東京書籍

 

冬の旅 24の象徴の森へ
梅津時比古
  • ISBN:978-4-487-80228-9
  • 本体価格2,300円
  • 発売年月:2007-11-01
  • 体裁:  404頁
googleカレンダーへ追加
シューベルトの歌曲集『冬の旅』。明晰な理解を拒み続けてきた死の前年に作曲された歌曲に宿るさまざまな〈象徴〉をつぶさに読み解く,ドイツ歌曲,声楽ファン必見の書。

著者情報

梅津時比古(うめづときひこ)
1948年、鎌倉生まれ。早稲田大学第一文学部西洋哲学科卒。現在、毎日新聞学芸部専門編集委員。早稲田大学講師。
著書に、『フェルメールの音』『天から音が舞い降りてくるとき』『《セロ弾きのゴーシュ》の音楽論』(芸術選奨文部科学大臣賞、岩手日報宮澤賢治賞受賞)『《ゴーシュ》という名前』(以上、東京書籍)ほか多数。

コンテンツ

   プロローグ
   [象徴の森]

第1曲 『おやすみ』Gute Nachat
   [象徴の1 〈旅〉]
   ◇ピアノの脈拍
   ◇はずれ者
   ◇主体意識と家意識
   ◇バッハのカプリッチョ
   ◇別れ
   ◇おくのほそ道
   ◇計画的な「旅」
   ◇「旅・遍歴」の精神化
   ◇社会との対峙としての「漂泊」
   ◇『冬の旅』の書斎型の愛好
   ◇「道」
   ◇書いた文字のゆくえ
   ◇旅立ちの場所
   ◇ミュラーのテクストの変遷
   ◇届かない対話
   ◇破滅的要素
   ◇日本的受容

第2曲 『風見鶏』Die Wetterfahne
   [象徴の2 〈雄鶏〉]
   ◇風見鶏の意味するもの
   ◇反ペテロ
   ◇神
   ◇多義的な思考法

第3曲 『凍った涙』Gefrorne Tränen
   [象徴の3 〈涙〉]
   ◇近代的自我
   ◇逮捕されたシューベルト
   ◇ビーダーマイヤー期の検閲
   ◇政治的な思想
   ◇反政治的な解釈
   ◇ミュラーの詩の多層性
   ◇実存主義的な象徴

第4曲 『凍てつく野』Erstarrung
   [象徴の4 〈面影〉]
   ◇詩句の大幅な改変
   ◇ミュラーに従わないシューベルト
   ◇並び替えの必然性
   ◇隠れた理由
   ◇〈腕〉と〈緑〉
   ◇不在

第5曲 『菩提樹』Der Lindenbaum
   [象徴の5 〈はずれ者〉]
   ◇木の橋
   ◇門と木
   ◇菩提樹の由来
   ◇菩提樹の読み直し
   ◇トーマス・マンの『菩提樹』
   ◇シューベルトの読み直し
   ◇無名性の誤読
   ◇無い菩提樹

第6曲 『あふれ流れる水』Wasserflut
   [象徴の6 〈雪〉]
   ◇いびつな流れ
   ◇温度の振幅
   ◇雪の上の歩み

第7曲 『河の上で』Auf dem Flusse
   [象徴の7 〈河〉]
   ◇川の文脈
   ◇シューベルトの川
   ◇差別された水車屋
   ◇氷に刻む意味
   ◇象徴としての河

第8曲 『振り返り』Rückblick
   [象徴の8 〈フラッシュバック〉]
   ◇矛盾する過去
   ◇読み直し

第9曲 『鬼火』Irrlicht
   [象徴の9 〈水〉]
   ◇さすらい
   ◇ロ短調
   ◇光と死
   ◇谷川の水

第10曲 『休み』Rast
   [象徴の10 〈休み〉]
   ◇休みの分類
   ◇休みの思想
   ◇現代への影響
   ◇永遠のさまよい

第11曲 『春の夢』Frühlingstraum
   [象徴の11 〈氷の花〉]
   ◇美の前奏
   ◇鳥の声
   ◇氷の花
   ◇神の二重性
   ◇疎外

第12曲 『孤独』Einsamkeit
   [象徴の12 〈人々〉]
   ◇人々
   ◇終わり
   ◇孤独
   ◇休憩
   ◇別世界の第一部

第13曲 『郵便馬車』Die Post
   [象徴の13 〈ポストホルン〉]
   ◇明るさ
   ◇ポストホルン
   ◇クロイツァーの『郵便馬車』

第14曲 『白髪』Der greise Kopf
   [象徴の14 〈霜〉]
   ◇註釈
   ◇二重母音
   ◇多義性

第15曲 『カラス』Die Krähe
   [象徴の15 〈黒い毛〉]
   ◇美
   ◇醜悪、聖、止揚
   ◇差別
   ◇痙攣

第16曲 『最後の希み』Letzte Hoffnung
   [象徴の16 〈木〉]
   ◇幻想
   ◇両義性

第17曲 『村で』Im Dorfe
   [象徴の17 〈犬〉]
   ◇夜
   ◇村
   ◇犬

第18曲 『嵐の朝』Der stürmische Morgen
   [象徴の18 〈風〉]
   ◇革命と死

第19曲 『惑わし』Täuschung
   [象徴の19 〈光〉]
   ◇夢
   ◇光

第20曲 『道しるべ』Der Wegweiser
   [象徴の20 〈文字の無い標識〉]
   ◇影法師
   ◇道しるべ

第21曲 『宿屋』Das Wirtshaus
   [象徴の21 〈葬送〉]
   ◇緑
   ◇墓地
   ◇葬送

第22曲 『勇気』Mut
   [象徴の22 〈神〉]
   ◇風
   ◇複数形の神

第23曲 『幻の太陽』Die Nebensonnen
   [象徴の23 〈闇〉]
   ◇信仰、愛、希望
   ◇恋人の瞳
   ◇もうひとつの太陽

第24曲 『辻音楽師』Der Leiermann
   [象徴の24 〈歌〉]
   ◇ライアー
   ◇手稿譜
   ◇ドッペルゲンガー
   ◇ニヒリズム
   ◇他者
   ◇歌

『冬の旅』CDの旅
参考文献
あとがき
『冬の旅』対訳

本を探す

詳細検索はこちら   検索方法はこちら

  • アマゾン
  • セブンネットショッピング
  • 楽天ブックス
  • Honya Club
  • ハイブリッド書店サービス honto
  • e-hon