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教科書に関する質問事例を紹介します。 |
| Q1 | 教科書ではうさぎを数える際の助数詞として「匹(ひき)」が使われていますが,うさぎの助数詞は「羽(わ)」が正しいのではないですか。 |
日本放送出版協会発行の『NHK放送のことばハンドブック』,及び,小学館発行の『数え方の辞典』によりますと,いずれにおいても,「うさぎを数える際の助数詞は,慣習的に「羽(わ)」を用いることもあるが,動物として数える際は「匹(ひき)」を用いることが適当である」とされています。さらに,前述の『NHK放送のことばハンドブック』によりますと,動物の数え方の基準として,小動物には「匹(ひき)」を,鳥類には「羽(わ)」を用いることとされています。 |
| Q2 | 1年の100までの数表で,「1」からではなく,「0」から始まっているのはなぜですか。 |
1年の100までの数表で「0」から始めている理由は大きく分けて2つあります。 |
| Q3 | 九九の唱え方は教科書に掲載されている以外にも,例えば「 |
九九の唱え方には様々なものがあります。私どもでは,教科書を編集するにあたり,算数をご研究されている先生方を中心に広く情報を集め,最も一般的であると判断した唱え方を教科書に掲載しています。しかしながら,先述しました通り九九の唱え方には様々なものがあり,正しい唱え方というものは定められません。九九を唱える目的は正しい積を得ることですので,先生方や児童に分かりやすい唱え方でご指導いただくことが適切であると考えます。 なお,かつては各地域の唱え方を尊重し,教科書には九九に振り仮名を付けていませんでしたが,一斉唱和など学級内で統一する必要性を考慮して,現在のような振り仮名を付けるようになりました。 |
| Q4 | あまりのあるわり算の答えが「14÷3=4あまり2」と書かれていますが,「14÷3=4・・・2」のように書いてもよいのですか。 |
結論から申し上げますと,学級内などでのルールとしてならば,「あまり」を「・・・」で表記しても差し支えないと考えます。 |
| Q5 | 4年上巻9ページ「もの知りコーナー」の兆よりも大きい数で,「垓」の次が「 |
ご指摘のように,確かに一部の辞書やドリル等には,「じょ(のぎへんに予)」として掲載されているものがあります。教科書では,次の出典の記述内容を根拠として「 なお,一般によく知られている「塵劫記」そのものには,「じょ(のぎへんに予)」が用いられていますので,これを根拠として「じょ(のぎへんに予)」を用いている書物もあります。したがいまして,このような状況からしましても,どちらの漢字が正しいかということよりも,どちらの漢字も認められて差し支えないと考えます。 |
| Q6 | 4上p.63 の問題4「1.2+2.8」の筆算において,答え4.0の「0」のみを斜線で消し,小数点は残したままにしている理由を教えてください。 |
結論から申し上げますと,筆算について,正式な基準や方法が定められているわけではなく,児童の実態などに応じて柔軟にご対応いただいて差し支えないと考えています。要は,「答えは4である」ととらえることができればよいのであって,例えば,「斜線を用いて0を消去していないから誤りである」とか,「小数点を斜線で消去したから誤りである」などといったことは全く意図していません。
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| Q7 | 「わり算の筆算(2)」の後に「概数」を配置している意図を教えてください。 |
大きくは,2つの理由があります。 |
| Q8 | 「平行四辺形と三角形の面積」で,平行四辺形から導入する理由を教えてください。 |
大きくは,3つの理由があります。 |
| Q9 |
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補助数字の書き方には様々な方法がありますが,正式なものはありません。したがいまして,教科書では,一般的に通用しているもの,計算の誤りが少ないもの,以後の学習においても適用できるものなどを判断基準とし,教科書のような表記にしました。また,以下の点なども配慮しました。
(2)かけ算の筆算
なお,教科書に掲載するにあたって,補助数字の書き方自体も「厳格に指導すべき内容」として受け止めてしまうなどの誤解を避ける必要があります。補助数字の位置づけとして,あくまで,計算結果を正確に求めるための便法の1つとして取り上げていることを明確にするために,枠の外に置き,吹き出しで紹介するなど,抑えた表現方法で記しました。このように,補助数字は必ず書かなければならないものではなく,学級の実態や先生方の教材観に基づいて,柔軟に対応していただくべき内容であると考えています。 |
| Q10 | ○教科書では演算記号や等号,分数の書き順が示してありますが,それには何か基準があるのですか。また,それは必ず守らなければならないものですか。 ○わり算の筆算では,被除数・除数・筆算の記号はどのような順序で書くのが正しいのですか。 |
| 以前は「確かでないことは教科書には載せない」との立場から,演算記号や分数の筆順など,明確な筆順が存在しないものについては教科書には載せておりませんでした。しかし,「児童に好きな筆順で書いてよいと指導すると,混乱が生じることもあるので,正式な筆順がないとしても,何らかの筆順を示して欲しい」との要望も多く,現在の教科書では,「+,−,×,÷」などの演算記号や等号,「%」の記号,分数などについても筆順を示すようにしました。また,わり算の筆算については,教科書ではなく,教師用指導書に筆順を掲載しています。 以下に,「演算記号や等号,パーセント記号」「分数」「わり算の筆算」について,教科書または指導書で示している筆順について説明します。 ただし,以下に示されている筆順は,あくまで筆順がわからないことによる児童の混乱を防ぐためのものであり,単なる一例にすぎません。必ずこの通りに書かねばならないというものでも,そのように指導しなくてはならないというものでもありません。 (1)演算記号(+,−,×,÷)や等号(=),パーセント記号(%)について これらの記号について明確な筆順は存在しないようです。また,これらの記号の由来(※例「%」)から,筆順を判断する手がかりが得られないかと考え,調べましたが,やはり確たる根拠は見当たりませんでした。 そこで,筆順を掲載するにあたり,編集部では「一般的によく行われる書き方であること」と「小学生にとって書きやすく,自然に受け入れやすい筆順であること」の2点を考慮し,現在掲載している筆順を採用いたしました。 ※註「%記号の由来」 「per cent」という言葉は15世紀にヨーロッパの商業の中心であったイタリアで多く用いられるようになり,当初は「p cent」 などと表記されていました。その後,「p」が省略され,「cent」が「Cの真上に小さい○を付した記号」に変わるなど徐々に変化を続けた結果,最終的に現在の「%」になったとのことです。
