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不器用さのある発達障害の子どもたち 運動スキルの支援のためのガイドブック

不器用さのある発達障害の子どもたち 運動スキルの支援のためのガイドブック
自閉症スペクトラム障害・注意欠陥障害・発達性協調運動障害を中心に

リサ・A・カーツ/著 七木田敦・増田貴人・澤江幸則/監訳 泉 流星/訳

ISBN:978-4-487-80705-5
定価1,980円(本体1,800円+税10%)
発売年月日:2012年08月31日
ページ数:176頁
判型:A5

解説:
不器用とは、はさみの使い方が上手でないときなどに使われますが、発達障害の子どもでは、運動のほか日常生活の多岐にわたって運動協応性の困難を伴うことが多くあります。
不器用な子どもでは、視知覚認知にも問題があります。
特別支援教育では、ビジョントレーニングが注目されていますが、本書は発達障害の子どもの不器用さを解決するために具体的で視覚的な方法を提示しています。
また不器用さは、低い自尊感情、過度に低い目標設定や責任回避傾向の自己概念、行動問題、周囲からの孤立やいじめ、低い社会的コンピテンスなども二次的に引き起こしていると報告されており、広範囲な人格形成に影響すると考えられるようになってきています。
わが国の図書ではほとんど言及されてこなかった「自尊感情と運動の実行」についても、本書は具体的な解決方法を提示しています。
先行研究の多くが、5歳から10歳までの間に「適切な指導」を受ければ、不器用さを減らせるとしており、本書で示したような幼児期~学齢期での適切な対応は望まれるところでした。
本書が、このような実践場面での問いの解決のための一助になることを願ってやみません。
(監訳者「まえがき」より、抜粋・改変)

著者情報

リサ・A・カーツ(りさえーかーつ)
アメリカ合衆国ペンシルヴェニア州フィラデルフィア子ども病院および子ども海の家の作業療法部長を歴任後、現在メイン州オールド・オーチャード・ビーチのジェイムソン小学校の児童担当の作業療法士。専門家として特別なニーズのある子どもたちを35年に渡ってケアしてきている。アメリカ作業療法協会より障害のある子どもの療育のために作業療法を通じて長年貢献したことにより、特別会員に推挙され、功労賞を受賞した

著者情報

泉流星(いずみりゅうせい)
子どもの頃から周囲との違和感に悩み、さまざまな社会的・精神的トラブルを経て、30代半ばに自閉症スペクトラム障害と診断される

著者情報

七木田敦(ななきだあつし)
広島大学大学院教育学研究科附属幼年教育研究施設教授。博士(教育学)・臨床発達心理士。岩手県盛岡市生まれ。横浜国立大学教育学部卒業。広島大学大学院教育学研究科博士課程修了。専門は幼児教育学、発達障害、気になる子どもの保育、子育て支援など

著者情報

増田貴人(ますだたかひと)
弘前大学教育学部准教授(特別支援教育)、博士(教育学)・臨床発達心理士。広島大学大学院教育学研究科博士前期課程幼年期総合科学専攻修了後、同研究科博士後期課程教育人間科学専攻中退、再入学、修了。島根県立島根女子短期大学保育科講師、弘前大学教育学部講師(家政教育)を経て、現職。発達性協調運動障害のある子どもたちの背景と支援に関する研究を主たる研究テーマにしているが、北東北の地域性をふまえた各種地域子育て支援活動や幼児期・児童期を主とした個別発達相談・療育活動などにも取り組んでいる

著者情報

七木田敦(ななきだあつし)
広島大学大学院教育学研究科附属幼年教育研究施設教授。博士(教育学)・臨床発達心理士。岩手県盛岡市生まれ。横浜国立大学教育学部卒業。広島大学大学院教育学研究科博士課程修了。専門は幼児教育学、発達障害、気になる子どもの保育、子育て支援など