのタイプのリーディング&語→文→文章のライティング

「読む」活動
新COSには物語や説明文の読み取りに「正確に」の文言が追加されました。中教審の議論や教育課程実施情報調査で,不十分であるという指摘がなされたことによる変更です。また伝言や手紙について「文章」の文言が追加されました。さらに「書かれた内容や考え方などをとらえる」読みが新設されました。これは最終目標として「感想や賛否・理由を示す」ことが意図されたものであり,教科書に読み物教材を掲載するにあたっては,読み取りに終始するものと誤解しないよう配慮しました。
目立った傾向として言えることは,読むことを通して,4技能を総合的に育成できる教材を求めたということです。平成24年度版NEW HORIZONで取り扱っている5種類の読み物教材にはいずれにもその特徴へのこだわりがあります。

1. Unit-Reading for Communication(2年に7本,3年に6本)
コミュニケーションのためのリーディング教材。
2. Let’s Read(1年に1本,2年に3本,3年に3本)
長文読解のための鑑賞用リーディング教材。
3. Multi Plus Challenge(2年に3本,3年に3本)
異文化理解・探究的な活動・教科横断型学習のためのリーディング教材。
4. Further Reading(3年に4本)
3年特設の,高校入試の出題テーマと長さを意識して作成したリーディング教材。
5.名作鑑賞(各学年応用編に1本ずつ)
英語の原典作品に触れて,本格的な読書体験ができるリーディング教材。朗読・暗唱向け。

▼1年Warm-up (pp.2-13)で「英語の音とつづり」を扱うページを用意しました。
▼学び方コーナーで,「読みのコツ」を適宜習得できるようにしました。
▼3年Warm-upにJigsaw Reading(「イソップ物語」)を扱いました。
▼読み取りの確認問題として,Let’s Readや2・3年Unitの最終ページに配置しているReviewは,新COS対応により,問題数を質・量ともにさらに充実させています。
▼各教材の総語数は学年を追って段階的に増やせるよう扱う文や文章の長さに配慮しています。

「書く」活動
新COSの「書くこと」の指導事項は,新学習指導要領で「読むこと」の指導事項に対応するものとして掲げられた目標です。「書くこと」は「読むこと」よりも扱いのレベルは難しくなりますが,「書くこと」においても「音声から文字へ」関連づけて指導したいとする,新COS の一貫したスタンスが示されています。
具体的には「文字や符号を識別し,語と語の区切りなどに注意して正しく書くこと」という文言がありますが,「語と語の区切りなどに注意」するとは,英語では単語を一つずつ区切って書くなど日本語の表記方法とは異なる点について注意することを示しています。
英語を「正しく書く」ためには,大文字および小文字を正しく書き分けたり,文の内容に合わせて疑問符や感嘆符などの符号を適切に使用したりすることが大切です。 なお,この指導事項は,生徒が3学年間を通じて行う「書くこと」の活動でもっとも基本的な技能の習熟を求めたものであり,繰り返し指導することにより,文字や符号についての知識や技能の確実な定着を図り,正確に分かりやすく書けるようにする必要があります。
こうした新COSの目標に対応する平成24年度版NEW HORIZONの要素を以下にご紹介します。

1.1年Warm-up(pp.4-7)
フォニックスアルファベット,基本的な単語など。
2.1年巻末応用編「英語の音とつづり」(pp.132-133)
「基本的な発音を覚えよう」と「異なる発音のしかたを覚えよう」と「基本的なルールを覚えよう」の3つの柱から成る。
3.1年巻末応用編「アルファベットの書き方」(p.134)
「基本的な発音を覚えよう」と「異なる発音のしかたを覚えよう」と「基本的なルールを覚えよう」の3つの柱から成る。
4.1年巻末応用編「手紙・はがきの書き方」(p.135)
宛名・住所表記のお手本。Writing Plus3 STEP3(p.115)からリンク。
5.1年学び方コーナー「文の書き方」(p.27)
表記法のルールを重点的に扱う。英語では単語を一つずつ区切って書くなど日本語の表記方法とは異なる点について注意するのに有効なページ。同時に英語を「正しく書く」ためには,大文字および小文字を正しく書き分けたり,文の内容に合わせて疑問符や感嘆符などの符号を適切に使用したりすることを指導できる。
6.全Speaking PlusのアイコンListen
ディクテーションのための音声を用意している。基本表現やモデル対話の中の重要表現を聞いて文字に書きとめて確認させることにより,表現としての定着と,聞いた音を文字に書けるようになる効果を同時にねらっている。ディクテーションは3学年を通じて継続的に指導することにより,文字や符号についての知識や技能の確実な定着を図るのに有効な方法。正確に分かりやすく書けるようになる。

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新COSで重要とされた4技能統合・総合は,どのように扱っていますか。

学びをまとめてつなげるMulti Plus

新COSで「意識すべき特色」として最も強調されたのは「活用」でした。これについて文部科学省の調査官からは,次のようなご説明がありました。

「習得したことを運用することにより,理解して中に得たものを外に出す。その「外に出す」ことを指導の重点に置きたい。良質の英語をたくさん聞く→聞いたことをもとに話す→書く→読むといった流れを作ることでメスを入れなければ,日本の英語教育は変わらない。教科書をなぞったら言いたいことが英語で言えた,教科書で聞いたことをもとに何かを読んだ,読んだものについて友達とペアになって話せた,コミュニケーションができた,文法的な気付きもあった,という『つながり』のある素材が盛り込まれるとありがたい。」

このご説明からヒントを得て,改訂したのが平成24年度版のMulti Plusです。4技能を統合して自己表現活動を行うという基本的な考え方は平成14年度版・18年度版と変わっていませんが,「活用」して「外に出す」スケールを「世界」に広げたこと,これが日本の英語教育の真にめざしているところだと考えたところが,新しく変わったところです。平成18年度版では見開き2ページ構成2時間扱いだったところを,今回24年度版では2・3年を4ページ構成にして,2ページを追加しました。そしてこの追加した後半2ページの部分Challengeに,英語を使って「世界」につながる内容を盛り込みました。配当時間はMulti Plus全体で4時間扱いになっています。「活用」のための指導時間を十分に保障したい考えがあります。

NEW HORIZONでは,平成14年度本以来,UnitとPlusの2部構成をとっており,コミュニケーションを重点的に扱うPlusには,4つの技能別Plusに加えて,4技能統合・総合に対応するMulti Plusを設置してきました。Multiは「多数・複数であるさま」「多方面に渡るさま」というそのままの意味から名づけ,2改訂を経てこの呼び名にも馴染みが出てきたところでした。今回3改訂目に入りますが,この新COS改訂の趣旨説明を確認して,改めて今回もMulti Plusであることの認識を確かなものにしました。そして,従来以上に学習したことを「まとめて」「つなげる」役割をこのMulti Plusで充実させる必要性を感じたのでした。 新COS改訂趣旨の観点と平成24年度本NEW HORIZON Multi Plusとの対応は以下のとおりです。

① 自らの考えなどを相手に伝えるための「発信力」を養えるか。
→ Step・Jump・Challenge
② コミュニケーションの中で基本的な語彙や文構造を活用する力を養えるか。
→ Hop・Step・Jump・Challenge
③ 内容的にまとまりのある一貫した文章を書く力を養えるか。
→ Step・Challenge
④「聞くこと」や「読むこと」を通じて得た知識等について,自らの体験や考えなどと結び付けながら活用し,「話すこと」や「書くこと」を通じて発信する力を養えるか。
→ Hop・Step・Jump・Challenge
⑤ 指導に用いられる教材の題材や内容について,外国語学習に対する関心や意欲を高め,外国語で発信しうる内容の充実を図っているか。
→ Challenge
⑥ 4技能の総合的な指導を通して,これらの4技能を統合的に活用できるコミュニケーション能力を育成できるか。
→ Hop・Step・Jump・Challenge
⑦ 4技能総合・統合力の基礎となる文法をコミュニケーションを支えるものとしてとらえ,文法指導を言語活動と一体的に行えるか。
→ 復習・Hop・Challenge
⑧ コミュニケーションを内容的に充実したものとすることができるよう,指導すべき語数を充実させているか。
→ Challenge
⑨ 小学校段階での外国語活動を通じて,音声面を中心としたコミュニケーションに対する積極的な態度等の一定の素地が育成されることを踏まえ,指導内容の改善が図られているか。
→ Jump・Challenge
(Challengeの読み物教材のテーマは小学校外国語活動の異文化理解の題材「衣食住」などが中心)
⑩ 併せて「読むこと」「書くこと」の指導の充実を図ることにより,「聞くこと」「話すこと」「読むこと」「書くこと」の4つの領域をバランスよく指導し,高等学校やその後の生涯にわたる外国語学習の基礎を培えるか。
→ Hop・Step・Jump・Challenge

★ 新COSとの対応で新設されたChallengeには,とくに⑤の「外国語で発信しうる内容の充実」,⑧の「内容的に充実したものとすることができるよう,指導すべき語数を充実」,⑩の「高等学校やその後の生涯にわたる外国語学習の基礎」の部分を補うために必要な素材を読み物教材として盛り込みました。
★ Unit,Plus,その他の単元の学習の流れがまとまる位置にMulti Plusを置くことによって,習熟度を確認できる機能をさらに充実させるようにしました。

Multi Plusのような4技能総合・統合活動は,「テーマ」の設定のしかたによって活動の内容も力のつき方も違いが出てくるものと思われます。技能別の場合にはその使用場面と働きは自動的に決まってきます。例えば電話の会話なら「話すこと」「聞くこと」の領域ですし,日記や手紙は「書くこと」でしょう。しかし4技能統合・総合力のテーマは,これでなければならないという決まりはありません。ただ新COSの内容を熟読したときに確かに言えることは,4技能総合・統合力は4技能別の1段上に積み上げられた位置づけにあるべきということです。4技能別と対等の扱いであってはならないのです。この解釈によって,NEW HORIZONのMulti Plusは,ほかのすべての単元を学習のまとまる位置で総括し,「高等学校やその後の生涯にわたる外国語学習の基礎を培える」内容にしようと試みました。どんな活動ができるかはその「テーマ」に大きく影響を受けるものだからです。

平成24年度本NEW HORIZON Multi Plusのラインナップは以下のとおりです。

1. 自己紹介 (1年pp.42-43 1学期末の扱いを想定)
2. 一日の生活 (1年pp.92-93 2学期末の扱いを想定)
3. 夏休み (2年pp.30-33 1学期末の扱いを想定)
4. 町紹介 (2年pp.64-67 2学期末の扱いを想定)
5. 好きなこと・もの (2年pp.86-89 3学期末の扱いを想定)
6. 文化紹介(3年pp.10-13 1学期前半を想定)
7. 修学旅行(3年pp.32-35 1学期後半の扱いを想定)
8. なりたい職業(3年pp.74-77 2学期末の扱いを想定)

これらのテーマの選定は,次の3つの基準で行いました。

A. 新COSの観点に必須のもの
とくに
④「『聞くこと』や『読むこと』を通じて得た知識等について,自らの体験や考えなどと結び付けながら活用し,『話すこと』や『書くこと』を通じて発信する力を養えるか。」
⑤「指導に用いられる教材の題材や内容について,外国語学習に対する関心や意欲を高め,外国語で発信しうる内容の充実を図っているか。」
⑦「4技能総合・統合力の基礎となる文法をコミュニケーションを支えるものとしてとらえ,文法指導を言語活動と一体的に行えるか。」
⑨「小学校段階での外国語活動を通じて,音声面を中心としたコミュニケーションに対する積極的な態度等の一定の素地が育成されることを踏まえ,指導内容の改善が図られているか。」
は,大きな特色ととらえて重視しています。

B. 生徒がそのテーマに興味関心をもてる時期と,学習内容がまとまる時期とが一致させられるもの
たとえば,2年の夏休み前には「夏休み」を過去形と未来表現be going toで,卒業が近づく3年の2学期には「なりたい職業」をto不定詞でまとめているのはその具体例です。

C. 入試の自由英作文や条件英作文に頻出のもの
たとえば2011年の公立高校入試問題では,

<秋田県> 将来してみたい仕事とその理由
分量:15語以上,何文でも可
備考:I want to …という出だしに続けて書く。
<新潟県> 日本の文化・行事について
分量:5行以内
<富山県> 「私たちの町」の紹介
分量:5文以上

入試問題のテーマを意識した扱いではありますが,発達段階に応じた内容・分量で収まるように配慮しています。

最後に,「4技能統合」に対応する単元Multi Plusについて,平成18年度本→24年度本の主な改訂点を以下にまとめます。

1. 1年2本,2・3年3本ずつの計8本に整理しました。
今改訂では,4技能別と4技能統合とで,それぞれの技能に最適のテーマを吟味してから,発達段階に最適な位置で扱うという編集方法をとりました。すると,次の3つの変更箇所が出てきました。
・平成18年度本2年Multi Plus1「わたしの夢」→高校進学直前の3年Multi Plus3pp.74-77「なりたい職業」へ。
・平成18年度本3年Multi Plus1「わたしの詩」→2年Writing Plus3pp.82-83 「詩>>気持ちを短いことばで書こう」へ。
・平成18年度本3年Multi Plus4「わたしのスキット作り」→3年Writing Plus3pp.72-73 「スキット>>対話の流れを考えて書こう」へ。
2. 全パート冒頭に「目標」「復習」を設置しました。
「目標」と「復習」によって,Multi Plusがその前に配置されたUnit基本文の理解を確認するページであること,またその英語力でどのような実践的コミュニケーション活動ができるようになったか挑戦できるページであることを明確にしています。
・「目標」
Multi Plusは,入試でもよく問われる代表的な自己表現のテーマがそのままはタイトルになっています。4技能を総合的に・統合的に扱う活動として,このテーマがとても重要であると考えています。テーマ(何について英語を使った活動を行うのか)が明確になったあと,「目標」の欄で数値目標と技能別の活動内容をイメージできれば,Hop→Step→Jump→Challengeにスムーズに活動が流れていきます。
・「復習」
Multi PlusはUnit基本文で扱った言語材料の定着度を確かめられる単元です。技能別に,たとえばListening Plusでもスクリプトの中に直前で扱った最重要の文法を細かく復習し定着させる工夫をしていますし,「まとめと練習」でも重要な言語材料を柱に,語順の確認と文法的な練習ができますが,さらに新しい習熟度の確認方法として,Multi Plusの「復習」を設けました。Multi Plusは複数のUnitの復習の位置に配列されていますので, Listening Plusよりも大まかなまとまりで文法事項を網羅したスクリプトが用意されています。時間配分の都合でリスニングの活動を想定しましたが,余裕があればスクリプトを配布して,文法事項の理解を視覚的に文字で確認しながらつまずきをフォローする方法もとることができます。スクリプトの内容は,Multi Plusのテーマへの導入になっていますので,文法事項の確認兼4技能統合活動のためのプレリスニングという2つの役割をもって位置づけられています。
3. 4技能を網羅的に統合できるNEW HORIZONオリジナルの工夫があります。
「復習」で「聞く活動」を経て,Hop(読む活動)→Step(書く活動)→Jump(話す活動)の3つのステップがパターン化されているので,手順を踏みながら難易度の高い4技能統合活動ができます。
4. 各ステップをサポートする要素を紙面に用意しています。
Hop:読み取りのヒントを「ポイント」として示しています。
Step:「目標」に示された作文の数値目標に従って,記入欄を設け,書くときの目安がつけられるようにしています。
Jump:「質問の例」を用意して,難易度の高いテーマで友達と「質問し合う」という課題にも,黙ることなく,すべての生徒がなにかの活動ができるようにしています。
Challenge:Notesに語彙のヒントを掲載していますが,辞書を使った調べ学習を想定しているため,原則として辞書に載っている語彙は取り扱わず,固有名詞を中心に拾いました。また右ページのDid You Know?は英文の内容を興味づけ,理解を助ける文化情報を日本語で簡単にまとめます。
5.「Challenge」は24年度版NEW HORIZONが目指した究極の異文化理解教材です。
Multi Plus前半2ページとテーマでつなぎながら,世界の人々の暮らしに関わる「食文化」や「住居」「衣服」「祭り」などを異文化理解のための重要な題材ととらえてまとめました。これにより,前半のHopでは友達の書いたモデル文を参考にしながら,Stepで英語を使って「自分」で作文し,Jumpでクラスの「友達」と伝えあい,Challengeで「世界」へと広がっていくという指導の手順をつくることができました。
発達段階を考慮して,1年はリスニングの扱いに,2・3年はリーディングの扱いになっています。ここで扱う題材は小学校英語活動で身についた「素地」と重なるところで,中学校で学習した英語の基礎力(文法・語彙)を活かして,異文化情報を得られる楽しさを実感できれば,小中接続の効果を見出すことができます。実態によっては,難易度が高すぎて英語の教材として扱えない場合も考えられますが,その場合には,日本語訳を配布して,情報を得ることにとどめていただいても差し支えありません。仮に,まったく授業では扱わない,あるいは自学自習用にして,家庭で読むことを宿題にする,といった扱いにしていただいても,新出語がないので,問題がないページになっています。同時に,辞書を使った調べ学習をねらったページでもありますので,未習語を扱う脚注のNotesには,一般的な辞書には載っていない特殊な固有名詞などを中心に拾い,逆に辞書に載っている発展的な単語や連語は意図的に注を掲載せずに,辞書を使う練習をさせることができるようになっています。このように探究的な教科横断型の読み物教材Challengeは,「国際語」としての「英語」を使えれば,世界中の国々のことを知ることができ,それを喜びと感じてもらえる体験を意図して盛り込まれた新COS対応ページです。教科書に収めきれなかったたくさんの国々,あるいは日本の街についても指導書にバリエーションを用意して,生徒の興味関心に応じてご活用いただけるようになっています。
なお,Challengeに掲載する読み物は,学年を追って分量・内容ともに段階的にレベルをあげていくよう配慮しています。

