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九州装飾古墳のすべて

九州装飾古墳のすべて
最新技術でよみがえる

池内克史/著

ISBN:978-4-487-80858-8
定価3,080円(本体2,800円+税10%)
発売年月日:2015年02月04日
ページ数:96頁
判型:B5

解説:
装飾古墳とは、彫刻や線刻、彩色などの装飾技法によって墓室の内外に文様が表される埋葬施設の総称で、墓室をいろどった日本の原始絵画の彩色や素朴で力強い筆致は、見る者に深い感動を与えます。本書はそのような九州装飾古墳を調査・デジタル化し、文化遺産の保存に役立てようとするプロジェクトチームの成果をいかんなく盛り込んだものです。本書で取り上げているのは、九州装飾古墳のうち、①石人山古墳、②千金甲1号(甲号)古墳、③日岡古墳、④王塚古墳、⑤田代太田古墳、⑥弘化谷古墳、⑦乗場古墳、⑧珍敷塚古墳、⑨桜京古墳、⑩弁慶ヶ穴古墳で、紙面ではわかりやすい解説とともに、建造当時の姿を最新のコンピュータ技術で再現した多く画像を掲載。さらに特典として、九州国立博物館で放映されてきた「装飾古墳バーチャルシアター」の映像のDVDと、アプリケーション(AReader)をダウンロードしたスマートフォンなどで紙面のマーカーを読み込むことで3Dを見ることができるAR(拡張現実)もついており、九州装飾古墳の全容が紙面とデジタル技術の両方から理解できる内容となっています。

著者情報

池内克史(イケウチカツシ)
1949年生まれ。東京大学大学院情報学環教授、工学博士。東京大学大学院工学系研究科情報工学専攻博士課程修了。マサチューセッツ工科大学人工知能研究所、工業技術院電子技術総合研究所(現 産業技術総合研究所)、カーネギーメロン大学ロボティクス研究所、東京大学生産技術研究所などを経て、2000年より現職。アンコール遺跡や奈良大仏などの有形の文化財のe-Heritage化や民族舞踊など無形の文化財のロボットによるe-Heritage化など「文化を科学する」研究に取り組んでいる。2011年IEEE PAMI Distinguished Researcher 賞、2012年紫綬褒章受章。

コンテンツ

Chapter1  装飾古墳とはなにか?

Chapter2  装飾古墳を見てみよう
1 石人山古墳 〜古来、信仰を集めた石人が眠る〜
2 千金甲1号(甲号)墳 〜初期横穴式石室と後の首長墳の結節点となる〜
3 日岡古墳 〜巨大な同心円文が特徴的〜
4 王塚古墳 〜装飾古墳の彩色?すべて?が見られる 
5 田代太田古墳 〜良好な保存環境下で遺された鮮やかな彩色壁画に注目〜
6 弘化谷古墳 〜2種類の「赤」を発見!?〜
7 乗場古墳 〜筑紫君磐井とも関連!?〜
8 珍敷塚古墳 〜大陸文化の影響も〜
9 桜京古墳 〜線刻と彩色がズレている〜
10 弁慶ヶ穴古墳 〜巨大な石室内にちりばめられたたくさんの馬や船の文様〜

Chapter3  遺跡計測の概念を変えた最先端技術