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哲学で自分をつくる 19人の哲学者の方法

哲学で自分をつくる 19人の哲学者の方法

瀧本往人

ISBN:978-4-487-80357-6
定価1,650円(本体1,500円+税10%)
発売年月日:2009年02月01日
ページ数:352頁
判型:A5

解説:
自分探しから「自分作り」へ! ソクラテスからドゥルーズまで19人の哲学者の思想・人生を,現代に生きるわれわれにとってのリアルな問いとして捉え直す。新しい入門書。未来が見えない時代にこそ,哲学が役に立つ。

著者情報

瀧本往人(たきもとゆきと)

コンテンツ

  はじめに/凡例

◎特別付録
  ①一目で分かる哲学の流れ
  ②哲学者寿命グラフ
  ③哲学者相性チャート
  ④第二目次
  ⑤哲学者キャラクターマップ

哲学の出発点

第1章 ソクラテス  知ったかぶりはもうたくさんだ――無知の知と魂の鍛錬
   速読術よりも凄い「記憶術」――プラトンの偉業
   美青年に誘惑されたソクラテス――古代の同性愛事情

近代西洋社会を支えた哲学

第2章 デカルト  まだ自分探しをしているの?――我思うゆえに我在り
   学問は約に立たない?――ベーコン「知は力なり」
   臆見だらけの世の中に喝!――ベーコン「イドラ」

第3章 カント  敵の正体にまだ気づかない?――掟と理想界
   国王ルイ十六世が処刑された理由――社会契約説
   「無知のヴェール」で格差社会を読む――ロールズ

第4章 ヘーゲル  まだ他人に認められたい?――承認と主と奴の弁証法
   鏡の中に「私」がいる!――ラカン「鏡像段階」
   この世の果てを見せる父――エディプス期

世界を揺るがした哲学

第5章 マルクス  だからあなたは報われない――労働疎外と階級闘争
   マルクスを解剖する――アルチュセール「認識論的切断」
   あの人は今――「マルクス主義者」と呼ばれた人びと

第6章 フロイト  だからあなたは満たされない――性欲と無意識
   人類が忘れ去ってきた無意識とは?――ユングの「集合的無意識」と「元型」
   「おぞましき」出産――「アブジェクシオン」

第7章 ニーチェ  だからあなたは自立できない――超人と永劫回帰
   ホームレス哲学者,ディオゲネス――犬を継ぐ者
   哲学は大衆化したのか?――フランクフルト学派

哲学の再構築

第8章 フッサール  現実と向き合うのが怖い――還元と判断停止
   哲学が消えてなくなる日――自然科学との格闘
   何かにすがることはカッコ悪い?――パスカル「祈り」

第9章 ベルクソン  自由に生きるのが怖い――純粋持続と直観
   映画仕掛けの日常――ベルクソンの映画論
   壁にぶち当たった時,どうするのか――ヤスパース「限界状況」

第10章 ウィトゲンシュタイン  一人になるのが怖い――語りえぬことと言語ゲーム
   哲学は数学である?――フレーゲ「記号論理学」
   魚類も哺乳類?――ラッセル「記述理論」

哲学の反転

第11章 スピノザ  幸せになれない理由――自然と神
   万能人ガリレオ・ガリレイの悲劇
   哲学界のたのきんトリオ――デカンショ

第12章 ハイデガー  未来が見えない理由――現存在と頽落
   哲学史上最高年齢――一〇二歳まで生きたガダマー
   「イデア」の力と可能性――プラトン

第13章 メルロ=ポンティ  惑わされる理由――身体と間主観性
   同一性からこぼれ落ちるもの――アドルノ「否定弁証法」
   親に拘束される子――ベイトソン「ダブルバインド」

現代(戦後)の哲学

第14章 サルトル  結局,何がしたい?――実存と自由
   女に生まれたのではなく,女になる――ボーヴォワール「第二の性」
   実存主義のルーツがここに――キルケゴール『死に至る病』

第15章 ソシュール  結局,何が言いたい?――体系と恣意性
   言葉も行為である――オースティンの発話行為論
   記号の帝国ニッポン――バルトの文化記号学

第16章 レヴィ=ストロース  結局,何になりたい?――構造と野生の思考
   私らしさは誰が決める?――ブルデュー
   ワルがモテる理由――バタイユ「エロティシズム」

21世紀哲学(ポスト構造主義)

第17章 フーコー  あなたの未来は変えられない――知-権力と生存の美学
   科学はもう発展しない?――クーン「パラダイム」
   日曜歴史家とフーコーの奇妙な関係――アリエス

第18章 デリダ  あなたの思いは届かない――差延と歓待
   最も謙虚で腰の低い哲学者,レヴィナス
   友がいないと友に語る不思議――アリストテレス「友愛」

第19章 ドゥルーズ  あなたの日常に終わりはない――反復と欲望機械
   人には性がn個ある――ドゥルーズ
   飲み会が楽しい理由――イリイチ「コンビビアリティ」
   構造主義とは何であったのか――フーコー編/デリダ編

  結び 希望と夢

  著者紹介