※「4技能統合」とは?
新学習指導要領の解説書の,中学校外国語科改訂の趣旨の中に4つの基本方針が示されました。そこには「4技能の総合的・統合的」なコミュニケーション能力の育成に関する記述が随所に施されています。総合的と統合的の違いについては,次のように説明されています。
総合的に=バランスが偏らないようにすること。
統合的に=例えば,聞いたことをもとに話すなど,領域の関連付けのこと。

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歯止め規定がなくなったことにはどう対応していますか。

現場実態に即したレベル設定に配慮

外国語科に限らず,いわゆる「歯止め規定」的なものは,学習指導要領上に明記された場合にそれ以上は絶対にやってはいけないという誤解を生むので,文面上明らかになるように新学習指導要領から削除されました。具体的な変更は,以下のとおりです。

「900語程度まで」→「まで」を削除して「1200語程度」に
連語や慣用表現について,「基本的なもの」の文言を削除
関係代名詞の制限用法,to不定詞,動名詞について「基本的なもの」の文言を削除
受け身について,現在形及び過去形という時制制限を削除
間接疑問文,how to不定詞を含むSVOO及び関係代名詞を理解の段階にとどめる扱いを削除

こうした変更を踏まえ,言語材料的に,また語彙的に難易度をあげた教科書の編集が可能になっています。また分量(パート数や文章量)も増やすことで,レベルをあげられます。
しかしながら,文部科学省の説明で,「新COS対応で避けたい誤解」としてお話された内容があります。
まず言語材料については難しいものは必ず盛り込みなさいというよりは,むしろ「盛り込んでもよい」という考え方とのことでした。また語彙については,1,200語は最低ラインで,すべての子どもたちが学習できるという考え方で臨んでもらいたいとのことでした。語彙の扱いについては現行どおり一定の幅をもって示すことができ,1,200語を上回った数を扱うことについて検定上まったく問題にはならないが,学習者の負担を配慮するとおのずと上限は出てくるでしょう,とのお話がありました。
新COSの解説書には,「文法事項の取扱いについては,(中略)実際に活用できるように指導すること」とされていることを踏まえ,過度に難しいものや複雑なものに偏ることなく,適切なものを扱うことが重要である,とされています。今回解説書に〔言語の使用場面の例〕として,働きも含めて指導時間数1時間増と1,200語程度の語数増に合わせて複数の例文が示されたことは特徴的です。これは複数の例文があったほうがどんな場面か,働きかがイメージしやすいためであると説明されました。ここで扱う例文すべてを教科書内に示せということではなく,あくまでも場面,働きの表現例ということでした。とは言えその中にもTo Vが主語にくる例文(To learn a new language is difficult.)や受け身の未来表現(A new gym will be built here. We will be given new textbooks next year.)のように重要に扱うべきとされるものも含まれており,例文をどこにどれだけ採用して教科書のレベルを調整するかは教科書会社各社の裁量によるところになると思われました。 そこでハイレベルの教科書が現場で求められているかどうかの議論の末,編集部は教科書のレベルを設定するにあたり,「難易度設定要望調査」と称して現場の先生方にご意見を伺い,拠り所を求めました。以下,そのご意見のいくつかをご紹介いたします。

難易度の高い言語材料をたくさん扱うというよりは,UnitのReading for CommunicationやLet’s Readを学習したあとのまとめの活動などで難しめの問題を用意してほしい。読んだあとにどういう活動を行うかに重点を置いた教科書が必要である。(東京)
ストラテジーを扱う平成14年度版・18年度版掲載のLet’s Chatは,難易度の問題というよりは,扱いが難しい。Speaking Plusで扱うなどして,使いやすくできないだろうか。(神奈川)
量的な増よりも質的な増を求める。週4時間体制を「繰り返し」練習に適用して力をつけさせることで,英語力を強化したい。それは決して扱う言語材料を難解なものにするとか,高校レベルのものを前倒しにするといったことではないので,くれぐれも誤解のないようにしてもらいたい。(山梨)
練習問題(基本的なもの,読解問題ともに)と入門期(音と文字のつながり)の充実は必須。バリエーションを豊富に用意して対応してほしい。(群馬)
語彙を増やす方針に現場の考えは肯定的だが,最重要の文法事項と語彙の習得を同時に行うのは生徒にとって負担が大きいので,語彙を増やす場所はTool Boxを推奨する。
1年は「聞く」・「話す」を重視しつつ確実に文字が書けることを目標にし,学年が上がるにつれて文や文章を扱いながら「読む」・「書く」への傾斜を深める手法で,3学年を通して4技能のバランスをとるのが理想。(広島)
1年の英語の歌は教科書の編集サイドが思っている以上に重視して扱ってもらいたい。小学校の外国語活動でもチャンツを使って英語らしい音や表現に馴染んでいる生徒が多数いて,「歌」は指導しやすい。難易度の問題とは異なる話題だが,週4時間になったときのプラス1時間は,「歌」のようなリアルな英語に触れられるもの,そこから生徒が自然に英語を吸収できる素材をぜひとも掲載してほしい。入門期にもそれぞれ英語の歌を用意できないだろうか。たとえば,アルファベットを学ぶページには「ABCソング」といった感じで。(福岡)

結果,基本的な考え方として,現行本のレベルを上げることはしませんでした。特に本編UnitとPlusの2部構成にあたるところは,平成18年度版を維持しつつ,練習問題などの活用ページを充実させました。ただし一部,What+名詞 … ?の疑問文やWhich …?の疑問文,want 人 to Vなど,これまで「基本表現」としてPlusで扱われていたつまずきポイントをUnitの基本文で文法的な説明を加えて理解を深められる扱いに変更した個所があります。
また本編新COS対応の特設ページ,「学び方コーナー」や「Multi PlusのChallenge」はプラス1時間配当で扱うのに最適です。自学自習や辞書を使った調べ学習を想定した内容も盛り込まれていますが,週4時間体制は決して難しい教科書のために組まれた配当時間数ではないということを肝に命じて編集いたしました。

一方で実態に応じて発展的な学習をしっかりやりたいという学校には「応用編」をご用意させていただきました。このページは配当時間外の教材が収められており,伸縮可能な教科書の性質のうち「伸」にねらいを置かれている場合には積極的にご活用いただければ幸いです。とくに3年Further Readingや名作鑑賞にはぜひとも取り組んでいただきたいです。
一口に教科書を「難しくする」と言っても,いろいろな解釈,いろいろな方法があります。平成24年度版NEW HORIZONでは,基本的な考えとしては言語材料の扱いなどについて従来高校レベルとされていたものを前倒しで扱う方法によるレベルアップはせず,発展的なものは扱うとしてもすべて応用編にまわし,本編は現状維持を死守しています。週4時間でプラス1時間を充てるために新設したパートは,「学び方コーナー」と「Multi Plus Challenge」で,その他Plusを中心とする練習問題を充実させることによる学力向上が図られています。
なお,この教科書では今回あまり積極的には行いませんでしたが,もう1つの対応として,学習指導要領の解説書に例示されたような例文を網羅的に取り上げる方法があると思います。
ホームページの「ニューホライズンNewsletterには平成24年度版NEW HORIZONの解説書例文採否状況の一覧表をお示ししています。ご参照ください。

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基礎基本が定着するための工夫はありますか。

「繰り返し」と「振り返り」を極め,つまずきポイントを基本文化

NEW HORIZONでは伝統的にSmall Stepの考え方で,定着したい新出のターゲットセンテンスを扱う度にその直後に必ず練習問題を設置するという教科書の組織・構成を大切にしながら,編集してまいりました。平成24年度版もその考え方を守り,さらに教科書全体の中で少しずつ形を変えながら「大・中・小」の三度のまとめができるように工夫しています。定着のための「大・中・小まとめ(振り返り)」の具体例は以下のとおりです。

【小まとめ】:
Unit‐基本文
Unit‐基本練習
Unit‐Listen
Unit‐Your Turn
【中まとめ】:
まとめと練習
Listening Plus
Speaking Plus
Writing Plus
【大まとめ】:
Multi Plus
Let’s Read
1,2,3年基本文・Plus基本表現一覧
1~3年基本文のまとめ
1~3年基本表現のまとめ

この「大中小まとめ」の一覧をご覧になられて「おや?」と思われた方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。「まとめ」という言葉から連想する内容は,一般的には文法を整理したもの,平成24年度版NEW HORIZONの場合には「まとめと練習」をイメージとして思い浮かべます。たしかに紛れもない「まとめ」と言えばその通りなのですが,文法を導入したUnitのあとの単元は,PlusもLet’s Readもその他のパートもすべて,Unitの文法事項をコミュニケーションによって整理し,まとめるという考え方から成り立っているのが平成24年度版です。Unitの中にも確認のための小さな練習問題が適宜用意されていますから,極端に申し上げれば教科書全体が「学びをまとめる」ための作りになっているのです。さらに学びが流れていく中で,小から中へ,中から大へと「まとめ」の規模も大きくなっていくので,学習者は学びが進んでいく・深まっていく感覚を自然に体験できる工夫もしています。その学習過程の中でつまずきに自ら気づき,原因を自ら探り出し,何度も何度も自ら振り返られる「自学自習用」教科書でありたいと願います。そして年間を通して英語を学ぶのは楽しい,もっと学びたいという意欲を引き出せたら本当に素晴らしいと思います。
その工夫として,教科書の「振り返りポイント」をさらに充実活用できる周辺教材のご用意があります。教科書は学習者にとって最も身近で,最も活用していただける「ハンドブック」であると思っています。近年教科書は,授業で先生方にご指導いただくための「コースブック」であるという役割と同時に,学んだことを自ら振り返られる,復習のための「学習参考書的な要素」も盛り込ませる傾向が強まってきています。教科書が1冊あれば確実に力がつくことを世の中が求める時代がやってきたのだと思われます。「大中小のまとめ」はその対応として平成24年度版が用意した本づくりの工夫点です。その結果,従来は周辺教材で取り扱っていたような内容が教科書の中で取り扱われていることがあります。例えば,巻末の応用編には,授業での指導時数をカウントしない読み物教材「Further Reading」や「名作鑑賞」が用意されていますが,これらは過去本であればサブリーダーの冊子や読解力対策用の問題集やワークブックなどの別冊でご対応いただいていた内容であったかと思います。学習指導要領の変遷の中で,「必修」と「選択」の授業が登場し,少人数授業や習熟度別授業などの授業形態がとられるなどして,教科書をお使いいただく先生方から自然な流れとして出てきたご要望にお応えさせていただいた形が,個々の生徒のさまざまな習熟度レベルに対応しうる「自学自習型教科書」であったと思います。
教科書を編集しているときに常にジレンマとなるのが,この「自学自習用」のページをもっと丁寧に扱えないだろうか,という思いに駆られてしまうことです。ページの限界さえなければ,例えば3年の入試直前用に設けた「1~3年基本文のまとめ」(3年pp.124-125),「1~3年基本表現のまとめ」(3年pp.126-127)などは,もっと丁寧に,訳との対照などもできれば実現させたいと思うのですが,学習上の配慮に欠くようなあまりにも小さな文字で掲載するのも問題ですし,またこのために教科書の重さを無視して分厚く作ることも配慮がないと思われました。教科書は,どんなに学習参考書的になると好まれるとはいえ,やはり「ハンドブック」としての形態を失ってしまってはならないとNEW HORIZONは考えています。中学生が学習しなければならない教科は英語ばかりではありません。数学も国語も理科も地理も歴史も公民も,ほかにも,通学かばんの中には入りきれないような,有形無形のたくさんの課題をかかえています。英語の教科書1教科だけがそんなに重くなりすぎてはならないという配慮を,体様のめやすが廃止となった今改訂でも,NEW HORIZONは忘れないことを決意しました。平成5年度版からB5版で大型になりましたが,以来120ページ強の総ページ数であり続けた理由には,生徒が「ハンドブック」として使用することへの「思いやり」という根拠があったのだと思います。
ページ数を増やしたり判型を大きくしたりすれば,その分教科書の紙面にはゆとりができ,編集はしやすくなります。しかしながら,平成24年度版は,教科書が重い,かばんの中でかさばる,ほかの教科書との判型が違って整理がしにくいなどの生徒への物理的な負担を避ける目的で,ページ数はほぼ従来通りにおさえました。しかしコンパクトではありますが,中身はしっかりとした2部構成による「繰り返し」の構造と肝心かなめの「振り返りポイント」の設置については,ご使用いただいた際に見た目の大きさ以上の価値を最大限に発揮できるよう,精一杯作り込むようにしています。 とはいえ,どこまで教科書のページ数を増やしても,あるいは体裁は従来通りにして中身で工夫しても,教師用指導書や生徒用図書教材などの周辺教材による補充にはかなわないことはたしかです。そのことを踏まえた上で,平成24年度版NEW HORIZONの周辺教材のラインナップを組むようにしました。ただし,すべての根拠は教科書の「振り返りポイント」であること,これもまたたしかです。
以上,「基礎基本の定着」という柱で考え方を述べましたが,本誌のQ6「総ページ数と指導時数」やQ8「自学自習」の項目にも関連する内容となりますので,合わせてお読みいただければ幸いです。
もう1点,基礎基本の定着に欠かせない「繰り返し」の考え方についてご説明いたします。新学習指導要領のキーワードに,「繰り返して指導し」というフレーズがあります。「言語活動の取扱い」の項目では,「第1学年における言語活動」で「小学校における外国語活動を通じて音声面を中心としたコミュニケーションに対する積極的な態度などの一定の素地が育成されることを踏まえ,」が,「第2学年における言語活動」で「第1学年における学習内容を繰り返して指導し定着を図るとともに,」が,「第3学年における言語活動」で「第1学年及び第2学年における学習内容を繰り返して指導し定着を図るとともに,」が,それぞれ追記されました。 これを受けて平成24年度版NEW HORIZONは,従来から大切にしていたUnitとPlusによる2部構成で作り上げる「スパイラル構造(繰り返しの組織)」をさらに強化して,学習の定着が確実に行える教科書をめざすことを決意しました。教科書が具体的にどのように繰り返しを実践できるよう編集されているかにつきましてはホームページに掲載していますので,ぜひご覧ください。
さらに,平成24年度版では,①Plusの基本表現として登場させていたwant 人 to VをUnitの基本文扱いにして,表現的に覚えるというのではなく文法的な理屈を踏まえた上で習得できる扱いにしたこと,②疑問詞の扱いWhat+名詞~?やWhich~?を新たに基本文に加えたこと,③新COS解説書「語順や修飾関係などにおける日本語との違いに留意した指導」に着目して5つの文構造を3年p.71に取り上げたこと,④オーラルコミュニケーション重視の立場から避けてきた「否定文を基本文扱いにすること」をコミュニケーションの土台づくりのための文法指導の方針によって,She is not …. / He is not …の基本文扱いを1年pp.24-25 Unit 3 Part 3許容したこと,⑤解説書の説明を受けた上で,to不定詞の名詞用法を主語で扱う文(3年p.25)と受け身の未来表現(3年p.14)の取扱いをしたこと,などが基礎基本定着のための編集上の判断であったと言えます。