分数の筆順の掲載にあたり,編集部では,「前後の数や記号などとのバランスを崩さずに書けること」に主眼を置き,下記[1]〜[3]の3案について検討いたしました。 ![]() ![]() 以上のことから,中の線を最初に書く[3]の書き順であれば,[1]や[2]と比べて前後の数や記号などとのバランスを考えやすく,かつ誤解も生じにくいと考え,[3]の書き順を示すことにしました。 (3)わり算の筆算について わり算の筆算については,「筆順に関して児童が戸惑うことが少ない」という意見が多く,現在弊社の教科書には筆順は載せていません。しかし,「指導上の工夫として児童に対する目安が欲しい」という要望もありますので,指導書では下記の筆順を紹介しています。 ![]() 繰り返しになりますが,上記に紹介いたしました筆順のいずれも,正式なルールはありませんので,学級や児童の実態に応じて柔軟な取り扱いをすることが肝要かと考えます。 |
| Q11 | 紙面上でヒントなどを教えてくれる宇宙人のようなキャラクターの名前を教えてください。 |
| 「新しい算数」では児童へのヒントを与えたり,学習の方向性を示したりするキャラクターが随所に登場します。このキャラクターは,かなり長い間,教科書紙面上で親しんでいただいているものですが,名前は特につけていません。むしろ,算数の学習を進めていくにあたって,学級の中で名前をお決めいただいて,親近感を持ちながら学んでくださることを編集部としては希望しています。 なお,紙面上では,赤・青・緑の3種類のキャラクターが登場いたしますが,これらの色の違いによる性格づけ,および性別のようなことは,まったく考えていません。単なる色合いのバランスによる使い分けです。 |
| Q12 | 5年上巻94ページの問題で,「四捨五入して,上から2けたのがい数で求めましょう」とありますが,「上から2けた」という表現はここが初出ではないでしょうか。4学年の「概数」の単元ではなく,5学年の「小数のわり算」の単元で扱っているのはなぜですか。 |
| ご指摘のように,「上から2けた」の表現はここが初出になります。平成13年度以前の教科書では,4学年の「概数」の単元で,概数にするための3つの表現(A「○の位を四捨五入する」,B「○の位までの概数にする」,C「上から○けたの概数にする」)を示していました。しかし,「3つの表現を一度に扱うと児童の負担が大き過ぎる」とのご指摘が多く,3つの表現の取り扱いについて検討しました。 A,Bについては,いくつかの数を概数になおす場合や,加減計算に適用する場合などに用いられるため,4学年で扱わなければなりません。一方,Cの「上から○けた」の表現は有効数字の側面を持ち,一般的に乗除の場面で用いられます。しかし,4学年の「概数」の単元は,初めて概数を扱う箇所であり,概数が用いられる場面について知るなど概数の意味の理解が中心になります。そのため,概数を乗除計算に適用する場面を4学年で扱うことは避け,また実際に「上から○けた」にふさわしい有効な具体場面を用意することも大変困難です。したがって,仮にこの単元で「上から○けた」の表現を扱ったとしても,意味理解が伴わず,数の形式的な操作のみに終わってしまう恐れが生じてまいります。そこで,4学年で無理して扱うことよりも,むしろ,有効な具体場面をご用意できる,5年上巻の「小数のわり算」の単元において取り上げた方が意味の理解が深まるのではないかと考えました。これらのことを踏まえまして,「上から○けたの概数にする」という表現を5学年の「小数のわり算」の単元で扱うことにしました。 なお,「上から○けた」という表現は,当該箇所以外にも6年上巻「がい数の計算」の単元においても扱っています。 |
| Q13 | 教科書では,「ひとり」という語の表記として,算用数字の「1人」が使われています。「ひとり」という読み方は,漢数字で「一人」と表記した場合にのみ認められているものなので,「1人」と書くのは間違いではないでしょうか。 |
| 私どもの算数教科書では,算数の学習において数に着目させるという意図から,数字は原則として算用数字を用いて表記しています。また,助数詞については,発達段階に配慮しながら慎重に用いるようにしています。 「人」という助数詞は,低学年では最も身近な日常場面で用いられ,「ひとり分はいくつ」「ひとりに何個ずつ分ける」などという算数の学習内容にも関わることが大変多く,紙面上では必要不可欠な語です。 「人」という助数詞を使う場合に,「ひとり」「ふたり」を,漢数字を用いて「一人」「二人」と正しく表記すると,3以上の数値(「3人」「4人」など)と表記の不統一が生じることになります。また,「ひとり」「ふたり」と平仮名で表記すると,数に着目しにくくなり,算数の学習に支障が生じる恐れがあります。 これらのことを踏まえまして,数に着目させるという算数科指導のねらいに基づき,また,表記の統一を図るために,算用数字を用いた「1人」「2人」という表記を採用しています。 「1人」「2人」を「ひとり」「ふたり」と読むことは,正しくは認められていませんが,慣用的に広く用いられ通用している表現と認識しています。また,「1人」「2人」という表記に対して他の読み方をあてることもできませんので,「ひとり」「ふたり」と読むこととする,というのが私どもの考えです。 |