ミッドナイターズ
シリーズ最終巻(3巻)は2007年11月予定
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あらすじ 登場人物 訳者のことば 読者モニターの声 ミッドナイターズの謎 ダークリングの謎 第3巻予告

これから3巻を読む人だけに(レックス・グリーンの独白)

ジョナサンとジェシカはこのところ、ふたりで空を飛んでイチャつくのに夢中だった。

ぼくはぼくで、ふだんは人とふれあうのをいやがるメリッサと、ひさしぶりに手をつないだりなんかして(ああ、はっきりいうとキスもした)、 彼女といろんな感覚を共有した。

まあ、メリッサに気をとられすぎてたとしか、いいようがない。

ぼくらがそうしているあいだに、デスは、ひとりであれこれ推理と検証を重ねて、かなりの成果をあげていた。

まず、ダークリングがあらわれる地点には、ある法則があることをつかんだ。

父親からくすねたGPSのおかげもあるけど、さすが<数学の天才>というべきだろう。

デスはさらに、この街には、メリッサのマインドキャスティングがとどかない「死角」があることも発見した。

そして、そこにはなんと6人めのミッドナイターがかくれていたんだ。

デスはその人(マデリンさんというおばあさん)から、昔のビクスビーのようすや昔のミッドナイターのことを、いろいろ教わった。

どうも、昔のミッドナイターたちは、代々伝わる知識を教え合ったりして、かなり安定して、めぐまれていたそうだ。

ぼくらは孤立した孤児みたいなものだって、マデリンさんは言ったらしい。

だけどマデリンさんは、いちばん大事なことを話していなかった。

かつて、自分がダークリングに協力してしまったことをかくしていたんだ。

あいつらがいちど味をしめたことを忘れるわけはない。

ダークリングは〈特別な目の持ち主〉であるぼくを味方に引き入れようとした。

そう、ぼくを誘拐し、おぞましいハーフリングにしようしたんだ。

かわいそうなアナシーアの身がわりとして……。

みんなの捨て身(というか、破れかぶれって感じ?)の活躍で、なんとか脱出できたのはよかったが、 あの「ダークリングに囚われていた瞬間」の悪夢はまだぼくにまとわりついている。

これから、ぼくはどうなってしまうんだ……?