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週4時間対応の教科書としての特徴はどのように考えますか。

週3体制時の実態調査に則した現実的な分量と組織・内容で

平成24年からはじまる新課程では,これまで週3時間体制で行ってきた中学校英語の指導時間数が週4時間確保できることになりました。教科書「体様のめやす」の制限も廃止され,総ページ数も版型も完全に自由な状況下で,どのような体裁・内容の教科書にするかの判断は,すべてその教科書を編集する編集委員会と教科書出版会社に委ねられることとなります。平成18年度版は,どこの会社から発行された教科書も一律120ページ程度でしたが,極端な話として,辞書のように2,000ページ級の厚みがある中学英語教科書も発行停止になることはありません。
「定着」と「活用」を重視する新学習指導要領に適した教科書の体様について,編集部はかなり頭を悩ませました。分厚い教科書であれば力がつく,と言い切れるのかについて,現場の先生方にたくさんご相談にのっていただきました。以下,参考にさせていただいたご意見のいくつかをご紹介いたします。

現行本と同じか10ページ程度増と考えた。週3時間向きの現行本は従来よりも単元数が減っている。基本文で扱うべきところがさらっと本文で出てきてしまっているところが散見され,これでは力をつけることはできない。例えば,1年では入門期のフォニックスに関するページは充実してほしい。単数・複数の取り扱いは,小英との接続を考えると1年1学期中にしたい。ページ数は増やさずに,実態に合わせてまとめたり,書く・話す表現活動の時間を増やしたり,TT指導をしたりしたほうがよい。もし増やすなら,基本文をきちんと扱うためのページにあてるスタンスを徹底されたい。(沖縄)
1・2年は現行本と同じでいいかなと思う。3年はプラス10ページ程度。現行では週3時間のうち1時間はALTとの時間にあててきたが,これでは十分に基本の定着を図れなかった。週4時間の現行プラス1時間は「基本の定着の時間」を原則にしたい。3年は読み取りの受験対策として長文をしっかり載せてほしいので,10ページ増を考えた。重点を置くべきなのは,1年はUnitと文法のまとめと入門期,2年はSpeaking PlusとWriting Plusの自己表現と文法のまとめ,3年は総合にあたるWriting PlusとLet’s ReadとMulti Plusと文法のまとめである。文法のまとめはもっと絵や図を使って解説されるとよい。(岩手)
最初は,いずれもページ数は10ページ程度増やしてほしいと思ったが,現行本と同じでよいかなと思う。辞書指導やフォニックス指導,音読や暗唱の時間,特に3年では長文読解の時間に週4時間のプラス1時間は使えればよい。重点をおく内容は,全学年共通して文法のまとめである。それ以外は1年はUnitと入門期,2年はSpeaking PlusとWriting Plus,3年はListening Plus,Writing Plus,Let’s Read,Multi Plus。難易度は小学校で音声には慣れているため,1・2年で単語を増やし,3年では本文量と連語・慣用表現を増やせばよい。(鳥取)
COSで語彙を1,200語以上に増やす指示を受けて,教科書の中にどんな単語を増やすのかに注目している。希望として教科書には生徒が自学自習できるような参考書的内容を増やしてもらえるとありがたい。現場も教科書は隅々までやらなくてはいけないという考えを変えるべき。教科書では練習問題はもちろんだが,まとめのページがきちんと書いてあることを求める。特に文法情報を取り扱った説明的なコラムを増やしてほしい。Tool Boxの充実,英語の勉強法(単語や文の覚え方)の掲載が実現するとよい。(大阪)
基本的にページ数は増やさなくてよい。現行本をみて,1年がいちばん本文のページ数が多いので,特に1年はそのままでよいかなと思った。逆に3年は付録とのバランスを考えたときに,10ページ程度本文ページを増やしてもいいと思う。また,疑問詞Whoなどが主語になる文がきちんと扱われるべきだと思う。(金沢)
そして,ニューホライズンが出した答えは次のようになりました。小学校からの接続を受ける1年と高校への接続を受ける3年を現行本よりも16ページ増やしました。一方,従来から教えるべき言語材料が多く,1年のつまずきをフォローしたり,積み上げられた学習内容を活用させたりする時間を十分に確保したいとのご要望が多い2年については,増ページの幅をほかの学年よりも抑えて,8ページ増にしています。ページ数はほかの学年よりも少ないのに,年間指導時間数はカリキュラムどおりに進めた場合,1年87時間,2年91時間,3年87時間と,2年が多く,2年の増ページ数を抑えたことは理にかなっていることになります。 資料ページを増やすことについては,教科書が重くなりすぎることを避け,教科書の中に収めるべきものとその他の周辺教材(指導書ワークシート編やワークブックなどの教材)で拡充すべきものを,内容を吟味したうえですみ分けています。
また,版型につきましては,従来どおりのB5版のまま変更しておりません。教科書に書き込みをしたり,切り取ったりすることで,そのページを汚してしまったり切り取ったカードを紛失してしまったりする危険性があり,ワークブック仕様にはしないでほしいとのご要望を受けて,書き込み欄を必要以上に設けることは控えています。ただし,単語や文を正しく書くページや書く活動をねらうページについては,十分なスペースや4線の練習欄を設けて対応するようにしています。 以下に「指導時数増>ページ数増」の理由をご説明いたします。

 1.新学習指導要領の考え方
教育基本法が約60年ぶりに改正され,21世紀を切り拓く心豊かでたくましい日本人の育成を目指すという観点から,これからの教育の新しい理念が定められました。また学校教育法においては教育基本法改正を受けて,新たに義務教育の目標が規定されるとともに,各学校段階の目的・目標規定が改正されたことを十分に踏まえた学習指導要領改訂であることが求められました。
中央教育審議会の答申の基本的な考え方の1つに,「確かな学力を確立するために必要な授業時数の確保」があり,中学校外国語科では各学年で年105時間であった授業時数が140時間に増加されることになりました。年35時間ずつ,週1時間ずつ英語の授業が増えていく計算になります。 OECD(経済協力開発機構)のPISA調査など各種の調査の結果,思考力・判断力・表現力等を問う読解力や記述式問題,知識・技能を活用する問題に課題があるとされた日本の児童生徒について,新学習指導要領上では,この増えた時間数を「基礎的・基本的な知識・技能の習得」や「思考力・判断力・表現力等の育成」に充てる考えが明確にされました。
例えば読み・書き・計算などの基礎的・基本的な知識・技能は,小学校低・中学年では体験的な理解や繰り返しを重視するなど,発達の段階に応じて徹底して習得させ,学習の基盤を構築していくことが大切との提言がなされました。この基盤の上に,「思考力・判断力・表現力等をはぐくむために,観察・実験,レポートの作成,論述など知識・技能の活用を図る学習活動を発達の段階に応じて充実させるとともに,これらの学習活動の基盤となる言語に関する能力の育成のために,小学校低・中学年の国語科において音読・暗唱,漢字の読み書きなど基本的な力を定着させた上で,各教科において,記録,要約,説明,論述といった学習活動に取り組む必要があると指摘されました。
中学校外国語科の改訂にあたっては,「4技能を総合的に育成する指導の充実」「題材や内容が4技能を総合的に育成するための活動に資するものとなる改善」「4技能を統合的に活用できるコミュニケーション能力の育成」「文法指導を言語活動と一体的に行う改善」「コミュニケーションを内容的に充実させるための指導すべき語数の充実」「小学校外国語活動の音声面での素地を踏まえた指導内容の改善(特に「読むこと」と「書くこと」の指導の充実)」「高等学校やその後の生涯にわたる外国語学習の基礎作り」等が改訂の趣旨のキーワードになっています。これらのキーワードをたどりながら,増えた指導時間数の有効な使い方をイメージしつつ,平成24年度版NEW HORIZONを編集しようと心がけました。
これらのキーワードの中には,新学習指導要領に改訂される以前から,NEW HORIZONがめざしていた方針もいくつか見られます。4技能を「総合的に」と「統合的に」の違いについてよく話題になるところなのですが,「総合的に」とは4技能のバランスが偏らないようにするということで,「統合的に」とは例えば聞いたことをもとに話すなど,領域の関連づけのことです。これらを実現する目的で開発したNEW HORIZONオリジナルの構成がUnitとPlusの2部構成です。平成24年度版でも2部構成を踏襲したのは,新学習指導要領の改訂の趣旨に一致したためであり,また使用実態アンケートで実際にご指導にあたっておられる先生方からのご支持をいただけたためでありました。

今改訂では学習指導要領上でこのように言語の使用場面や必要に応じて,複数の技能がつながるように強調されたところを受けて,例えばListening PlusのSTEP3には英語を聞いて答えを「書く」活動を用意したり,Speaking Plusにリスニングマークをつけて,基本表現やモデル対話の中の重要表現を「書いて」確認する活動を新設したりして,とりわけ「複数の技能をつなげる設問作り」には注意を払って編集しました。また「文法指導を言語活動と一体的に行う改善」については,そもそもNEW HORIZONのメイン構成であるUnitの名前は,文法とコミュニケーションを一体的に融合して学ぶことをねらってつけられたもので,Unitそのものがこの考えから成り立っていると言えます。さらにはUnitからPlusにつながったときに,PlusからUnitで定着しきれなかった文法事項を再確認させるという学習方法が可能になり,文法とコミュニケーションの一体的な指導がいっそう確実なものになる構成です。
一方で,今回の改訂で新たに加わったキーワードもあります。「コミュニケーションを内容的に充実させるための指導すべき語数の充実」「小学校外国語活動の音声面での素地を踏まえた指導内容の改善(特に「読むこと」と「書くこと」の指導の充実)」「高等学校やその後の生涯にわたる外国語学習の基礎作り」の3点です。これらへの対応につきましては,次項でご紹介いたします。

新学習指導要領の解説書を読むと,指導時間数が増えたことについて数回にわたって繰り返し強調されている内容があります。それは,「新たな指導事項の追加は行っていない」ということです。身近な事柄について一層幅広いコミュニケーションを図ることができるようにする目的で,指導時数とそれに伴う語数の増加は行ったけれども,それはあくまでも指導事項の更なる定着を図るためであって,文法事項等の指導内容は従来のままとなっています。また改訂内容も構成は変わっておらず,領域ごとに示す言語活動に指導事項が1項目ずつ追加または再編成されて各5項目になりましたが,解説書の説明会では,柱は5つでも指導内容が増えたのではなく,別立てにして起こしたというだけであると強く補足説明された部分でもありました。

以上のような新学習指導要領の考え方を踏まえた場合,増えた指導時間数を有意義に使っていただくためには,教科書のページ数は年35時間増加分,まるまる増やしてはならないという結論に至りました。1年と3年で16ページずつ増,2年で8ページ増という数字は,「コミュニケーションを内容的に充実させるための指導すべき語数の充実」「小学校外国語活動の音声面での素地を踏まえた指導内容の改善(特に「読むこと」と「書くこと」の指導の充実)」「高等学校やその後の生涯にわたる外国語学習の基礎作り」の,従来のNEW HORIZONにはなかった部分への対応と,5項目に再編成された言語活動との微調整によるものから割り出された値です。

2.平成24年度版NEW HORIZONの対応
大きく2つの対応をしました。まず,平成14年度版以来,実践的なコミュニケーション能力の育成が学習指導要領でうたわれるようになってから踏襲してきたUnitとPlusの2部構成にさらなるブラッシュアップをはかるという対応です。とくに4技能の「総合的」「統合的」な育成に該当する単元や練習問題には,発達段階や学びやすさ・教えやすさを考慮しつつ許されるかぎりの扱いを求めて編集しました。具体的な例は次のとおりです。

① 1年Unit:本文(聞く・読む)から導入して,基本文で文法事項をおさえたあと,基本練習(話す)→ Listen / Your Turn(聞く・話す・書く)の活動につなげる
② 2・3年Unit:最重要文法事項の指導と一体化させながらStarting Out → Dialog → Reading for Communicationの流れで,「聞く・話す」から「読む・書く」へつなげる
③ Multi Plus:3年間を通して,自己表現しやすいテーマの設定のもと,Hop→Step→Jumpで4技能の総合・統合活動ができ,それらを踏まえて関連したテーマで異文化理解・探求的な活動・教科横断型学習のChallengeリーディングにつなげる
④ Listening Plus:Step3やSound Boxで他技能につなげる
⑤ Speaking Plus:ディクテーションで他技能につなげる
⑥ Review:2・3年UnitとLet's Readの最後に用意された練習問題のページで,コミュニケーションを意識した文法確認問題や読み取りを確認しつつ自己表現力の習得も目標にした自由英作文問題が用意され,読む活動からつなげる

そして,もう1つの対応は,今回の学習指導要領の改訂にあわせて,教科書として新たに考えなければならない要素として現れたものです。各要素に分けて,対応例をご紹介します。

