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デジタル文化革命! 

デジタル文化革命! 
日本を再生する“文化力”

一般財団法人 デジタル文化財創出機構/著

ISBN:978-4-487-80959-2
定価1,650円(本体1,500円+税10%)
発売年月日:2016年03月16日
ページ数:208頁
判型:A5

解説:
デジタルを上手に活用した文化力が日本を再生させる推進軸になる!
事例1:国宝「鑑真和上坐像」を3次元計測し、お身代わり像を制作。
事例2:デジタル技術によってデータ上で再現された平等院鳳凰堂と、それらの情報をもとに行われた修復作業。
事例3:古墳をデジタル技術を駆使して計測することで、古墳のデジタル展示のためのデータを得るサイバー考古学。
事例4:平城京跡に1300年前のすがたを再現した仮想建造物、江戸城天守閣やコパン遺跡の再現。
事例5:テラヘルツ波で壁画の見えない内部まで見せる。
といった、日本ならではの文化を紹介する本でありながら、そこに「デジタル」というエッセンスを注入し、それを上手に活用し文化と融合させることで、日本の文化力を再生していこうという提案と事例紹介する一冊。
デジタル文化資産のメリット、日本文化とデジタルの融合の可能性、文化資源とデジタル技術をめぐる世界の動き、デジタル文化財をめぐる日本の民間企業や国家機関等の現状と課題、文化資産のデジタル化の具体例を挙げつつ、わかりやすく豊富な図版や写真をまじえて解説する。
有馬頼底(臨済宗相国寺派管長)と青柳正規(文化庁長官)との対談ページでは、『「文化立国」の創造とデジタル文化資産』について語らう。

著者情報

一般財団法人デジタル文化財創出機構(イッパンザイダンホウジンデジタルブンカザイソウシュツキコウ)
文化財のデジタル化と公開による世界レベルの文化情報発信と交流に寄与することを目的として設立された団体。代表理事は本田牧雄(凸版印刷文化事業推進本部顧問)。業務執行理事は長尾真(前国立国会図書館長)。

コンテンツ

序章 文化力を通じて日本を創造しよう

第1章 日本文化とデジタルの融合の可能性を探る
■世界に誇れる日本文化
■日本独自の文化とは何か?
■日本文化における起源の問題
■「文化資源」とは何か?
■「デジタル文化資産」とは何か?
■デジタル技術の発達と文化資源
■情報の獲得と発信(デジタル化のメリット1)
■文化財の再現と新しい鑑賞体験(デジタル化のメリット2)
■新たな知見の発見(デジタル化のメリット3)
■文化資源の未来への保存(デジタル化のメリット4)

第2章 デジタル文化財をめぐる世界の動き
■デジタル文化資産をめぐる世界の動き
■世界の情報すべてのデジタル化を目指すグーグル
■大学や図書館などが連携したDPLA
■ヨーロピアーナと欧州の動き
■「デジタルヒューマニティーズ」とは何か?
■デジタル化をめぐるアジアの動き(中国・韓国)
■デファクト化が進むデジタルの世界

第3章 デジタル文化財をめぐる日本の現状と課題
■個別機関と国の取り組み
■個別機関の取り組みについて知る前に
■実際の業務と研究を行う個別機関
■公開用「コンテンツ」の制作機関とその他の事例
■文化庁の事例
■経済産業省の動き〜クールジャパンの活動に文化財のデジタル化を〜
■総務省の動き〜デジタルアーカイブのガイドラインを示す
■観光庁の動き〜東京オリンピックを見すえて〜
■国立博物館/美術館の動き〜デジタル文化への機運高まる〜
■攻める! 国立国会図書館〜書籍を中心にデジタル化へ積極姿勢〜
■「保存」と「活用」をめぐる主な課題
■記録メディアの信頼性〜保存の問題点(1)〜
■保存形式の変化への対応〜保存の問題点(2)〜
■共通フォーマットの不在〜保存の問題点(3)〜
■デジタルリテラシーの向上を〜保存の問題点(4)〜
■活用を考える以前の日本〜活用の課題(1)〜
■孤児作品の著作権などをめぐる問題〜活用の課題(2)〜
■保存と活用を担う「共通基盤」を急げ

第4章 未来へ動き出した文化資産の活用
■デジタル文化創出機構とは何か?
■超党派議員連盟の設立
■文化資源のデジタル化をめぐるシンポジウム
■東京オリンピックに向けた取り組みを
■デジタル文化資産をめぐる10の提言

第5章 デジタル文化資産 事例紹介
■研究事例の紹介〜第1回シンポジウム
■デジタル文化資産の可能性を模索〜第2回シンポジウム〜
■日本文化を海外に発信する(事例1)
■見えないものを可視化する(事例2)
■広域における文化状況を提供(事例3)
■考古学に新たな視点を与える(事例4)
■実物の文化財の復元をサポート(事例5)
■大規模な災害に備えて記録を残す(事例6)
■権利処理をめぐる新たな動き(事例7)

★有馬頼底(臨済宗相国寺派管長)×青柳正規(文化庁長官)対談
〜「文化立国」の創造とデジタル文化資産