東京書籍

 

フルートの肖像 その歴史的変遷
前田りり子
  • ISBN:978-4-487-80138-1
  • 本体価格3,000円
  • 発売年月:2006-11-01
  • 体裁:  296頁
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中世・ルネッサンスから,現代まで,その時代時代に創造された形態と音の変化の軌跡を追う,《笛》に込められた,人間の歴史。

著者情報

前田りり子(まえだりりこ)
9歳よりモダン・フルートを始め、前田明子、小出信也氏に師事。高校2年のときに、全日本学生音楽コンクール西日本大会フルート部門において第1位入賞。その後バロック・フルートに転向し、桐朋学園大学音楽学部古楽器科に進学、有田正弘氏に師事。オランダのデン・ハーグ王立音楽院に留学、2000年に同大学院を卒業。ウィルバート・ハーゼルゼット、バルトルド・クイケン両氏に師事。1996年、山梨古楽コンクールにて第1位入賞。1999年、ブルージュ国際古楽コンクールで第2位入賞(フルートでは最高位)。現在はルネッサンス・フルートからロマンティック・フルートまで、国内外で幅広いソロ・室内楽のコンサートを行うほか、「バッハ・コレギウム・ジャパン」「リベラ・クラシカ」など、多数の古楽グループで活発な演奏活動を行っている。
東京芸術大学非常勤講師。音楽教室「ダ・カーポ」講師。
ソロ・アルバムに「J.S.バッハと同時代の作曲家によるフルート音楽」「パリのフルート音楽~華麗なるロココの饗宴」がある。
公式ホームページ「りり子の部屋」http://www2.odn.ne.jp/~cco69970/index.html/liliko.html

コンテンツ

  はじめに

第1章 古代から中世まで
  フルートの起源
  グレゴリオ聖歌と多声音楽
  中世音楽とフルート

第2章 ルネッサンス社会とフルート
  ルネッサンスとは
  身分社会と楽師たち
  軍隊の横笛「ファイフ」
  室内楽の横笛

第3章 ルネッサンス・フルートの構造
  現存するルネッサンス・フルート
  内径と管厚
  指穴と教会旋法
  曖昧なピッチ

第4章 ルネッサンス時代のフルート奏法
  印刷譜の登場
  現存する資料
  ホール・コンソート
  ブロークン・コンソート
  音域
  タンギング
  ヴィブラート
  ルネッサンス・フルートの盛衰

第5章 一七世紀の音楽とフルート ~バロック様式の誕生~
  バロックとは
  オペラの誕生
  花開く器楽
  一七世紀のフルート

第6章 バロックの二大様式とフルート音楽
  さまざまなヨーロッパ
  イタリア・オペラの大衆化
  器楽の興隆
  アマチュアと楽譜出版
  イタリア様式
  ルイ一四世とダンス
  リュリのフランス・オペラ
  宮廷楽団
  ルイ一四世のフルート奏者たち
  趣味の和合
  サロンの時代

第7章 ルター派の音楽とバッハ
  ゲルマン民族の大移動
  中世のドイツ
  ルネッサンスと宗教改革
  ルター派の音楽
  J・S・バッハと過去の音楽
  J・S・バッハと同時代の音楽
  現代へ向かうバッハ

第8章 一八世紀のあるフルート奏者の生涯
  ある町音楽師の少年時代
  ある宮廷楽師の青年時代
  あるドイツ人留学生のイタリア時代
  あるドイツ人留学生のフランス時代
  あるドイツ人留学生のイギリス時代
  クヴァンツ、偉大なるフルーティストへの道

第9章 クヴァンツのフルート奏法
  楽譜と演奏習慣
  クヴァンツの教則本
  イネガール
  付点
  タンギング
  装飾
  よい趣味

第10章 啓蒙思想とフルート
  啓蒙思想
  国際都市パリ
  コンセール・スピリテュエルのフルーティストたち
  プロイセン
  フリードリヒ大王
  カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ

第11章 一八世紀後半のフルート音楽
  わかりやすい音楽
  ロンドンと外国人作曲家
  フランツ・ヨーゼフ・ハイドン
  マンハイムとモーツァルト
  モーツァルトとフルート

第12章 バロック・フルートの誕生 ~楽器の変遷~
  二分割フルート
  三分割フルート
  円筒から円錐型へ
  フランスの三分割フルート
  ドイツの三分割フルート
  調性と楽器

第13章 バロック時代のピッチと四分割フルート
  イタリアとフランスのピッチ
  ドイツのピッチ
  四分割フルート
  イギリスの四分割フルート
  ドイツの四分割フルート
  ベルギーとイタリアの四分割フルート

第14章 フランスのバロック・フルート
  ジャン・オトテール
  ジャック・マルタン・オトテール(ル・ロマン)
  ノース工房
  ロット一族
  トーマ・ロット
  ラ・クテュール
  クヴァンツの二鍵式フルート

第15章 フルートの産業革命 ~多鍵式フルートの誕生~
  産業革命とイギリス
  国際音楽都市ロンドン
  イギリスの多鍵式フルート
  ポッターの特許フルート
  ドイツの多鍵式フルート
  多鍵式フルートの使用
  産業革命期のイギリスと日本

第16章 ベーム・フルートへの道と批判者たち
  改良型フルート乱立時代
  クロード・ローランのクリスタル・フルート
  リング・キー
  内径と音域
  チャールズ・ニコルソン
  テオバルト・ベーム
  一八三二年式ベーム式フルート
  一八四七年式ベーム式フルート
  パリのベーム式円錐管フルート
  パリ音楽院での戦い
  ベーム式円筒管とルイ・ロット
  ドイツの旧式フルート
  現代のフルート
  終わりに

  あとがき
  参考文献
  人名索引

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