① コミュニケーションを内容的に充実させるための指導すべき語数の充実
・ 語句(本編)【cf.1年p.86,2年p.24,3年p.16などの側注】
本文で扱われる必ず覚えたい新語1,221語。うち600語は基本語として,特に重要なものを選び,側注「語句」の欄に太字で示している。過去の学習指導要領で指定された語や,過去の中学校英語教科書の語彙調査,コーパス等を参考にして,実践的なコミュニケーションに必須な語であるかを基準に選定する。チェックボックス無しで訳がついている単語や表現は題材語。一度に大量の新語を覚えなければならないのは生徒にとって学習負担になるため,1パート1指導時間あたり平均8語程度を新出させてよい語数の上限に設定し,本文の内容を調節している。活動中心のPlusよりも,できるかぎりUnitで多く出すように配慮している。
・ Tool Box(本編)【cf.1年p.67,2年p.19,3年p.29など】
言語活動を充実させるために役立つ単語・表現集。活動の課題と同じ見開き内に収められているため,使い勝手がよく,すべての生徒がTool Boxにヒントを得て,授業に参加できることで評価を得ている。3年間で400語程度を収録。Tool Boxまで覚えれば,側注の語句のみなら1,221語という学習指導要領の下限の語数で語彙習得するところを,1,600語程度まで増やして設定することができる。
中には応用編でさらに拡充することを示すアイコンがついているものある。例えば1年p.67の部活動の名前など。巻末応用編のWord List(1年pp.127-128,2年pp.109-110,3年pp.110-111)で一覧できる。
・ ChallengeのNotes(本編)【cf.2年p.66,3年p.34など】
Multi Plus Challengeの脚注に,固有名詞でも一般的な辞書にはあまり載らないような特殊なものや未習の言語材料を含んだ意味を掲載して,読む活動の助けとしている。例えばFujian Tulou(福建土桜)など。
・ Challengeの隠れ新語(本編)【cf.2年p.32,3年p.76など】
Multi Plus Challengeの本文中に,辞書指導を目的として意図的に未習語を埋め込んで発展的な扱いとしている。例えばtemperatureやpassionなど。巻末応用編のChallenge Word List(2年p.112,3年p.111)で一覧できる。
・ Bonus Word Box(応用編)
ジャンル別,機能別にまとめた,本編本文指導語以外の単語・表現集。本編とはテーマでリンクしているので,指導の流れに合わせて扱うことも,切り離して扱うことも可能。1年pp.129-131では,食べ物,学校生活,町,体を,2年pp.112-120では,場所,買い物,対で覚える形容詞(big ⇔ small,clean⇔dirtyなど)を,3年pp.113-115では,日本の祝日・年中行事,修学旅行,職業を扱っている。
・ 基本動詞の活用(応用編2年pp.116-120)
1つの動詞の単語がたくさんの意味をもっていることを図解で示す。get(「手に入れる」,「もらう」,「買う」,「とる」,「なる」,ほか),have/has(「持っている」,「飼っている」,「過ごす」,「食べる」,「催す」,ほか)などを紹介している。
・ いろいろな前置詞(応用編3年pp.116-117)
日本語の助詞と英語の前置詞の,非常にわかりにくい違いを,図解して理解する。untilとby,intoとinとout of,aboveとbelowとunder,atとonとin,alongとacrossとoverなど。
・ 数の読み方(応用編3年p.118)
3年になるとグラフや表を読み取る活動を積極的に取り入れる場合,数値の表現方法を知っておくことはとても重要と考えて掲載した。百万や千の位の大きな数,小数,分数,数式の言い方,日付,年号をまとめて掲載している。
・ 形容詞・副詞比較変化表(応用編2年p.121,3年p.119)
本編2年Unit7(pp.74-77)で比較表現を学んだことを踏まえ,er-est型,不規則変化型,more-most型に分けて示している。不規則に変化するeasy-easier-easiestやlittle-less-leastなどを発展的に扱いたい。
・ 不規則動詞変化表(応用編2年pp.122-123,3年pp.120-121)
本編で学習した動詞について,原形・現在形・過去形・過去分詞・ing形をまとめて掲載している。
・ 名作鑑賞のNotes(応用編2年pp.128-133,3年pp.134-141)
本編Multi Plus Challengeの脚注と同じ考え方で掲載した本編未習語彙・表現集。2年I’ll Always Love Youでは,例えば接続詞whileを使った表現while I was growing taller and taller,や発展的な扱いであることを明示する「発展」(学習指導要領に示されていない内容で,必要に応じて学習する)マークを付した表現I knew Elfie wouldn’t have minded,も盛り込まれている。「発展」は応用編のみでの扱いにして,本編とのすみ分けを明確にしている。
・ 名作鑑賞の隠れ新語(応用編2年pp.128-133,3年p. pp.134-141)
本編Multi Plus Challengeと同じ考え方で,辞書指導を意図して本編に未習語彙を意図的に掲載している。名作鑑賞には,Word Listでの手当てもないので,Multi Plus Challengeよりもさらに発展的な扱いになっている。例えば2年ではwholeやsquirrelsなど。3年ではespeciallyやpurpleなど。
・ Further ReadingのNotes(応用編3年p. 133)
本編Multi Plus Challengeの脚注と同じ考え方で掲載した本編未習語彙・表現集。
・ Further Readingの隠れ新語(応用編3年pp.128-132)
本編Multi Plus Challengeと同じ考え方で,辞書指導を意図して本編に未習語彙を意図的に掲載している。Further Readingには,Word Listでの手当てもないので,Multi Plus Challengeよりもさらに発展的な扱いになっている。例えばAmbassador of Laughterではfunnyやreligionなど。E-mail from Grandmaではabandonやhowledなど。My Friends, My Heroesではclarinetやpovertyなど。Languages in Dangerではuniqueやgenerationなど。
・ A Day in English(1年巻末口絵)
1年本編Multi Plus2「一日の生活」に使える表現集。brush my teethやtake a bathなどの未習連語も含む。時刻の言い方として,8:15=a quarter past eight,6:45=a quarter to seven,12:30=half past twelveなども例示されている。
・ Useful Expressions(2年巻末口絵)
「こんなときなんて言うの?」のサブタイトルで表すとおり,言語の働きをまとめた表現集。
・ Let’s Chat! (3年巻末口絵)
「おしゃべりのコツ」のサブタイトルで表すとおり,会話のストラテジーをまとめた表現集。
*その他,周辺教材(教師用指導書や生徒用図書教材)に,さらなる語彙・表現を拡充して扱える語彙集を掲載しています。

② 小学校外国語活動の音声面での素地を踏まえた指導内容の改善(特に「読むこと」と「書くこと」の指導の充実)
・ 1年Warm-up 音とつづりの関係を扱うページ(pp.4-13)
入門期では従来よりも明確に「音とつづりの関係」を指導する考えを盛り込んで編集している。巻末応用編では,さらにフォニックスの指導に踏み込んで,音のアルファベットやマジックeを扱っている。アルファベットの基本的な発音のしかたを教科書でカタカナによるヒントを加えながら扱う試みは今回が初めて。1年pp.132-133を参照。
・ 学び方コーナー(1年p.79,p.101)
p.79では英語が話されるときに,続けて発音されると「消える音」「つながる音」「変わる音」に着目して,その英語の特徴をまとめる。日本語との違いを明確に理解する目的で,カタカナを使用している。またその延長でp.101に「発音記号」を口形図付きで扱い,「特に注意する母音」「まぎらわしい子音」「日本語にない子音」を正しく発音できるように指導する。増えた時間数でこれまでに指導したくても時間不足でできなかった内容を,小学校外国語活動の音声面での素地を踏まえる形で確認しつつ拾い上げている。

③ 高等学校やその後の生涯にわたる外国語学習の基礎作り
・ 学び方コーナー「辞書の使い方」(2年p.21)
・ 学び方コーナー「文の読み方」(2年p.49)
・ 学び方コーナー「文章のまとめ方」(3年p.53)
・ 学び方コーナー「5つの文構造」(3年p.71)
・ Sound Box「聞き取り上達のコツ①―ディクテーション(3年p.49)
・ Sound Box「聞き取り上達のコツ②―シャドーイング(3年p.67)
いずれも,中学校で基礎的な内容を習得しておけば,高等学校やその後の生涯にわたる外国語学習に活きるもの。例えば,「文の読み方」は高等学校では「スラッシュリーディング」の導入的な扱いになっている。「文章のまとめ方」は高等学校の「パラグラフライティング」の扱いになっている。「シャドーイング」や「ディクテーション」も,生涯を通して外国語を学ぶ際の有効な習得法として知られている。

以上にまとめた平成24年度版NEW HORIZONの,新学習指導要領で変更された内容への対応箇所を,指導時数週1時間増に充てていただくことを考えて編集いたしました。繰り返しになりますが,今回のNEW HORIZONの増ページ方法は,「新たな指導事項の追加は行っていない」という新学習指導要領の考え方を追求した1つの結論と言ってよいでしょう。領域ごとに示す言語活動の柱が4つから5つに増えても,指導内容が増えたのではなく,別立てにして起こしたというだけとされる考え方には,大量のページ数増による対応とは違う方向が示されていたと思うのです。

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新COSに言及された題材の特色をどのように教科書に盛り込みましたか。

「自然科学」の扱いは中学校英語の語彙・文法レベルに配慮

中央教育審議会の答申においても,「指導に用いられる教材の題材や内容については,外国語学習に対する関心や意欲を高め,外国語で発信しうる内容の充実を図る等の観点を踏まえ,4技能を総合的に育成するための活動に資するものとなるよう改善を図る」ことが提言されています。こうした答申の趣旨を踏まえ,教材の選定に当たっては,今回の改訂で「コミュニケーション能力を総合的に育成する」ことを明示したり,「伝統文化」や「自然科学」などが例示に追加されました。これらを受けてNEW HORIZONでは,例えばMulti Plus Challenge,3年pp.76-77の和太鼓奏者林英哲氏を扱うJapanese around the Worldの伝統文化題材として掲載しました。これは「日本人に対して,世界に発信する日本の文化について理解を深められる」題材です。他の言語を使用する人々に関しても理解を深める題材としては,2年pp.32-33のタイのお祭りソンクラン,3年pp.12-13のハワイの民族衣装アロハシャツ(19世紀の終わりごろからハワイに移住した日本や中国の着物やチャイナドレスが起源)などがあります。
Multi PlusではHop→Step→Jumpの表現活動のあとにChallengeの読み物とLet’s Tryの扱いによって,他の領域の言語活動と有機的に関連づけるなど,4技能を統合的に活用させる言語活動の充実が図られるように工夫しています。
教材の選定にあたって配慮したもう1つのポイントは,題材を扱う時期です。生徒の発達段階,興味・関心について十分検討し,英語の目標に照らして適切であり,学習段階に応じた言語材料で構成されているような適切な題材をバリエーション豊かに変化させながら取り上げるようにすることは,教科書編集としてとても大切なことだと思っています。
そう考えるとき,日常生活で使う身近な単語から離れた特殊な用語が頻出する傾向にある「自然科学」の題材には細心の注意を払う必要があります。「生徒の発達段階,興味・関心について十分検討し,英語の目標に照らして適切であり,学習段階に応じた言語材料で構成されているような適切な題材をバリエーション豊かに変化させながら取り上げる」ことを目標にすると,中学校段階では語彙も表現も言語材料も,すべて活動のレベルにもっていくには,足りないものばかりであることに気付きます。それでも,地球温暖化問題,環境破壊問題など,いま時代は地球規模で自然を保護するための努力をしなければならないときを迎え,「地球規模で考える」ために国際語である英語は大きな役割を果たします。なぜ英語で「自然科学」をテーマにした題材を学ぶのかについての理由はそこにあると考えています。
NEW HORIZONでは,「自然科学」の題材には特殊な用語や表現が付きもので,日常生活には不要な語彙が覚えるべき単語の中に増えてしまうという傾向を危惧して,特に1年では自然科学教材の扱いは控えめにして,活用に適した語彙を多く取り込める題材,例えば異文化理解や言語文化を優先的に扱うようにしています。3年になると,自然科学題材を十分に支えられる文法力と語彙力を習得できていますから,Let’s Read3に星野道夫氏のアラスカの題材を取り扱うなどして,その発達段階を見計らって適切な位置に適切な本数,扱い方で配置するように心がけています。
おそらく中学校英語教科書の「自然科学」題材の扱い方には,2通りあると考えられます。内容的には小学生のクイズのような内容ではあるけれども,早い時期から特殊な語彙をフォローしつつ,理科的,科学的な内容を取り扱う方法がその1つです。もう1つは,あくまでも中学生の知識理解,興味関心,発達段階を踏まえた上で,読み応えのある構成と内容を用意する方法です。後者の場合,配置は遅い時期になり,本数もほかの題材との優先順位により頻出させることはできないけれども,1本1本にしっかりとした深みのある教材で応じられるメリットがあります。深みのある教材であれば,段階を踏みつつ道筋をつけた指導手順による生徒の調べ学習の幅も広がることでしょう。それぞれの扱い方によって,それぞれの「自然科学」題材の面白さが引き出されてよいと思いますが,系統性のある配列を最大の特色にするNEW HORIZONの場合は,後者の扱い方を選んでいます。

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学力向上の視点から生徒が自学自習できるページの用意はどこにありますか。

「学び方コーナー」と「Multi Plus Challenge」を新設

学習指導要領の新旧対照表の変更箇所を個々に検討していくと,特に「音声指導」と「表現指導」について,従来の教科書とは異なる取り扱い方が必要であることが読み取れます。これまで週3時間という限りある指導時数の中ではどうしても埋もれてしまっていた指導内容,例えば,音声指導面で「音声の特徴をとらえたり」「日本語との違いに留意する」ためには,英語特有の音変化や発音記号の指導が配当時間まるまる1時間で行えたら,どんなにしっかりとした基礎を養えることでしょう。これらは今まで「コラム」として,メインの単元の下のほうに小さく取り上げられ,補助的な扱いで終わっていた内容ですが,英語の基礎力を養う上で実はとても重要な要素です。
実はかねてより現場の先生方から「発音記号をていねいに1時間で扱えたら,飛躍的に英語の力がつくと思います。」とか「主語と動詞の位置さえわかれば英語は基本的にどんな文も意味を解釈できるので,指導するときはまず主語はどこ?動詞はどこ?とたずねています。いわゆるスラッシュリーディングみたいなことを教えたら,生徒の力がついてきました。3年になったら5文型を教えたい。高校に行ってから絶対に役立つと思うので。」というご意見をいただいていました。また「中学校からあがってきた生徒に最初に教えるのは5文型の知識。日本語と英語は構造が違いすぎるので,そこを教えないと生徒の力がつかないのに,どうして中学校ではそういう文法的な知識を避けようとするのでしょうね。」とおっしゃる高校の先生もおられました。
このようにさまざまな理由で中学校の英語教育の現場では埋もれていた学習要素を,新学習指導要領の方針の範囲内で掘り起こしてみてはどうかという発想で,編集委員会の検討がはじまり,1・2年3本ずつ,3年2本,計8本で形にすることができたのが「学び方コーナー」であり,自学自習による定着で確実に力がつけるためのポイントがまとめられています。
編集の仕立て方は,書店に並ぶ「How to 本」に発想を得ました。最近,新聞広告やウェブで人気の書籍ランキングを見ていると,英語学習の本ばかりでなく,あらゆるジャンルで,How To本が上位を占め,頻繁に目にします。料理・育児・コンピュータ関連・名医のいる病院さがし・買い物・旅先の歩き方・外国語の学び方などなど,実にたくさんの種類が出されています。トレンドといってしまえばそうなのかもれませんが,人は何かを「正しく」「確実に」できるようになりたいと思うときには,こうした「How To本」が強い味方になって,それに実行するための手掛かりにしたくなるものなのかもしれません。今回の改訂で変更になった学習指導要領の文言を集めると「正確に」「確認しながら」「とらえ」「留意しながら」「繰り返して」のような,感覚的というよりは意図をもってある方法を確立しながら学習することの薦めが読み取れます。ニューホライズンNewsletter Vol.60でも触れましたが,従来は埋もれていた学習要素をその習得方法まで含めた扱いで取り扱うことで,「確かな学力の育成」を保障できるようなページづくりを「学び方コーナー」に求め,その名も生徒にわかりやすくと願って「How to」→「(学び)方」としました。
この「学び方コーナー」のHow toを実践できる内容はMulti PlusのChallengeの読み物に掲載されています。「学び方コーナー」と「Multi Plus Challenge」を生徒が双方向に自学自習でフル活用してくれたら,NEW HORIZON(世界を見るための水平線,地平線)はその生徒のものになると信じて編集しています。

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新COSに言及された「辞書の扱い」についての考え方と扱い方を教えてください。

