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教科書に関する質問事例を紹介します。[2011年10月4日更新] |
| Q1 | 教科書ではうさぎを数える際の助数詞として「匹(ひき)」が使われていますが,うさぎの助数詞は「羽(わ)」が正しいのではないですか。 |
日本放送出版協会発行の『NHK放送のことばハンドブック』,及び,小学館発行の『数え方の辞典』によりますと,いずれにおいても,「うさぎを数える際の助数詞は,慣習的に「羽(わ)」を用いることもあるが,動物として数える際は「匹(ひき)」を用いることが適当である」とされています。さらに,前述の『NHK放送のことばハンドブック』によりますと,動物の数え方の基準として,小動物には「匹(ひき)」を,鳥類には「羽(わ)」を用いることとされています。 |
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| Q2 | 教科書では算数ブロックを縦に並べたり横に並べたりしていますが,それには何か決まりがあるのですか。 |
『あたらしいさんすう 1』では,ブロックの置き方について,「数の構成を学習する場面では縦置き」「計算など操作を中心とした場面では横置き」にしています。その理由としては,前者は,位取りの考えにつなげる上で縦置きで示した方が記数法との関係で対応がとらえやすいことなどが挙げられます。また,後者は,子どもたちの操作においては,身体的な位置の関係から横置きの方が自然であり,実際にその方が操作しやすいようです。この方針に基づき,例えば,74〜75ページ「たしざんとひきざん」では,15は10と5のように,計算そのものが目的ではなく数の構成の理解を深めることに重点をおいているため,ブロックを縦置きに示しています。その一方で,第10単元「3つのかずのけいさん」や第12単元「たしざん」,第14単元「ひきざん」では,ブロック操作をしながら計算の仕方を考える場面ですので,ブロックを横置きに示しています。 |
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| Q3 | 1年の100までの数表で,「1」からではなく,「0」から始まっているのはなぜですか。 |
1年の100までの数表で「0」から始めている理由は大きく分けて2つあります。 |
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| Q4 | 九九の唱え方は教科書に掲載されている以外にも,例えば「 |
九九の唱え方には様々なものがあります。私どもでは,教科書を編集するにあたり,算数をご研究されている先生方を中心に広く情報を集め,最も一般的であると判断した唱え方を教科書に掲載しています。しかしながら,先述しました通り九九の唱え方には様々なものがあり,正しい唱え方というものは定められません。九九を唱える目的は正しい積を得ることですので,先生方や児童に分かりやすい唱え方でご指導いただくことが適切であると考えます。 なお,かつては各地域の唱え方を尊重し,教科書には九九に振り仮名を付けていませんでしたが,一斉唱和など学級内で統一する必要性を考慮して,現在のような振り仮名を付けるようになりました。 |
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| Q5 | 例えば,2年上巻81ページ問題1の図では,テープ図の上部が部分(「きのうまでに作った数」「今日作った数」),下部が全体(「ぜんぶの数」)となっています。一方,2年下巻69ページ問題1の図では,テープ図の上部が全体(「ぜんぶの数」),下部が部分(「赤の数」「青の数」)となっています。図で全体と部分の表し方には,何かきまりがあるのですか。![]() |
結論から申し上げますと,「新しい算数」では,問題文に出てくる順番に,上部から下部へと全体や部分を図に表しています。例えば,2年上巻81ページの問題1で,問題文は以下のようになっています。 |
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| Q6 | あまりのあるわり算の答えが「14÷3=4あまり2」と書かれていますが,「14÷3=4・・・2」のように書いてもよいのですか。 |
結論から申し上げますと,学級内などでのルールとしてならば,「あまり」を「・・・」で表記しても差し支えないと考えます。 |
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| Q7 | 4年上巻10ページ「算数のおはなし」の兆よりも大きい数で,「垓」の次が「 |
ご指摘のように,確かに一部の辞書やドリル等には,「じょ(のぎへんに予)」として掲載されているものがあります。教科書では,次の出典の記述内容を根拠として「 なお,一般によく知られている「塵劫記」そのものには,「じょ(のぎへんに予)」が用いられていますので,これを根拠として「じょ(のぎへんに予)」を用いている書物もあります。したがいまして,このような状況からしましても,どちらの漢字が正しいかということよりも,どちらの漢字も認められて差し支えないと考えます。 |
