東京書籍

 

学校を変えれば社会が変わる
信州からの教育再生
戸田忠雄・合田哲雄・竹内延彦・大久保和孝・清水唯一朗・伊藤学司/編著
  • ISBN:978-4-487-80859-5
  • 本体価格3,000円
  • 発売年月:2014-05-12
  • 体裁:  304頁
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教職キャリアの長い大学院教授,文部科学省現役課長,長野県企画幹,公認会計士,大学准教授の歴史家,文部科学省前課長で長野県教育長など異色多彩な組み合わせが,知恵と情熱を傾けて制度設計した改革の内容が今明らかに!
机上の空論ではなく,現実の教育制度をいわばパソコンの初期化のような逆転の発想で,学習者(学ぶ側)本位の教育改革を実現。
国民が一度はその門をくぐる学校は,身近であるが,学習者(児童生徒と保護者)にとっては,意外に,遠い存在となっている。
それは,なぜか?
校門の中に学習者や国民の「民意」がなかなか反映しないからではないか。
ならば,学習者が選挙と同じように匿名で,教員評価・学校評価を行うことができる,という「下から評価」を導入し,これを今後,あらゆるカテゴリーの学校運営の要とすれば,この「校門の中の民主主義」つまり草の根民主主義が,国全体の民主主義を,より成熟させる起爆剤ともなりうるのではないか。
また,教育委員会事務局と首長部局が共同設置した会議体が,連携・熟議の上で出した結論が,学習者本位の教育改革であり,いま,両者の連携・協力により制度設計が進み実施段階になっている。
この協議の方法も,現在,国で検討されている教育委員会制度改革への重要なヒントとなるのではないか。
この会議体が現在構想されている「総合教育会議」に該当し,「民意」の負託を受けた知事が教育委員会の政治的中立性と行政の継続性を担保しながら,いわば間接話法のような形で「会議体」を通じて,その民意を教育政策に反映していく。
学習者本位の教育改革が,全国の自治体教育改革に衝撃を与える!
(編著者より)
「教育県長野」の伝統を否定的に克服することにより,新たな「信州からの教育再生」が可能となりました。
学習者本位の教育改革がデファクト・スタンダードつまり事実上の標準となって,全国の自治体教育改革に衝撃を与えるのではないかと,僭越ながら関係者一同が期待をこめた書です。
およそ教育政策に関係する政府要職にある閣僚,あるいは国会議員はもとより各自治体首長や自治体議員各位。所掌官庁はもとより各教育委員会職員や学校教職員,あるいはPTA幹部のみなさん,それに教育研究者の方々,また,学齢期の児童生徒をもつ保護者のすべて方々に,ぜひご高覧頂き,ご批判・ご叱正賜りたい。
いまや世界に誇る日本の民主主義が学校内にも行き渡るように,国民各位がほんの少しの時間と労力で,学校を劇的に良くすることにご協力いただきたい。すべての子どもが学ぶ学校教育をより良いものにするために,執筆関係者一同,すべての国民のご協力を心から願っております。

著者情報

戸田 忠雄(トダ タダオ)
政策研究大学院大学客員教授
神戸市生まれ。教育アナリスト、専門は教育政策・学校教育・公共教育など。法と経済学会会員。長野予備学校・塾統括校長、教育NPO代表、政府の審議会専門委員など歴任。複数の自治体教育改革にも関わり、教育系大学への出講も多い。
主著に『ダメな教師の見分け方』(ちくま新書)『学校は誰のものか』(講談社現代新書)『教えるな!』(NHK出版新書)。共著に『教育バウチャー』(明治図書)編著書に『教育の失敗』(日本評論社)など。

著者情報

合田 哲雄(ゴウダ テツオ)
文部科学省学術研究助成課長
岡山県出身。1992年旧文部省入省、福岡県教育庁高校教育課長、国立大学法人化・学習指導要領改訂担当、NSF(全米科学財団)フェロー、高等教育局企画官を歴任。東京大学、筑波大学及び上越教育大学の非常勤講師。

著者情報

竹内 延彦(タケウチ ノブヒコ)
長野県県民文化部次世代サポート課企画幹
長野県出身。大学院で臨床心理学を専攻。フリースクール教員など経て、子どもNPO・子ども劇場全国センター等のNPO法人運営。また、複数の自治体首長の政策参謀など歴任、長野県に課長級職員として採用。『フォーラム現代社会』(とうほう版)編集委員。

著者情報

大久保 和孝(オオクボ カズタカ)
新日本有限責任監査法人CSR推進部長 シニアパートナー 公認会計士
不二家信頼回復会議対策委員、公的研究費に関する有識者会議委員(文部科学省)など、組織の第三者委員等を歴任し組織の不祥事対策に取り組む。復興リーダー会議、福澤記念文明塾、農業トレーニングセンター(仙台)等を立ち上げる。

著者情報

清水 唯一朗(シミズ ユイチロウ)
慶應義塾大学総合政策学部准教授
長野県出身。政策研究大学院大学、東京大学でオーラル・ヒストリーを用いた政策研究に取り組み、現在は教育にも活用する。主著に『政党と官僚の近代』(藤原書店)、『近代日本の官僚』(中公新書)、「オーラル・ヒストリーの可能性」など。

著者情報

伊藤 学司(イトウ ガクジ)
長野県教育委員会教育長
旧文部省入省。初等中等教育、高等教育、社会教育、スポーツ、文化、研究振興など各行政分野を経験する一方、岩手県教育委員会学校教育課長、広島県教育委員会教育次長など歴任。本省社会教育課長から2013年4月より長野県教育委員会教育長。

コンテンツ

はじめに   校門の中に民主主義を!              戸田忠雄
第1章 学校を変えれば社会が変わる               戸田忠雄  
第2章 学習者本位(Student First)の理念と汎用的能力の育成  合田哲雄
第3章 官民協働による学習者本位の教育改革           竹内延彦
第4章 外から見える信州教育の再生              大久保和孝 
第5章 「教育県」のいままでとこれから            清水唯一朗
第6章 学習者本位の教育改革へ  〜自治体教育長の使命と覚悟〜  
                        インタビュー  伊藤学司
おわりに    学習者本位の旗のもと              戸田忠雄

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