理論よりも実用面重視 ― 使ってこそ辞書

授業での自己表現活動を自発的に行ったり,家庭での教科書から離れた英語学習などに持続的に取り組んだりする上で,辞書を活用できることは必要不可欠です。辞書の使い方に慣れさせるためには,生徒が適宜辞書を繰り返し使用し,調べたい単語を辞書を使って自由に調べるということを普段から行わせる必要があります。
新学習指導要領では,「辞書の初歩的な使い方に慣れ,必要に応じて活用できるようにすること」の文言のうち,「初歩的な」と「必要に応じて」の部分が削除され,「辞書の使い方に慣れ,活用できるようにすること」という目標に改訂されました。この削除は,「辞書は必ず中学校英語科の学習で使用しなさい」ということを意味しています。辞書の扱いへの考え方は従来どおりなのですが,中央教育審議会の答申を受けて,これまで以上に辞書を持続して使えるようになってほしいということが盛り込まれたことになります。解説書にも「辞書指導に関しては3学年間を通して適宜辞書を活用させることが大切である」と述べられています。なお,英和辞典が中心になるとは思いますが,和英辞書や英英辞書も指導に応じて活用されたいということも,解説書の説明会で補足されました。
授業で辞書の使い方を指導時間を配当して指導する扱いは,NEW HORIZONの歴史はじまって以来,初の試みです。掲載にあたっては実際にご指導にあたっていただく先生方のご意見を十分に伺うことにしました。本来,授業での自己表現活動を自発的に行ったり,家庭での教科書から離れた英語学習などに持続的に取り組んだりする上で有効な辞書の活用ですが,これを一斉授業で,しかも3学年を通して適宜辞書を活用させることが求められたときに,教科書はどのような扱いをすべきか,非常に悩むところでした。
そんなとき,ヒントをくださったのは,やはり実際にご指導をなさっておられる中学校の現場の先生方でした。「中学生が学習したくなるきっかけは理論ではないんですよ,実用面で『辞書』が使えたらこんなに英語の学習が楽しかった,英語が使えるようになった,もっと知りたいから辞書をひこう,という意欲がわいてきたら,辞書指導は成功なんですよね。」
そんなアドバイスをいただいて,作成したページが,2年p.21の「学び方コーナー」にある「クロスワードパズル」でした。一斉授業なので,クラスの友達と辞書をひくスピードを競うのも楽しいと思います。辞書が何かということよりも先に,辞書をひいて英語のクイズが解けたという体験が喜びになり,どんどん辞書をひいて英語に慣れてもらえたらいいなと願っています。
見出し語が頭文字から2文字目以降も全部,アルファベット順に並んでいるということも,英語を学びはじめて数年(小学校外国語学習まで含めたとしても)の生徒にはきっと慣れるまでは難しいと感じるところになるでしょう。1年の入門期でABC ソングを歌ってアルファベットの順番を覚える時期にはとてもとてもたいへんな状態ではないでしょうか。英語の音の特徴をとらえる体験もまだできていない段階で,辞書の発音記号が示されても,「難しい」「わからない」というイメージでしか受け入れられないような気がしてしまうのです。本来ならば辞書指導はできるだけ早いほうがよいことはよくわかるのですが,英語の音の素地が基礎として形になるまでは,辞書には出番を待ってもらったほうがよいのではないかと思いました。アルファベットさえ定着するのに時間がかかるのです。基本的な数字や曜日のつづりでさえ,1年間かけて少しずつ覚える扱いなのです。そこに辞書の発音記号や品詞や意味違いについての記述が一気に導入されたら,きっと学習者は混乱してしまうことでしょう。
1年の最初に辞書を扱いたい,でも発達段階を考慮すると扱えないというジレンマをおさえておさえて,ようやく登場するのが,1年p.101の「発音記号」です。でもここではあえてまだ「辞書」というキーワードは隠しておきます。1年も終盤になれば,英語の音の特徴を「とらえる」ための基礎力はかなり安定してきているはずですから,ここで「発音記号」を出されてもそれほど大きな抵抗感はないと踏んでいます。学習者には巻末Word Listで扱われている記号についての説明ページだと思っていただいて,実はこれが辞書でも使われている同じ「発音記号」だったということがあとでわかってもらえるのです。でもここでは秘密です。ただし実際にはこのページは辞書指導のためのページです。
2年になると,1年の振り返りもしなければならないので,いきなり辞書指導というわけにはいきませんが,ちょうど過去形のbe動詞も一般動詞も済み,未来を表すbe going toまで学習して,現在・過去・未来について表現できるようになったあとの区切りで,息抜きの要素も兼ねてクロスワードパズルをします。そこで辞書を使います。時制もほぼ出揃い,表現力もついてきたこの時期を「辞書の使い方」(学び方コーナー)として大々的にタイトル化できる最適な位置と考えています。
そして,実はこのあとも引き続き辞書指導は続きます。「学び方コーナー」は新学習指導要領対応特設ページですが,そのもう1つであるMulti PlusのChallengeが辞書指導のためのページです。こちらもタイトル化されていないので,「辞書指導対応ページ」であることはわかりにくいのですが,本文の中には辞書を使わなければ読み解けないような,やや発展的な単語や連語を,意図的に盛り込んでいるのです。異文化理解をテーマにした題材に興味をもち,学習者が自発的に辞書を手にして,2年p.21のクロスワードパズルで体験した辞書の使い方で長文を読んで理解できたら素晴らしいと思います。また1年p.101の「発音記号」の内容をもとに辞書の発音記号の欄を活用して,その長文を音読できたらさらに素晴らしいと思います。祭りや住居などの異文化情報に興味をもち,英語の辞書だけでなくコンピュータや情報通信ネットワーク,教育機器などを有効活用したり,ネイティブ・スピーカーの協力を得たりなどしながら,自ら調べ,学びを探究的に深める活動ができれば,ほんとうに素晴らしいと思います。このMulti Plus Challengeの教材は2・3年に3本ずつ用意しています。
さらに3年のUnit5(pp.54-58)で,Electronic Dictionaries ― For or Againstを学習します。中学生は電子辞書と紙の辞書のどちらを使うべきかについて,インターネットの掲示板を使ってディスカッションするという題材設定のUnitですが,ここでこれまで中学校英語の学習を3年間続けて使ってきた「辞書」について熟考できる場が確保されます。
これが平成24年度版NEW HORIZONの「3年間通しでの辞書指導の流れ」です。

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教科書紙面上の目標の示し方,また評価についての考え方を教えてください。

「目標」に準拠した「評価」と2部構成

「評価」「評定」の問題を巡っては,教育行政レベルでも各学校レベルでも,いまだに議論や模索が行われているのが現状です。平成12年12月の教育課程審議会の答申において,平成14年以降の新教育課程における各教科の学習状況の評価について,「学習指導要領が示す目標に照らしてその実現状況をみる『目標に準拠した評価(いわゆる絶対評価)』を一層重視」すべきことがうたわれ,指導要録においても,「評定については,現在小・中学校において,いわゆる絶対評価を加味した相対評価とされているが,これを目標に準拠した評価(いわゆる絶対評価)に改める」とされました。
このとき以来,平成13年4月の文部科学省の「指導要録の改善等について」の通知や,国立教育政策研究所の中間整理を経て,「観点別評価」と「評定」を連動させなければならないことになり,評定は目標に準拠した(=絶対評価的な)観点別評価を総括的にまとめたものとなりました。
絶対評価においては,評価の「視点」「方法」「基準」から直接に観点別評価→評定が導きだされることになります。集団に準拠した評価である相対評価なら全体における位置によって評定の理由をある程度説明できました。相対評価が評定の理由を「背面に隠せる」面をもっていたのに対し,絶対評価は「前面にたってしまう」面があり,教師が生徒や保護者に評定の理由を説明しなければならない責任,いわゆるアカウンタビリティーが増大することになりました。「あなたの評定は3ですが,それはこういう観点別評価のデータに基づいているのです。例えば『表現の能力』については…」というように,説明できなければなりません。
アカウンタビリティーに対応できる評価方法の1つは,生徒が作成した文・文章を目に見える形で作品としてポートフォリオにする方法だと思います。今回の改訂では,自らの考えなどを相手に伝えるための「発信力」やコミュニケーションの中で基本的な語彙や文構造を活用する力,内容的にまとまりのある一貫した文章を書く力などの育成を重視することがその基本方針に掲げられています。この観点から,「聞くこと」や「読むこと」を通じて得た知識等について,自らの体験や考えなどと結び付けながら活用し,「話すこと」や「書くこと」を通じて発信することが可能になっているかどうか,つまり4技能を総合的に育成できているかどうかを評価するのは,とても大切なことだと思います。
よく言われることですが,最も難しいのは「話す」能力の評価です。これはペーパーテストや提出物では評価できません。理想としては定期のスピーキングテストを実施することですが,実施に多大な労力と時間を要し,かつどうしても「評価の基準の客観性」の面では問題が残ってしまい,あまり頻繁な評価はできないというのが実情のようです。
平成24年度版NEW HORIZONでは,適切な評価がしやすい教科書であるために,2部構成を活用することを考えて編集しています。3学年を通して,文法とコミュニケーションの学習がまとまる位置を意識的にねらって配置したMulti Plusと,「発信力」を書く活動で指導できるWriting Plusは,目標と評価の観点が生徒に伝えやすく,しかも入試問題にも頻出する重要なテーマでできており,学習の到達度を確認するのに最適な単元であると考えています。Multi PlusではStep,Writing PlusではStep3を,さらに「話す」能力を評価されたい場合には,「書く」能力のStepでの評価に関連させてMulti PlusのJumpも使うことができます。発達段階に応じて設けられた数値目標も,生徒にとっても学習の目標の目安に,教師にとっては評価の手がかりの1つに加えていただけるのではないかと思い,教科書紙面上各ページにお示ししております。

例えば以下のような単元があります。

①日記(Writing Plus 1 pp.10-11) 
1年の絵はがきよりも長めの文章を,既習の過去形を復習・補充しつつ,文章の流れを考えて書けるかどうかを評価できる。STEP 1のモデルにならい,STEP 2には「時間の流れにそって書く」方法と「ある話題にしぼって書く」方法が,Tool Boxを参考に習得できる仕掛けがあり,続いてSTEP 3で生徒自身が4文以上の英語で日記を書く。2年になって1年から積み上がってきた言語材料が自由に使えるようになる時期なので,これを機に継続指導扱いで英作文指導を行い,ポートフォリオ評価にしてみるのも一案。
③なりたい職業(Multi Plus3 pp.74-77) (伝統文化・職業)
関係代名詞,受け身,現在完了形,to不定詞,when節,比較表現など,3年間で学んだ言語材料の習熟度を確認できるようにした。Stepでは,Hopのモデル文を参考にして,生徒自身の将来なりたい職業について5文以上の英語で書く。
※まだあまり将来の職業について考えたことがない生徒にも考えるチャンスを与えられるように,Stepの1でTool Boxを用意し,職業名を置き換える練習をしながら,具体的にイメージができる工夫をした。Tool Boxは応用編のBonus Word Boxにもリンクして,さまざま職業の種類を知ることができるようになっている。作家村上龍氏の『13歳のハローワーク』にヒントを得た。自分にあった職業を選ぶためには,中学生のころからさまざまな職業があることを知り,なりたい職業について考えておくことはとても大切であり,こうして中学校卒業を目前に自分で考えを文章にまとめておくことは生涯意味のある活動になると考えている。

もちろん,「聞く」能力の評価をListening Plusで,「話す」能力の評価をSpeaking Plusで,「読む」能力をLet’s ReadやUnitで実施していただくことができます。ここではアカウンタビリティーへの対応という点でより基準を客観的に設定できるMulti PlusとWriting Plusに絞って,各単元をご紹介させていただきました。より詳しくはホームページのNewsletterをご参照ください。

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書体が1年の半ばでゴシック系から明朝系に変更されるのはなぜですか。

実用的に正しい読み文字センチュリー系書体を早期に導入

中学校入学前の英語学習経験の有無は,地域によって個人によって差が大きいのが実情です。特に文字の習熟度は差が大きいと考えてよいと思います。従って,一部の生徒が読める,または書けるからといって,それを当然のことと考えないように配慮しなければならない点が難しいところです。
平成24年度版NEW HORIZONでは1年pp.4-5にアルファベットの指導のためのページを設けていますが,文字の習得は時間をかけて繰り返すことが重要なので,このページを1~2時間かけただけで終わりというわけにはいきません。このページに限らず,後続のpp.6-13にかけてのいわゆる「入門期」にあたる場所で取り扱われた文字・単語は,これからの英語の授業の中で繰り返し指導することが必要です。
文字の形(書体)の問題は,入門期である1年Warm-upのあと,本課UnitやPlusに入った段階から,書き文字と読み文字のどちらの書体を使うべきか常に悩みます。入門期はアルファベットを導入するページなので,書かせることを目標にして,手書きしやすいように活字体を部分的に簡易化した書体,つまりブロック体を選べばよいということになります。ただし,厳密にはpp.4-5とpp.12-13の4線の上に載っている文字のみがブロック体なのです。ほかの書体については,元来教科書が印刷物であるという制約のもと,学習者の負担を軽減するためにブロック体に近い,ヘルベチカ系の独自の書体を使って,aやgのような,あまりにもブロック体との違いが大きすぎるような書体を書き文字らしく改造して対応しているに過ぎません。「実践的な英語教育」のためには,元来読むための媒体である教科書にはできるだけ早い段階で書き文字から読み文字,センチュリー系書体(ヒゲ付)に移行すべきとする考え方が望ましいように思われます。
とはいえ,とくに英語で書くことを学びはじめたばかりの学習者が,教科書本文を書き写しながら英語の文字を正しく習得する方法をとられることはとてもよく解かります。NEW HORIZONでは,言語材料が三人称単数を扱い,話題が一般動詞を使った自分のことに関する紹介から自分以外の他人に向けられる1年のUnit6(p.50)から,読み文字であるセンチュリー系書体を採用することにしています。センチュリー系書体は,実践的な英語の使用場面としては「新聞」や「書籍」で一般的・普遍的に使用されている書体であり,少しでも早い段階でこの書体を導入したほうが,「読むこと」への指導が少しでも早い段階で実践的に行えると判断したためです。日本語に置き換えれば,ちょうど明朝体に例えられるタイプの書体です。
センチュリー系書体の長所は,元来読むための書体であるため,文章量が増えた場合にも読みやすい書体になっていることです。新聞の書体がもしゴシック体ですべて印字されていたとしたら,とても読みにくいことになると思います。日本語のゴシック体はちょうど英語のヘルベチカ系書体のイメージでとらえていただいてよいと思うのですが,文字量が少ない場合にはゴシック体を使うとインパクトがあって読みやすいものの,大量になるとやはり明朝体のほうが読みやすいということになるはずです。 書体が変更になる1年のUnit6の配置について,次のように指導の流れを配慮しています。

①1年の夏休み前までにMulti Plus1pp.42-43で「自己紹介」ができるようになる。
②Unit5で複数形のsやLet’sや命令文などのやや軽め(三人称単数現在形などと比較してという意味で)な言語材料で夏休み明けの再ウォームアップを行う。ここまではヘルベチカ系書体が用いられているので書き文字も合わせて再確認する。
③授業も本調子になってきたところでUnit6から読み文字(センチュリー系書体)を導入して,読むための文字はこちらが主流であることを指導する。
1年の最後までヘルベチカ系書体を使い続ける,あるいは中学校3年間を通してヘルベチカ系書体で統一する,という方法もありますが,NEW HORIZONでは,「実践的な英語指導」重視の立場から,こうした書体の扱いにしております。
なお,Unit6以降でも,手書きの手紙文は,ブロック体に近いものを使用しています。(1年pp.80-81,pp.114-115)

※独自のヘルベチカ系教科書体を代用できるワープロ書体のご紹介
テスト問題を作成される場合などに,先生方から教科書体をご使用になりたいとのご要望をお寄せいただくことがあります。この件につきましては誠に恐縮なのですが,この独自の教科書体を書体として一般使用いただくことができかねる状況にあり,お使いのパソコンにもともとインストールされていることの多い,広く流布している書体で代用いただけるものをご紹介させていただいております。次の3つの書体は,それぞれに違った文字で教科書体とは一致しないところを持っておりますが,適宜お選びいただきながらご対応いただきたく,どうかよろしくお願い申し上げます。
●Century Gothic 
a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z 
A B C D E F G H I J K L M N O P Q R S T U V W X Y Z
 
※例えば,kがkとなり,ななめ線がひらがなの「く」のようにつながってしまいます。 
大文字のIがIとなり,横棒がないので,小文字のエルと同じになってしまいます。 
●Comic Sans MS 
a b c d e f g h I j k l m n o p q r s t u v w x y z 
A B C D E F G H I J K L M N O P Q R S T U V W X Y Z
 
※例えば,大文字のYがYとなり,本来縦にまっすぐ下りるべき線がななめになってしまいます。 
●Arial Unicode MS 
a b c d e f g h i g k l m n o p q r s t u v w x y z 
A B C D E F G H I J K L M N O P Q R S T U V W X Y Z
 
※例えば,小文字のaがaとなり,情報に余計な線が付き出てしまいます。 
大文字のIがIとなり,横棒がないので,小文字のエルと同じになってしまいます。 

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練習問題や活動パートはすべて既習の文法事項,語彙で作られていますが,その理由は?

