東京書籍

ICT サポート情報 平成27年度版 小学校デジタル教科書監修者のことば2
サポート情報

教科書にある写真や挿絵,学習課題などを大きく映して,説明したり子どもたちの気づきを引き出したりしたいときがあります。クリック(あるいはタッチ)すれば,すぐに大きく見せられる。デジタル教科書はとてもシンプルな道具です。


授業での先生方の使い方を調査したことがあります。最も使われたのが,この教科書紙面を大きく映す機能でした。次に使われたのが,教科書にはない映像や資料を見せること。最後に,教科書の本文に画面上で線を引いたり色でマークを付けたり,といったところでした。授業の中で,教師は子どもたちの反応を見ながら,これらの機能を呼び出します。


デジタル教科書を開くと,さまざまなボタンが並んでいます。どんな機能があるでしょうか? どう並んでいるでしょうか? デジタル教科書の開発では,使い勝手(インターフェース)をどう改善できるか議論が重ねられました。迷わず使えるようになっているか,よく使う機能がすぐ手の届く位置にあるか,ボタンの絵柄はすぐ意味がわかるか,確かめてみましょう。チョークや黒板を見て使い方に悩む先生はいません。紙の教科書は指差しすれば指示できます。デジタル教科書は画面上のデザインで使い方を理解する必要がありますが,目指すのは同じことです。


見せたいものを大きく見せられる,子どもたちと話し合いたい教材をすぐに呼び出せる。先生方が目指す授業を実現する「助っ人」として,普段の授業で便利に使ってみましょう。

稲垣 忠 (いながき ただし)

1976年愛知県生まれ。東北学院大学講師などを経て,現職。博士(情報学)。著書に「デジタル社会の学びのかたち(翻訳)」「授業設計マニュアルVer.2」(ともに北大路書房)など。

稲垣先生のWebサイト http://www.ina-lab.net/

※平成27年3月掲載
※執筆者の所属や役職は執筆時のものです

前のページに戻る

ページの先頭へ

copyright