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| Q8 | 3下p.21 の問題6「1.2+2.8」の筆算において,答え4.0の「0」のみを斜線で消し,小数点は残したままにしている理由を教えてください。 |
結論から申し上げますと,筆算について,正式な基準や方法が定められているわけではなく,児童の実態などに応じて柔軟にご対応いただいて差し支えないと考えています。要は,「答えは4である」ととらえることができればよいのであって,例えば,「斜線を用いて0を消去していないから誤りである」とか,「小数点を斜線で消去したから誤りである」などといったことは全く意図していません。
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| Q9 | 3年第13単元「三角形」において,導入の教材を,ストローを使った三角形づくりから,円周上の点を結んで三角形をつくる活動に変更したのはなぜですか。 |
主として以下のような理由からです。 もちろん,ストローを使った三角形づくりは,辺の長さに着目しやすいなどの利点もあり,先に申し上げた色覚特性の問題がクリアされていれば,授業で取り扱うことは差し支えありません。 |
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| Q10 | 「わり算の筆算(2)」の後に「概数」を配置している意図を教えてください。 |
大きくは,2つの理由があります。 |
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| Q11 | 「四角形と三角形の面積」で,平行四辺形から導入する理由を教えてください。 |
大きくは,3つの理由があります。 |
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| Q12 |
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補助数字の書き方には様々な方法がありますが,正式なものはありません。したがいまして,教科書では,一般的に通用しているもの,計算の誤りが少ないもの,以後の学習においても適用できるものなどを判断基準とし,教科書のような表記にしました。また,以下の点なども配慮しました。
(2)かけ算の筆算
なお,教科書に掲載するにあたって,補助数字の書き方自体も「厳格に指導すべき内容」として受け止めてしまうなどの誤解を避ける必要があります。補助数字の位置づけとして,あくまで,計算結果を正確に求めるための便法の1つとして取り上げていることを明確にするために,枠の外に置き,吹き出しで紹介するなど,抑えた表現方法で記しました。このように,補助数字は必ず書かなければならないものではなく,学級の実態や先生方の教材観に基づいて,柔軟に対応していただくべき内容であると考えています。 |
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| Q13 | ○教科書では演算記号や等号,分数の書き順が示してありますが,それには何か基準があるのですか。また,それは必ず守らなければならないものですか。 ○わり算の筆算では,被除数・除数・筆算の記号はどのような順序で書くのが正しいのですか。 |
| 以前は「確かでないことは教科書には載せない」との立場から,演算記号や分数の筆順など,明確な筆順が存在しないものについては教科書には載せておりませんでした。しかし,「児童に好きな筆順で書いてよいと指導すると,混乱が生じることもあるので,正式な筆順がないとしても,何らかの筆順を示して欲しい」との要望も多く,現在の教科書では,「+,−,×,÷」などの演算記号や等号,「%」の記号,分数などについても筆順を示すようにしました。また,わり算の筆算については,教科書ではなく,教師用指導書に筆順を掲載しています。 以下に,「演算記号や等号,パーセント記号」「分数」「わり算の筆算」について,教科書または指導書で示している筆順について説明します。 ただし,以下に示されている筆順は,あくまで筆順がわからないことによる児童の混乱を防ぐためのものであり,単なる一例にすぎません。必ずこの通りに書かねばならないというものでも,そのように指導しなくてはならないというものでもありません。 (1)演算記号(+,−,×,÷)や等号(=),パーセント記号(%)について これらの記号について明確な筆順は存在しないようです。また,これらの記号の由来(※例「%」)から,筆順を判断する手がかりが得られないかと考え,調べましたが,やはり確たる根拠は見当たりませんでした。 そこで,筆順を掲載するにあたり,編集部では「一般的によく行われる書き方であること」と「小学生にとって書きやすく,自然に受け入れやすい筆順であること」の2点を考慮し,現在掲載している筆順を採用いたしました。 ※註「%記号の由来」 「per cent」という言葉は15世紀にヨーロッパの商業の中心であったイタリアで多く用いられるようになり,当初は「p cent」 などと表記されていました。その後,「p」が省略され,「cent」が「Cの真上に小さい○を付した記号」に変わるなど徐々に変化を続けた結果,最終的に現在の「%」になったとのことです。