歯止め規定は廃止,されど授業の実態は不変という考え方

1.練習問題に新語を出さない原則を守る
中学校英語科で今回の学習指導要領でいちばん大きく変更された内容は,授業時数の増加(各学年とも年105時間から140時間に増加)を実施するとともに,指導する語数を従来の「900語程度まで」から「1200語程度」へと増加させているところと言われています。解説書説明会では,語彙の充実と授業時数の増加は相まって身近な事柄について一層幅広いコミュニケーションを図ることができるようにすること,そして活用することを通して定着させることの2点がポイントとして確認されました。解説書では「したがって,教材における語数については,1,200語程度を上限するという趣旨ではない」との記述もなされ,1,200語程度は最低基準であるという趣旨も明確に示されています。ただし,指導時数や学習負担を考慮すれば,おのずと無制限ではないことが判明するはずであるとの補足も口頭でなされました。このほか,新出語については覚えるべきものとそうでないものを区別して記載する必要はあるかどうかという質問に対しては,3年間を通して定着することをねらって必ずしも覚えるものではない人名や地名が題材の性質上扱われる場合があるが,これが必ずしも覚えなくてよいということを示す必要はある,と回答されました。本文で示されず,巻末の見返しや口絵のみで扱った語彙集などの語を定着すべき語として1,200語程度にカウントしてはならないことや,綴りが同じ語は品詞にかかわりなく1語と数え,動詞の語尾変化や,形容詞や副詞の比較変化などのうち規則的に変化するものは原則として1語とみなすことができることも補足されています。語数の数え方が今回は従来とは違うので,検定としても仕切り直す意向も示され,語彙の扱いや考え方に注意を払うべき方針が強調されました。
これを受けて編集委員会では,語彙の考え方について改めてじっくり検討いたしました。特に語数との関係でいちばん大きく編集作業を左右するであろう「練習問題で新語を出すかどうか」については,これ以上検討できないというくらい真剣に悩みました。なぜならば,練習問題に新語を扱えれば,その分本文1パートあたりの新語は減らすことができますし,本文の内容を出したい単語によって操作する必要がなくなります。教科書をつくる上で,新語を適切な位置に適切な内容で取り扱うことほどテクニカルな作業はないと思います。NEW HORIZONの場合,平成14年度版以降,1パート平均8語程度,本文総語数Starting Outで30語程度,といった語数制限を行い,1時間あたりで生徒が確実に習得できる分量に細心の注意を払って編集してきました。こうすることで,基本文の文法が際立ち,言語活動を通して文法も語彙も定着できるという考えを極めて重要視してきたためです。そのために多少題材面では地味な内容になってしまうこともあるかもしれませんが,「外国語科」の目標に準じた教科書であることの基本に立ち返り,「英語の基礎基本=文法と語彙の定着」を常に最優先するようにしてきました。
平成24年度版の語彙の考え方と扱い方の変更があったものの,練習問題で新語を扱うことは今回も避けました。練習問題は活動を通して文法の定着を図るパートですから,そこで新語が頻出すると,文法の定着がおざなりになると判断されたためです。たとえ小学校で外国語活動が導入されても,週4時間の授業になっても,1時間の授業の実態は現行とそう大きく変わらないと思いました。むしろ小学校の素地を受けて,中学校は1時間あたりの授業の内容をより丁寧に確実におさえる方向で学力の定着を図ることが求められていると考えました。だから今回の練習問題でも新語は出していません。どうしても必要な新語(必ずしも中学校段階では覚えなくてよいもの。基準は過去の指導要領で指定された語や中学校英語教科書の語彙調査,コーパス等を参考に選定しています)にのみ,ルビで意味を付して対応しています。 この原則は,平成24年度版が学習指導要領の改訂期に発行される教科書で,あまりにも多くの教科書の原則を変更することに対する抵抗に配慮して,「確かな学力をつけるため」にあえて守り抜いた語彙の扱いです。ただしこれは教科書の中で基礎基本を定着するパート(Unitと基本的なPlus)にのみ適用した原則で,活用によって言語活動で語彙を増やすパート(Let’s ReadやMulti Plus Challengeなど)については,従来よりも新語を増やして対応しています。
同綴異義語については,close,cut,fall,hit,kind,last,left,light,like,may,put,read,rightについて,従来は意味別でカウントしていたものをすべて1語でカウントしました。cookとCook,whiteとWhite,workとWorkといった固有名詞,noとNo.,amとa.m.は同じ綴りでも別の語としてカウントしています。 なお,隠れ新語は今回も避けましたが,週4時間体制の授業と小学校英語導入に対応して,1パートあたりの本文の平均総語数は増やしています。ページ数は大幅に増やしていませんが,言語活動の時間にあてられる内容の充実を図る目的です。以下1パートあたりの本文語数増加量を示します。

18年度版 24年度版 増加率
1年Unit平均語数 26.2語 40.1語 153%
2年Starting Out・Dialog
の平均語数
32.4語 36.1語 111%
3年Starting Out・Dialog
の平均語数
34.6語 39.8語 115%
2年Reading for Communication
の平均語数
59.5語 72.1語 121%
3年Reading for Communication
の平均語数
62.1語 79.5語 128%

1年の本文平均語数の増加は,小学校英語導入を受けて,1年UnitにもLet’s Readに相当するような「読む活動」を従来よりも強化できるパート,例えばUnit7のPart3(pp.64-65)やPar4(pp.66-67)などを用意したことによります。やや多めになった英文がゆとりをもって入るように,これまで18年度版では1ページになっていたUnit1のPart2(p.12),Part3(p.13),Unit6のPart2(p.52),Part3(p.53),Unit7のPart2(p.62),Part3(p.63),Unit8のPart2(p.68),Part3(p.69),Unit9のPart3(p.76),Unit10のPart3(p.86),Unit11のPart2(p.94),Part3(p.95)は,すべて平成24年度版で見開きになりました。1年の時点で従来よりも多くの英文のモデルを教科書で示すことが,「読むこと」「書くこと」の力をつける内容への改訂になると考えています。同じ理由で,2・3年でも「聞くこと」「話すこと」に重点を置いたStarting OutとDialogは増加率を控えめにしていますが,Reading for Communicationでは読み物教材としての読み応えが出るように,文章量も増やしています。ただし,繰り返しになりますが,1パートごとの本文総語数は増やしても,各パートあたりに新出する平均語数は多くても10語程度におさえることと練習問題には隠れ新語を出さないことの原則は,今回も守りました。安心感をもって語彙の指導と学習を進めていただくための工夫です。
なお,隠れ新語(=旧必修語等の重要な語彙が本文ではなく練習問題中で初出となっているもの)になりやすい語の例をホームページのNewsletterに掲載しています。

2.ターゲット(基本文)はつまずき調査をもとに確実に網羅
確かな学力をつける教科書であるために,平成24年度版NEW HORIZONがこだわったのはUnit基本文の取り上げ方でした。標準学力調査や各自治体実施の学力調査の結果から,正答率の低い傾向にある問題を分析し,この「つまずき調査」を手掛かりに,5つの基本文を追加して,基礎基本の定着のための一層の強化を図りました。追加した5つの基本文は以下のとおりです。

①1年p.18 be動詞の否定文: I am not from Canada.
[追加理由] 否定文はnotの位置が日本語の語順と違い,定着しにくいので。
②1年p.24 be動詞の否定文: He is not a basketball player.  She is not my new friend.
[追加理由] 否定文はnotの位置が日本語の語順と違い,定着しにくいので。
③1年p.64 What+名詞の疑問文: What language do you study? ― I study Spanish.
[追加理由] 疑問詞に名詞がつく疑問文は,とくに定着しにくい言語材料。平成18年度版では文法の「まとめと練習」でのみ扱っていたが,基本文で扱うことにより練習問題も対応させて確実に習得できるように配慮した。
④1年p.66 Which疑問文と応答文: Which is your favorite, pizza or tacos? ― Pizza is.
[追加理由] 平成18年度版では1年Speaking Plus2(p.56)の「道案内」でWhich bus goes to City Hall?が基本表現で取り扱われ,これがwhichの初出だった。基本表現としてwhich+名詞の疑問文をいきなり扱うと定着しにくいとのご意見を使用実態アンケートにお寄せいただき,今回1年のUnit7の基本文でwhichの疑問文とその応答文を扱い,2年p.56に移動した「道案内」でスパイラルにwhich+名詞の疑問文が扱えるように配列を工夫した。Pizza is.のような答え方も英語の特徴的な表現なので,基本文に加えて確認できるようにした。
⑤3年p.47 want 人 to 不定詞:I want you to check my homework.
[追加理由] 平成18年度版では3年Speaking Plus4(p.66)の「電話の会話」でDo you want her to call you back? Could you tell her to call me back? が基本表現で取り扱われ,2・3年で学習した不定詞のバリエーションとして活用できるように配置していた。しかし,基本表現としてwant人to不定詞をいきなり扱うのは難しいとのご意見を使用実態アンケートにお寄せいただき,今回3年Unit4の基本文で語順をおさえ練習問題で定着したあと,Speaking Plusで基本表現として繰り返して扱える配列になった。

なお,隠れターゲット(=旧学習指導要領やコーパスの使用頻度データなどを基準とする重要ターゲットが本文ではなく練習問題中で初出となっているもの)になりやすい例をホームページのNewsletterに掲載しています。

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1年ではit isn’t方式ではなくit’s not方式を採用しているのはなぜですか。

会話体では〈it’s not〉型が70%,〈it isn’t〉型が20%

短縮形はやっかいな問題ですが,オーラルコミュニケーションを重視する上で,1年生の最初から避けては通れない問題です。NEW HORIZONでは,〈it’s not〉型が〈it isn’t〉型よりも英語の口語の実態としてより使用頻度が高いこと, そしてまた日本人の初心者にも指導しやすい利点があることなどを判断の根拠に, 1年では〈it’s not〉型のみを使用し,2年以降で必要に応じて〈it isn’t〉型も取り扱うようにしています。

1.〈it’s not〉型を優先的に扱うそのわけは?
大きく次の2つの理由があります。
① 実際の使用例で,〈it’s not〉型のほうが多いため。
Longman Dictionary of Spoken and Written Englishによれば, 主語が人称代名詞の場合,会話体では〈it’s not〉型が70%,〈it isn’t〉型が20%であるとのことです。
② 人称代名詞との短縮形を肯定の表現で使用してきている。 否定の場合もそれにnotを加えるだけで, 生徒の学習上の負担が少ないため。
be動詞の場合, 主語との短縮形としては, I’m (am), You’re (You are), He’s / She’s (is), What’s (is), Who’s (is)のようなものを1年で扱うのですが, これにnotが加わると, aren’t, isn’tもどこかの段階で覚えなければなりません。1年のごく初期段階の学習者にはIt’s my book. → It’s not my book. はIt’s my book. → It isn’t my book. よりも易しいと思われます。特に1年Unit 1でNo, I’m not. (p.19), 続くUnit 2 (p.21)でYou’re welcome. と,「代名詞+be動詞」の短縮形を扱った直後なので, なおさらです。負担を最小限に抑えたところで, Yes‐No応答文の正しい形として, Yes, it is. (it’s にはならない)/No, it’s not. の区別を確実にする必要があります。

1年では, 混乱を避けるために, isn’t / aren’tは出していません。aren’tの初出は2年Warm-up (p.3) 付加疑問文で, What Am I? のゲームの対話文の表現として出ています。2年冒頭教材でaren’tを扱ったのは, この短縮のしかたも早めに扱いたいとする一部の現場の先生方のご意見に対応するもので,以前に比較すればかなり早い時期に配置していると言えます。ただしこのaren’tは付加疑問文であり, 表現として扱ってください。 文法的な説明は続くp.4初出のbe動詞の過去形weren’tと合わせて現在形としてのaren’tの意味をご説明ください。isn’tの教科書上の初出は2年Unit 3のp.24(But language isn’t everything.)ですが, この時期が遅いのであればaren’tの説明のときにいっしょに導入してもよいと思います。
なお, aren’tとisn’tが出たあとも,「主語代名詞+be動詞の現在形+not」では, この教科書は一貫して〈it’s not〉型を用いています。

2.小学校で〈it isn’t〉型に慣れてしまっていたら・・・?
既に小学校で耳から聞いて慣れてしまっているケースはあるようです。間違いではないので修正する必要はありませんが, オーラルの会話体では〈it’s not〉型が70%, 〈it isn’t〉型が20%であるという使用実態があるということ, さらに少なくとも1年の間は混乱を避けたいということの2つの理由から〈it’s not〉型でのご指導をおすすめしたいと思います。

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NEW HORIZONの特徴的な句読法について教えてください。

「句読点付き」の原則を踏襲

NEW HORIZONでは伝統的に“Nice to meet you, too.”の“too”の前のコンマ,“Ms. Brown”のピリオドを省略せずに付ける表記にしています。たしかに最近ではこれらを省略する傾向にあるのは事実ですが,中学校段階で指導する英語の教科書として,最初から省略した形を示すよりは本来のフォームに触れておいて,将来生徒たちがそれぞれに英語を使って世界でコミュニケーションする際に,実態に応じて省略してもよいという考え方を採用することにいたしました。
また,とくに“too”においては,第一義「…もまた」と第二儀「あまりにも,…すぎる」が同一文に登場した場合,このコンマが生徒にとっての区別の手掛かりになるというケースも考えられます。これらの理由から,少なくとも中学校段階では「句読点付き」の原則で表記することにしています。
さらに「句読点付き」の原則で本全体としてさらに見直し,今回平成24年度版から“A, B and C”のように3つ以上の語や文を並列する場合の表記法を“A, B, and C”のようにandの前にもコンマを追加する表記に改めました。このコンマはtooの前のコンマやMsの前のピリオド同様,あってもなくても正しいということは事実なのですが,NEW HORIZONが本全体として「句読点付き」の原則で表記するという考えで編集されるならば,3つ以上並列の場合の,andの前のコンマも省略しないほうがよいという判断に基づく変更です。
例:平成24年度版Book2 Let’s Read 3 Can Anyone Hear Me? (p.92 ll.4-6)
Trucks carried industrial waste, nuclear waste, and many other things from far away.

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言語材料の配列の特色としてbe動詞を一般動詞よりも先に扱うのはなぜですか。

言葉はコミュニケーションの手段 ― 人間関係を大切に

be動詞am→are→isのあとに一般動詞like,play,haveを扱うこの配列は,入門期から「言葉はコミュニケーションの手段である」ということを十分意識することから生まれたものです。1人称(わたし)対2人称(あなた)の簡単なやりとりによって簡単な自己紹介や相手の確認を行うことができると考え,「実践的なコミュニケーション能力」が学習指導要領でうたわれるようになった平成9年度本以来,この配列を踏襲し続けています。つまり,自分と相手との人間関係を大切にするという考え方が基本にあると言ってよいと思います。なお,New Horizonでは創刊時はamやare ではなくisが最初でしたが,be動詞からはじめる配列は変えておらず,一般動詞からはじめたことはありません。
be動詞からはじめるもう1つの理由は,易から難への配列を考える場合に,表現幅の狭いbe動詞を先に扱うほうがよいことがあげられます。amやareはあとに続く補語となるものが少ないので,発展としての表現の幅は限られてきます。この制限が結果的にはより易しい言語活動を可能にし,生徒の発達段階に適した配列になると考えます。amやareに比べると,isや一般動詞は表現の幅がぐっと広がるので,難易度は上がってくると言えるのです。とはいえ, isや一般動詞も非常に大切な言語材料なので,am,areのあと,少しでも早い時期にis,続いて一般動詞を扱うようにしています。

以下は,言語材料の配列検討の際に参考にさせていただいた現場の先生方のお声です。

  • be動詞→一般動詞の順番は変えないでほしい。be動詞で言えることは自分の名前にはじまり,年齢や出身地などたくさんある。また文構造的に,肯定文の主語と動詞をひっくり返せば疑問文が完成するというシンプルな説明が可能で,生徒への負担は一般動詞からよりもかなり軽減されると思う。(広島)
  • 小学校英語の導入で,一般動詞から入る教科書もあるが,まずはI am ….で自分のことを表現するのが自然なので,be動詞が先のほうがよい。(北九州)
  • be動詞から扱うか一般動詞から扱うかの議論については,be動詞のほうがバリエーションが少なくてわかりやすく,また人として必要なあいさつ・自己紹介に使える表現を扱えるので,先に扱うべきだと思う。一般動詞には時を表す句などを伴うことが多いため,広がりによって学習者の混乱を招きやすい。一般動詞から扱うのは反対である。(鹿児島)
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三人称単数形と複数形のsの配列を近くに置いている理由を教えてください。

小学校外国語活動の素地を生かして違いに気付かせる

NEW HORIZONの言語材料の配列に関するご質問に,「1年の三人称単数形の“-s”を指導するUnitの直前で複数形の“-s”を扱っているのはなぜですか」という内容のものをお寄せいただいたことがあります。“-s”が続くことで混乱する生徒も出やすくなるのではないでしょうか,というご質問です。伝統的にNEW HORIZONは複数形と三単現の“-s”を意図的に近く配置することで,その違いを生徒に意識してもらい,正しい使い方ができるようになってほしいと願ってこの配列を踏襲してきました。創刊時の監修者太田朗先生,伊藤健三先生,平成18年度版まで編集代表をお願いしていた浅野博先生,下村勇三郎先生,牧野勤先生たちと共に築きあげてきた配列ですが,生徒の混乱を招くというご指摘を真摯に受け止め,現編集委員会で慎重に審議を重ねました。 その結論は小学校外国語活動で複数形や三単現に慣れ親しんだ子どもたちの実態によって次期改訂での変更検討に先送りしようということになりました。小学校外国語活動導入による学校現場と生徒の変化を実態調査でしっかりと把握し,先生方のお声を伺いながら,適切な改訂を28年度版で検討したいと思います。

