ミッドナイターズ
シリーズ最終巻(3巻)は2007年11月予定
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あらすじ 登場人物 訳者のことば 読者モニターの声 ミッドナイターズの謎 ダークリングの謎 第3巻予告

ジョナサン・マーティネスの独白

アメリカ中西部オクラホマ州のド田舎ビクスビー。

ここに越してきてから、真夜中のみんなが寝静まっているあいだに、おれはやたらと“動きまわる”ようになった。

といっても、「こそこそ親にかくれて大騒ぎ!」みたいなことじゃない。

この街は、不思議なことに深夜12時からの1時間、全員がピタリと寝静まっているというか、死後硬直なみにかたまる「ブルータイム」と呼ばれる時間がある。

そのあいだ、おれらみたいな特別な人間「ミッドナイター」は、自由に動きまわれるってわけなんだ。

「おれら」って言ったけど、実は真夜中に動ける人間はあと3人いる。レックスとデスとメリッサだ。

みんなビクスビー高の生徒ってのが不思議なんだけど、みんなそれぞれクセがある。

知ったかぶりだったり、数字にうるさかったり、“感じすぎたり”……。これは、それぞれが持つ特別な能力に関係しているんだ。

そして、「ブルータイム」には、真夜中に動きまわる獣「ダークリング」ってのもいるんだけど、危害は加えてこないから、ある意味、学校になじんでいないおれらにと っては、サイコーの時間だった。

でも……。このあいだ転校してきたジェシカ・デイってけっこうカワイイ子が、なんと5人目のミッドナイターであることが判明。

ぐうぜんなのか、ジェシカが来て以来、ダークリングたちが凶暴化したんだ。なぜなんだ?

思ったより、コトは大変そうだ……。