分数の筆順の掲載にあたり,編集部では,「前後の数や記号などとのバランスを崩さずに書けること」に主眼を置き,下記[1]〜[3]の3案について検討いたしました。 ![]() ![]() 以上のことから,中の線を最初に書く[3]の書き順であれば,[1]や[2]と比べて前後の数や記号などとのバランスを考えやすく,かつ誤解も生じにくいと考え,[3]の書き順を示すことにしました。 (3)わり算の筆算について わり算の筆算については,「筆順に関して児童が戸惑うことが少ない」という意見が多く,現在弊社の教科書には筆順は載せていません。しかし,「指導上の工夫として児童に対する目安が欲しい」という要望もありますので,指導書では下記の筆順を紹介しています。 ![]() 繰り返しになりますが,上記に紹介いたしました筆順のいずれも,正式なルールはありませんので,学級や児童の実態に応じて柔軟な取り扱いをすることが肝要かと考えます。 |
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| Q14 | 教科書では,「ひとり」という語の表記として,算用数字の「1人」が使われています。「ひとり」という読み方は,漢数字で「一人」と表記した場合にのみ認められているものなので,「1人」と書くのは間違いではないでしょうか。 |
| 私どもの算数教科書では,算数の学習において数に着目させるという意図から,数字は原則として算用数字を用いて表記しています。また,助数詞については,発達段階に配慮しながら慎重に用いるようにしています。 「人」という助数詞は,低学年では最も身近な日常場面で用いられ,「ひとり分はいくつ」「ひとりに何個ずつ分ける」などという算数の学習内容にも関わることが大変多く,紙面上では必要不可欠な語です。 「人」という助数詞を使う場合に,「ひとり」「ふたり」を,漢数字を用いて「一人」「二人」と正しく表記すると,3以上の数値(「3人」「4人」など)と表記の不統一が生じることになります。また,「ひとり」「ふたり」と平仮名で表記すると,数に着目しにくくなり,算数の学習に支障が生じる恐れがあります。 これらのことを踏まえまして,数に着目させるという算数科指導のねらいに基づき,また,表記の統一を図るために,算用数字を用いた「1人」「2人」という表記を採用しています。 「1人」「2人」を「ひとり」「ふたり」と読むことは,正しくは認められていませんが,慣用的に広く用いられ通用している表現と認識しています。また,「1人」「2人」という表記に対して他の読み方をあてることもできませんので,「ひとり」「ふたり」と読むこととする,というのが私どもの考えです。 |
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| Q15 | 「リットル」の表記を「L」にするなど,単位記号の表記を変更した理由を教えてください。 |
平成23年度用教科書から「リットル」の表記を「 」から「L」に,「デシリットル」を「dL」にするなど,単位記号の表記を変更しました。これらの表記の変更は,「単位記号の表記は,国際単位系に定められている表記基準にあわせる」という文部科学省からの検定意見によるものです。この変更は,算数科だけでなく,社会,理科,家庭科など全教科が対象となりました。 国際単位系では,「単位記号は立体で表記する」と定められています。弊社の教科書ではこれまで,「斜体」(斜めに傾いている書体)で表していましたので,新たに立体の書体を検討,開発し,すべての単位記号の表記を「立体」(直立している書体)に変更しました。 「リットル」につきましては, のように,これまでの筆記体を直立させたような字形の書体も許容の範囲内ではあるものの,国際単位系の表記として正式に使用された例はないようです。従いまして,小文字の「l」か大文字の「L」で表記することとなりますが,小文字の「l(エル)」は数字の「1(いち)」と間違えやすいことから,大文字の「L」の使用が国際単位系で推奨されています(※)。このようなことをふまえまして,新しい教科書では,「リットル」は大文字の「L」で表記することとし,これらの表記が文部科学省の検定で認められました。 なお,「g」(グラム)や「a」(アール)は,一般的な立体の字形は小学生では書きにくいこと,「t」(トン),「μ」(マイクロ)の立体の字形は他の文字と混同する恐れがあることなどの理由から,それぞれ筆記体の字体を直立させたような字形の書体にしました。 ※参考 |
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