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進行形の配列を2学年に分けていますが,なぜですか。

1年から2年へ,現在と過去をスムーズに橋渡し

進行形は「be動詞+現在分詞」という形式で作られます。このbeは助動詞です。進行形の疑問文,否定文や応答のしかたは,be動詞の場合と同じで,ここでつまずくようならば,これまでのbe動詞の定着が十分ではない証拠なので,しっかり復習させる必要があります。1年のUnit 9,年間指導計画上では2学期後半にあたる11月ごろに配置し,1学期に学習したbe動詞の復習にも対応できるよう配慮しています。このあと進行形は「まとめと練習」→「Listening Plus」のスクリプト→「Speaking Plus」のモデル対話→後続「Unit」の本文→「Writing Plus」→1年間で学んだ言語材料を総復習できる「Let’s Read」で何度も何度も繰り返し扱われ,さらに2年冒頭Unit 1の過去進行形がブリッジ教材の役割を担っています。be動詞のつまずきは,2年冒頭でもフォローできる配置です。
この配置で,1つの大きなまとまりと考えられるのが,1年pp.116-117のLet’s Read「Over the Horizon」です。1年にも2・3年同様,生徒が暗唱大会などで気持ちを込めて英語の文章を声に出せるような名文の読み物教材がほしいとのご要望を現場でご指導にあたっておられる先生方から頂戴し,それにお応えする意図をもって教材化しました。生徒が暗唱しようと一生懸命に朗読して覚え,学習してくれる教材ならば,その本文には1年間で学習した最重要の言語材料を可能な限り盛り込んで,暗唱しながら文法学習もできるような読み物教材にしたいと考え,題材・文法,あらゆる視点から工夫を凝らした読み物です。さらに2年冒頭で過去進行形にスムーズに接続してブリッジレッスンの要素の1つとなっています。
1年Unit10の助動詞can「…できる」と同様に,進行形「…している」は,日本語との対照によって生徒には比較的理解しやすい言語材料の1つですが,これを使ってbe動詞の疑問文や否定文の語順を強力に定着させたいというねらいがあります。現在進行形を助動詞canよりも先に扱ったのはそのためで,少しでも早くbe動詞の理解を確かなものにし,後続の単元で小刻みに拾うことで,その定着は本物になると考えました。直前の単元が積み上げられてまとまる例を図式にするとこんな感じになります。

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助動詞の配列は教科書によって様々な違いが見られます。NEW HORIZONでは全体的に助動詞の扱いをどのように考えているのか教えてください。例えばhave toとmustはどのように扱っていますか。

心理的な態度を表すため,意味の微妙な違いに配慮

まず,NEW HORIZONの助動詞全体の配列についての考え方をご説明します。
1年Unit3やUnit6で,疑問文や否定文を作るdo,does,及び進行形のbe動詞も助動詞ですが,それぞれの単語自体に意味があるわけではありません。生徒たちは「ことばのきまりには,必ずしも全部納得できる理由があるとは言えない」ということを徐々にわかりはじめます。一方1年Unit10で扱う助動詞canは,文字通り動詞を助けて,その意味を補う働きがあります。専門用語で「法助動詞」と呼ばれるものの1つで,この場合の「法」は「仮定法」などの「法」と同じで,「話者の心理的な態度」を表すことと関係があります。助動詞の学習のポイントは,助動詞の文の作り方にあるというよりもむしろ,その意味の細やかな違いを理解し,適切に使えるようになることにあります。
例えば, have to とmustの意味には微妙な違いがあり,配列にあたってはそれなりの配慮が必要になります。1年では,初歩段階の学習者にわかりやすいものとして,「可能(性)」と「能力」のcanを後半のUnit 10で扱うに留め,「許可を求める,依頼するときのカジュアルな表現」として後続のSpeaking Plus3で,Can I …?,Can you …?を厳選して掲載しています。2年に入り,p.21「辞書の使い方」を学び方コーナーで学習して意味違いの語への気づきを経たあとは,2年Unit 4とまとめの練習2で集中的に整理する配列になります。整理したあとは,辞書を活用しながら,実際に多くの英文に触れることで理解を深められます。2年の半ばから3年の終わりにかけて,内容に深まりのあるやや長めの読み物教材が段階的に増え,入試対策期間に重なる時期を意識しています。このように,2年までに新出語はすべて扱い,後続のLet’s ReadとMulti Plusで意味違いを確認しながら定着できるまとまりが大切だと考えます。
have to とmustの扱いについては,その意味の違いはbe going to とwillほど大きくないため,同じUnit4内に配列しています。NEW HORIZONでは「義務・必要」を表す助動詞としてhave to をmustよりも基本的な表現とみなしているため,最重要ターゲットを配置するStarting Outの位置にhave toを,Reading for Communicationの軽めのターゲットが来る位置にmustを扱います。
中学校段階では,have to とmustは言い換えができるという扱いでよいと思われますが,両者の否定文については全く意味が異なります。そのことを説明するためにも同一Unit内に両者が扱われていたほうが比較しやすいメリットがあると考えています。
最後に,2年で一気に助動詞の新出語を拾い終えたあとには,定着のための十分な分量とバリエーションを出口(Output)となるMulti Plus ChallengeやLet’s Readが用意されていることに触れます。ここに掲載されたリーディング教材には実際にそこで使われる場合の助動詞の意味を解釈して読み取らせる英文があります。
なお,NEW HORIZONではかなり以前から「依頼」を表すとされるWill you …? は扱っていません。この表現は普通Could you …?(2年Speaking Plus 1で扱います)はもちろん,Can you …?(1年Speaking Plus 4で扱います)に比べても丁寧度は低く,言い方にもよりますが命令調にひびく危険があるとされています。よって中学段階では,Can you …?とCould you …?を「依頼」の基本表現として選択しています。

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1年の最後に過去形を扱っていますが,2年にまわしてもよいと思うのですが……。

自己表現に必要な全表現を1年に導入,2年以降は定着

NEW HORIZONでは1年最後のUnitで,過去形を不規則動詞まで扱います。go→went,get→got,see→saw,do→did,have→had,come→cameを厳選して掲載していますが,これらはLongman Grammar of Spoken and Written Englishのコーパスによると,使用頻度の高い動詞の上位12個(say,get,go,know,think,see,make,come,take,want,give,mean)とかなり重なっています。
1年生で不規則動詞の過去形を取り上げたのは,できるだけ使える動詞を増やして,過去形を用いた言語活動の幅を広げたいと考えたためです。日常的に多用される不規則動詞の過去形を習得することにより,生徒の表現の幅は大きく広がります。例えば,gotやwentが使えることにより,「何時に起きた」「何時に就寝した」という表現が可能になり,簡単な絵はがきを書いたり,日記を書いたりすることができるようになるのです。週4時間での授業が実現し,1年最後の過去形もゆとりをもって扱えるようになることでしょう。
さらに2年になると,冒頭にブリッジ教材のWarm-up(pp.2-3)としてShow and Tellが用意されており,ここでは活動を通して1年で学んだ過去形を振り返ることができるように本文に仕掛けを作っています。Unit1(pp.4-5)でbe動詞の過去形を加えて基礎力を定着させ,Writing Plusの日記(pp.10-11)で実際に書く媒体として活用できる流れがあります。Show and Tellと日記は継続指導に最適なので,2年生の1年間を通してこの配列を活かした指導を継続的に行えば,不規則動詞などの覚えにくい語彙も増やしていくことによって確かな力を身につけることができます。
1年の学年末という時期は1年で文字を導入して以来,ようやく文としての体裁を習得した時期にあたります。生徒の発達段階を考慮するとこの1年末から2年冒頭にかためて過去形を集中的に学習する配列は,その後3年の入試対策までの期間を見据えた場合に効果がねらえると考えています。

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NEW HORIZONでは未来表現be going toとwillを離して配置していますが,その理由を教えてください。

be going to ≠ will,その意味の違いを 離して伝える

be going to とwillの意味の違いはhave toとmust の違いよりもかなり大きいと言えます。あえて2年Unit2とUnit4のように離して配置した理由はその意味の違いを意識してもらうためです。進行形を1年末と2年冒頭で学年間の橋渡し効果を持たせながら配置した直後,Unit2で,形が類似のbe going toを扱います。「すでに決まっていることについて述べる場合はbe going toを用いる【予定・計画】」として学習します。
一方willは飛んでUnit4に登場し,最も典型的な意味として,「その場での決心(いわゆる意志未来)」を扱います。さらに後続のSpeaking Plusの「電話」や「会話」の場面で,I’ll tell her / him.やI’ll take it.という表現が出てくるので,「こういう場合にはbe going to は用いない」ということを確認しやすくなっています。

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今回配列を変更して,2年にまとめて3用法を扱いましたが,なぜですか。

新COSで「まとまりをもった文法事項の扱い」に言及

平成14年度版・18年度版は,文法事項を丁寧にターゲットセンテンスとして掲げ,「隠れターゲットセンテンスを根絶」することに特に力を入れた教科書でした。(その基本方針は今回の平成24年度版でも踏襲しています。)週3時間体制で使用される教科書は,ポイントをしっかりとおさえ,重要なことと軽く扱えることのメリハリがついていることが非常に大切であると考えた結果です。これまで3用法しかターゲットセンテンスとしては取り上げていなかった不定詞についても,原因用法まで含めて4用法とも「基本文」に扱うことになりました。しかし,4用法を1つのUnitでまとめて扱うのはやはり重すぎると考えられたため,これを避ける目的で,より有用度が高くわかりやすい2つの用法を2年生に,あとの2つを3年生に振り分けていました。
「形容詞用法」は従来から「目的を表す副詞用法」や「名詞用法」に比べ,理解させにくく,練習させにくいものと言われてきました。これには,以下のような理由があります。

① 不定詞と被修飾名詞句との関係が多岐にわたる。
② 上記関係を「名詞句が不定詞の意味上の目的語」である場合に限定しても,訳すときにはパターン化しにくい。
③ 日本語にはない名詞句の後置修飾の構造である。
④ 中学段階での語彙レベルの問題でもあるが,「something + 不定詞」のような一部の場合を除いて,不定詞を使わなければならない必然性が出にくく,練習や例文が作りにくい。
⑤ 特定の言語機能や場面との関連がつけにくい。

このように,難易度は高く,有用度は低い言語材料は,2年で扱う「副詞用法」「名詞用法」に比べれば軽い扱いでよいと考え,3年のReading for Communication(Starting OutやDialogで扱う基本文に比べれば軽いものが集まる場所)に配置していました。また,そこで一緒に扱っていた「原因を表す副詞用法」に関しては,形容詞用法に比べて難易度は低く,有用度はより高いと思われますが,この用法は特定の形容詞(glad,happy,sadなど)との結びつきが強く,過度に一般化するよりもこうした形容詞とのつながりで理解・練習させておくほうが中学段階では誤解を避けられるため,軽めの扱いが適切と判断していました。
しかし,今回の改訂では新COSで「まとまりをもった文法事項の扱い」が言及され,使用実態アンケート調査の結果を踏まえると3用法をまとめて扱いたいというお声が分けたいご意見の数を上回ったため,3用法を2年でまとめて扱う配列に変更しました。
ただし,4つめの用法である原因用法を3年Unit3の基本文に残し(p.24),さらにUnit4(p.47)でこれまでSpeaking Plusの基本表現であったwant 人 to Vを基本文に昇格させて丁寧に扱います。そして文法のまとめである「まとめと練習」(p.52)で不定詞全体を整理したあとに,後置修飾に流していく配列は平成18年度版からそのまま残しているため,繰り返して定着できる工夫は以前と変わっていません。また,文法を整理したあとも,後続の読み物教材やPlusの活動で大量の不定詞を使って入試直前まで演習し続けられる配列になっています。
なお,3用法をまとめて扱うのは重いかもしれないという心配も,今回指導時間数が増え週4時間体制を組めるようになったことで解消できるのではないかという現場の先生方からの後押しも,変更を決意する大きな原動力となりました。

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受け身と完了形の配列の順の理由を教えてください。

受け身の概念は現在完了形よりも理解されやすい

過去分詞をどの学年で導入し,どういう配列で定着・活用できるようにするかは,とても大切なポイントの1つです。今回学習指導要領の改訂にあたり,言語材料の配列を3学年通して見直すなかで,以前(平成9年度本)のように2年生の最後に現在完了形の一部を扱い,3年生の冒頭で継続して扱ったあとに受け身がくるという配列の案も再び検討されました。しかし,最終的には編集委員会の現場部会や,実際に指導をなさっておられる現場の先生方にご意見を伺った結果,「2年生の文法事項が重すぎる」とのお声を多数いただき,それに対応して少しでも2年をスリム化する平成18年度本現状を維持することになりました。
また,ともに過去分詞を扱う現在完了形と受け身の配列については,「受け身のほうが概念としては生徒にとって易しい」とのお声に今回も従うこととしました。意味が理解しやすい受け身の文の中で過去分詞を導入し,続いて現在完了形を導入することで,過去分詞の理解と定着がスムーズに行われることをねらっています。
なお,「受け身が先のほうがよいか,現在完了形が先のほうがよいか」につきましては,多くの先生方にアンケートなどをとってみても意見が割れているのが実情です。3年pp.30-31に「まとめと練習」で「過去分詞」として受け身と現在完了形の両方を整理するページを有効にご活用いただければと思います。3年4,5月にかけて受け身を,5月から6月にかけて現在完了形を主に学習し,夏休みまでをまとまりとして,過去分詞を受け身と現在完了形両方から集中的に習得できる配列を考えています。学期末にはMulti Plus1の「文化紹介」,Multi Plus2の「修学旅行」など,受け身と現在完了形(両者に共通の過去分詞)を多用できるテーマが学習のまとめの時期に配置されているため,夏休み直前には定着と活用の力試しができます。つまずきを発見できたら,夏休み中にフォローできることを理想とする配列です。「修学旅行」もタイムリーな位置に置いているため,生徒が意欲的に取り組むことができます。

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関係代名詞を先に扱って接触節はその省略であるという説明をしない理由を教えてください。

①1年生からの「後置修飾」の系統的な指導の流れに関連づけて
②新COS解説書の,接触節と関係代名詞に関する文言の変更に準じて


理由その①
分詞の後置修飾から導入して接触節のあとに関係代名詞を扱う配列と,関係代名詞から導入して接触節につなげる方法と,2通りありますが,NEW HORIZONでは関係代名詞を扱う際には,関係代名詞を単独で扱うよりは,英語構造の1つの特徴である「後置修飾」の流れと関連づけて系統的に指導するほうが理解しやすいという考えを伝統的にとってきました。
中学生が初めて英語に触れてまず感じるのは日本語と違って英語では「主語+動詞+目的語」という語順が普通だということでしょう。しかしこれは理解にも表現にもそれほど大きな障害にはなりません。日本語でも他動詞を自動詞的に使い「わたしは知っている」「わたしは持っている」のような表現が可能で,無意識にあとの目的語を補っている場合があります。つまり他動詞の場合でも「主語+動詞」の結びつきはそれほど珍しくはないと言えます。
しかし,形容詞句,副詞句のようなものの語順は,かなり努力しないと身につかないのです。したがって,1年生のときから次のような表現の日本語との違いに注意を向けさせる必要があります。新学習指導要領の言語材料の取扱いの項目に「語順や修飾関係などにおける日本語との違いに留意して指導すること」とあり,英語と日本語との違いを意識させることによる文法指導がより強調されたことがわかります。平成24年度版NEW HORIZONでは1年生から以下のような本文で後置修飾の特徴を取り上げ,その後も2年生にかけて繰り返し積み上げて学習できるようにしています。

Becky, that woman with short hair . . . . Do you know her? (1年p.77)
〔ショートへアの→あの女性〕
Grandma is talking with the boys. (1年p.82)
〔男の子たちと→話している〕
Tsutomu started a new life as a member of the minister’s warm family. (2年p.70)
〔その牧師さんのあたたかい家族の一員としての→新しい生活〕

さらに3年生になると,不定詞の原因を表す副詞的用法などのような後置修飾が出てきます。不定詞は2年pp.22-25で3用法をまとめて扱いましたが,入試に必須の言語材料であるため,3年でも復習と積み上げを兼ねて原因を表す副詞的用法をp.25で扱います。p.52では文法のまとめのページ「まとめと練習」で,3用法とその他の不定詞を用いた表現を網羅的に整理できます。
3年p.25の不定詞原因用法は以降の3年最終Unitまでの後置修飾の流れの発端になります。

I am glad to hear that. (3年p.25)
〔それを聞いて→うれしい〕
続いて,3年のUnit 5 (p.54)で現在分詞,過去分詞による後置修飾が来ます。
This is a food made from cacao beans.
〔カカオで作られた→食べ物〕
The largest animal living on land is the elephant.
〔陸地で暮らす→もっとも大きな動物〕
さらに3年のUnit 6 (p.62)に接触節が出てきます。
This is a book I bought in the United States.
〔わたしがアメリカ合衆国で買った→本〕
そのあとに3年のUnit 6 (pp.63-65)で関係代名詞へと進んでいきます。
Becky is the student who comes from Canada.
〔カナダから来た→生徒〕
This is a movie that [which] makes people happy.
〔人々を幸せにする→映画〕
This is the message that [which] he left for us.
〔彼がわたしたちに残した→メッセージ〕

関係代名詞というと,次のような説明方法が長い間行われてきました。
① 関係代名詞は日本語にないから難しい。
② 関係代名詞は後から戻って訳す。
③ 目的格の関係代名詞は省略できる。
④ 関係代名詞は接続詞と代名詞の2つの役割を果たす。

これらは必ずしも間違いではありませんが,生徒に不要な知識を押し付ける恐れがあります。
最も大切なのは,「(節による)修飾機能というものは日本語にもある。ただし,日本語では前置修飾型であり,英語では後置修飾になる」という基本を理解させることです。その理解のために,接触節に重要な役割をもたせようとする考え方なのです。 接触節は,教科書3年p.62基本文に側注で説明しているとおり,「語順の違い」ということで説明できるはずです。もし関係代名詞から入ると,上にあげた②・③・④の説明をせざるを得ないことになります。こうして節による後置修飾の機能にある程度慣れてから,Becky is the student who comes from Canada.(3年Unit 6 p.63)のような主格の関係代名詞を導入し,語順の変化だけでは節として後置修飾できない場合にwhoのような語が必要になることを説明します。次のページでは,「もの」の場合にはwhoがthatやwhichになることを付け加えます。新学習指導要領で強調された「易から難の配列」を重視する場合,関係代名詞を先に学習してそのwhoやwhichなどを削除する接触節を教える減算法式よりも,それらがない形の接触節から入ってあとから付ける加算法式のほうが「易から難の配列」に沿っていると判断しています。

理由その②
理由その1では,NEW HORIZONが1年からの後置修飾の流れを使って系統的に関係代名詞を指導する目的で,「分詞の後置修飾→接触節→関係代名詞」の配列を採用している考え方とその説明方法の概略をご紹介いたしましたが,もう1つの理由は,この配列に対して新学習指導要領の考え方の後押しがあったということが挙げられます。
新旧学習指導要領の解説書の接触節・関係代名詞に関する説明部分を引用し,比較すると,次のようになります。

[旧] 接触節については,先行詞による使い分けが必要ないなど,学習上の負担が比較的少ないと考えられ,関係代名詞節とは別のものとして考えることとする。
[新] 接触節については,関係代名詞と併せて指導することも考えられる。

この変更にあたり,扱いを大きく変える必要があるのかどうかについて,新学習指導要領解説書説明会で文科省調査官に確認の質問がありました。回答は「扱いは自由であり,変えなければならないわけではない」というものでした。NEW HORIZONの編集委員会としての見解は,この新COS解説書の変更は伝統的に踏襲してきた配列と同じ考え方であり,今回も配列の変更は必要ないとして,分詞の後置修飾→接触節→関係代名詞の順を守っています。

▼「分詞の後置修飾」「接触節」「関係代名詞」の使用頻度について
母国語として英語を使用される場合の使用頻度の実態をLongman Grammar of Spoken and Written Englishで調べてみたところ,「分詞の後置修飾」は「関係代名詞」や「接触節」に比べれば,使用頻度は低いことがわかります。有用度の高いものを優先的に配列するという考え方をとれば,たしかに関係代名詞から導入する方法もありますが,その大切な文法事項である関係代名詞だからこそ,易から難への適切な指導手順を踏みながら理解を促せるように配慮したいと考えております。日本人の学習者が関係代名詞を習得するための難易度という観点で見れば,難しい言語材料とされていたために,歯止め規定のもとでは関係代名詞と接触節は「理解の段階に留める」とされ,基本練習やさらに定着をねらう練習問題で「活用」することが禁じられていました。平成18年度版のNEW HORIZON3年のp.58,p.59,p.60,p.61をご覧いただくと,ほかの基本文の下に用意されているような「→」による置き換え練習(平成24年度版の「代入」)はありません。平成18年度版当時であれば,もしここにこのような練習問題を置けば,歯止め規定を越えたことになって検定で不合格になってしまうのです。これまでの検定で高等学校の指導内容であると判断され,中学校での扱いを規制されていた関係代名詞や接触節を,歯止め規定がなく中学校で扱う文法事項として「活用」することも許されていた分詞の後置修飾(cf. 平成18年度版3年p.50)よりも先に扱うということは,今回も避けています。

▼関係代名詞もじっくり取り組める指導のために
とはいえ,有用度の高い関係代名詞には丁寧な扱いが必要です。NEW HORIZONでは分詞の後置修飾と接触節ついては,それぞれ1ページ1時間ずつしか配当していません。分詞の後置修飾は, -ing形と-ed形を分けて1時間ずつ扱ってもらえないかというご要望もあるなかで,あえてその使用頻度なども考慮して1ページ扱いにおさえています。分詞の後置修飾はあくまでも1年から系統的に流してきた後置修飾を復習させるという役割が重要なのであって,1時間以上配当するならば関係代名詞にその時間をまわしたほうがよいと考えています。関係代名詞はp.63でwhoを,p.64で主格のthat [which]を,p.65で目的格のthat [which]をそれぞれ基本文で拾い,しかも今回の新学習指導要領の改訂で,言語材料の歯止め規定が廃止されることによって,関係代名詞もほかの言語材料同様,基本文に対応した基本練習やさらに定着をねらう練習問題のページで「活用」(cf. アイコンの「代入」)することが可能になりました。さらに進んだReviewの練習問題ページでは,語句の並べ替え問題や2つの文をつなぐ問題も用意しています。これによって,関係代名詞をしっかり指導できます。
3年の最後のUnitで時間的に厳しいのではないかというご意見をいただくこともありますが,今回平成24年度版NEW HORIZONの3年のUnit 6は,年間指導計画では11月の半ばまでに終了する配当になっており,予定どおりにいかなくてもゆとりをもって扱えるように工夫しています。さらにUnit6は3年で扱う最後の言語材料ですので,この先に新たに指導しなければならない言語材料が出てくることはありません。関係代名詞をじっくりご指導いただけるのであれば,後続のリーディング教材やMulti Plus,学び方コーナーを家庭学習にまわす扱いも可能です。
さらに,新学習指導要領解説書の説明会ではこのような質問が調査官に寄せられておりました。「『主格のthat,which,who及び目的格のthat,whichの制限的用法を指導する。』とされていますが,whoseやwhomの記述がありません。扱ってはいけないのでしょうか。」というものです。この質問には,「扱ってもらうことに否定はしないが,すべての生徒に指導をするということを考慮に入れて判断してほしい」との回答を調査官よりいただきました。つまり,より発展的な関係代名詞を高校の前倒しで指導することができるのですが,その場合にも高校への接続のしやすさを考えれば,関係代名詞は接触節のあとの,3年最後のUnitに置いたほうが流れはスムーズになります。
それでも関係代名詞を接触節や分詞の後置修飾よりも前にご指導になりたい場合には,幸いにも3年の最後から2つのUnitどうしの入れ替えでご対応いただけますので,語彙の未習の問題への手当もほとんどなくご指導いただくことは可能です。いずれの配列にいたしましても,p.70の「まとめと練習3」後置修飾を有効にご活用いただきながら,学習をまとめつつ確実に英語の力がつく教科書であってほしいと願っております。

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新COSのポイントである語彙の増加にどう対応しているかを教えてください。

NEW HORIZON語彙指導案のミニマムとマキシマム

(1)語彙力をつけるために
3学年間に指導する語は,改訂前は「900語程度までの語」となっていましたが,今回の改訂で「1,200語程度の語」となりました。これは語彙の充実を図り,授業時数が105時間から140時間に増加されたことと相まって,一層幅広い言語活動ができるようにするためです。
指導する1,200語程度については,語・連語及び慣用表現について,運用度の高いものを用い,活用することを通して定着を図るようにすることに留意する必要があります。言語の使用場面や言語の働きなどを考慮して,よく用いられるものを取り上げるとともに,それを特に今回の改訂で新たに明示されたように,言語活動などにおいて活用することを通して定着を図るようにすることが極めて重要です。解説書には「教材における語数については1,200語程度を上限とするという趣旨ではない。」とありますが,一方では指導時数や学習負担を考慮すればおのずと無制限ではないことが判明するはずであるということも補足されています。

(2)平成24年度版NEW HORIZONの語彙の扱い
こうした語彙の取扱いに関する新学習指導要領上の記述を受け,教科書としてどのような基準を設けるべきか,十分に検討しました。語彙の指導については,日本の英語教育の指導の伝統と実績があります。学習指導要領が改訂されても,過去の教科書がそうであったように,選定の最大の拠り所は過去の指導要領で指定された語や,過去の中学校英語教科書の語彙調査であることには変わりありません。時代の新傾向に即したものについてはコーパスなどを参考にしますが,今回選定された基本的な語彙の中身も具体的な語数の数字も,すべて日本の英語教育が伝統的に進めてきた語彙指導の変遷の流れにのったものであり,根拠はすべてそこにあると言っても過言ではありません。
平成24年度版の語彙リストは直近の過去本である平成18年度版の語彙リストを土台に作成しました。本文で扱う語句を2つのレベルにわけ,新語(チェックボックス付き,太字の「基本語」を含む)と「題材語」(チェックボックスなし)として側注にあげています。これは平成18年度版の「覚えたい語」と「その他の語」に相当しますが,今回の指導要領では必修語の考え方も別表も提示されなかったため,「覚えたい」とか「その他」のようなタイトルは必要なく,かえってわかりにくいため,廃止することにしました。ただしその基本的な考え方は従来と変わっておらず,増加した分の語数は指導時間数の増加に相まった部分であると考えております。新語総数をどこに設定するかという基準につきまして,NEW HORIZONの場合,あくまでも指導時数増加分に相まって増加しうる数字として,週3時間体制時の947語をもとに週4時間体制の1,221語を妥当なところと判断しております。

1年 2年 3年 合計
新語総数(旧「覚えたい語」) 544
(432)
381
(319)
296
(196)
1221
(947)
基本語(旧「基本語」) 400
(346)
159
(170)
41
(34)
600
(550)
題材語(旧「その他の語」) 25
(86)
29
(149)
41
(100)
95
(335)

旧「覚えたい語」に対して,新語総数は約300語ほどの増加になりますが,もう1つの根拠は小学校外国語活動の副読本に取り扱われている語数が約300語程度であることにも求めています。語彙指導に小中連携の意義を見出すには,この考え方は必要であると思います。ただし,小学校外国語活動は教科ではなく,音声のみの素地を中学校で引き受けるわけですから,この約300語の増加分のいちばんの根拠はやはり中学校英語の指導時間数の年間35時間分の増加とするのが確かで,小学校外国語活動との関連は「めやす」程度と言えます。

(3)新学習指導要領の目標
1.1,200語程度の語
2.in front of,a lot of,look forなどの連語
3.excuse me,I see,I’m sorry,thank you,you’re welcome,for example.などの慣用表現

▼平成24年度版NEW HORIZONが対応する単元
1.Word List(本文新語)
2.Word List(本文Tool Boxや練習問題)
3.Word List(本文Multi Plus Challenge)
4.Bonus Word Box
5.基本動詞の活用
6.いろいろな前置詞
7.数の読み方
8.形容詞・副詞比較変化表
9.不規則動詞変化表
10.基本文/基本表現のまとめ,3年基本文Plus基本表現一覧
11.A Day in English(1年後見返し)/Useful Expressions(2年後見返し)/Let’s Chat!(3年後見返し)

(4 )NEW HORIZON語彙指導案のミニマムとマキシマム
歯止め規定が廃止になり,語彙指導のレベルを実態に応じて選択いただける状況になったことを考慮して,平成24年度版NEW HORIZONでは,3段階の語彙数をお選びいただける環境をご用意しています。新学習指導要領で指定された語彙の指導事項と教科書で対応している単元を(5)にまとめましたが,どの単元を選んでお使いいただければどの総語数の語彙指導になるのかを以下にまとめます。ご参照ください。
この分類が可能なのは,平成14年度・18年度に設置した基本語(太字の語)の考え方があるからであり,また活動ページに必要な拡充のためのTool Boxという考え方があるからであり,さらに今回の改訂に対応する単元としてMulti Plus Challengeのようにテーマに応じてなんの制限もなく,辞書指導で扱う語までを想定した考え方が追加されたためです。これが,解説書でも触れられている「高等学校やその後の生涯にわたる外国語指導の基礎を培う」という目標について,特に語彙指導の場合に適した教科書の考え方であろうと判断しております。

1.ミニマム級語彙指導案:1,221語
6.いろいろな前置詞/8.形容詞・副詞比較変化表
10.基本文/基本表現のまとめ,3年基本文Plus基本表現一覧

2.ミドル級語彙指導案:1,600語程度
1.Word List(本文新語)/2.Word List(本文Tool Boxや練習問題)
5.基本動詞の活用/6.いろいろな前置詞/8.形容詞・副詞比較変化表
9.不規則動詞変化表/
10.基本文/基本表現のまとめ,3年基本文Plus基本表現一覧
11.A Day in English/Useful Expressions/Let’s Chat!

3.マキシマム級語彙指導案:1,800語程度
1.Word List(本文新語)/2.Word List(本文Tool Boxや練習問題)
3.Word List(本文Multi Plus Challenge)/4.Bonus Word Box
5.基本動詞の活用/6.いろいろな前置詞/ 7.数の読み方
8.形容詞・副詞比較変化表/9.不規則動詞変化表
10.基本文/基本表現のまとめ,3年基本文Plus基本表現一覧
11.A Day in English/Useful Expressions/Let’s Chat!

4.マキシマム級越え語彙指導案:1,800語程度+指導書分のプラスアルファ
1.Word List(本文新語)/2.Word List(本文Tool Boxや練習問題)
3.Word List(本文Multi Plus Challenge)/4.Bonus Word Box
8.形容詞・副詞比較変化表/9.不規則動詞変化表/
10.基本文/基本表現のまとめ,3年基本文Plus基本表現一覧
11.A Day in English/Useful Expressions/Let’s Chat!

に加えて,教科書以外の,教師用指導書,生徒用図書教材に掲載します。
教科書では限られた指導時間数内で,紙を使った媒体で扱える内容しか掲載できませんが,今後は教科書を越えて,音声教材やDVD教材などの学習メディアの分野でもさらなる語彙指導の可能性を探っていければと思います。語彙指導についてのさらなるご提案がございましたら,ぜひお聞かせください。

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写真の人物の名前について

NEW HORIZON 3 62ページの写真の人物(女性)の名前を教えてください。

(1)の人物は,ヘレン・ケラーです。幼いころに,視力と聴力を失った彼女は,その生涯を視聴覚障害者の福祉のために尽くしました。

(3)の人物は,ローザ・パークスです。アメリカの公民権運動活動家であり,黒人の地位向上のために尽くしました。

(4)の人物は,レイチェル・カーソンです。アメリカ合衆国に生まれ,環境問題を告発した生物学者です。代表作には,1962年に出版された『沈黙の春』があります。

以上,ご参考になれば幸いです。

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