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ヘヴンリーハウス 20世紀名作住宅をめぐる旅サヴォワ邸/ル・コルビュジエ

ヘヴンリーハウス 20世紀名作住宅をめぐる旅サヴォワ邸/ル・コルビュジエ

五十嵐太郎,後藤 武/編 中村研一/著

ISBN:978-4-487-80093-3
定価2,640円(本体2,400円+税10%)
発売年月日:2008年05月01日
ページ数:160頁
判型:A5変形

解説:
20世紀最大の巨匠・建築家ル・コルビュジエの出発点にして最高傑作。誰もがあこがれる近代建築の白い聖地の全貌があきらかになる。撮り下ろし写真と多くの図面・模型写真で住宅を視覚的に追体験。

著者情報

中村研一(なかむらけんいち)
1958年、横浜生まれ。建築家。中部大学教授、中村研一建築研究所代表。東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修士課程修了。コーネル大学大学院修士課程在籍の後、槇総合計画事務所勤務(慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス、福岡大学60周年記念館などを担当)を経て、1998年中村研一建築研究所設立。2002年中部大学工学部建築学科教授。共著に『ヴィジュアル版建築入門5 建築の言語』(彰国社、2003年)、翻訳に『ル・コルビュジエ 理念と形態』(ウイリアム・J・R・カーティス著、鹿島出版会、1992年)、『ルネサンス都市』(ジュリオ・C・アーガン著、井上書院、1983年)など。主な建築作品は「山桜のあるコートハウス」(2004年)、「砧の家」(2004年)、「せきこどもクリニック」(2007年)、「西町インターナショナルスクール 図書館メディアセンター」(2007年)など。

著者情報

後藤武(ごとうたけし)
1965年、横浜生まれ。東京大学大学院建築学専攻博士課程単位取得退学。隈研吾建築都市設計事務所、慶応義塾大学環境情報学部専任講師、中部大学助教授などを経て、後藤武建築設計事務所設立・主宰。主な著書に、『ディテールの建築思考』彰国社、『デザインの生態学』(共著)東京書籍、『表参道を歩いてわかる現代建築』(共著)大和書房などがある。

著者情報

五十嵐太郎(いがらしたろう)
1967年、フランス・パリ生まれ。建築史家・建築評論家。東北大学大学院工学研究科・工学部准教授。東京大学工学系大学院建築学専攻修士課程修了。博士(工学)。中部大学助教授などを経て、現職。著書に『映画的建築/建築的映画』(春秋社、2009年)、『新編 新宗教と巨大建築』(筑摩書房、2007年)、『現代建築に関する16章』(講談社、2006年)、『過防備都市』(中央公論新社、2004年)、共著に『近代建築史』(市ヶ谷出版、2008年)、『建築と音楽』(NTT出版、2008年)など。第11回ヴェネチア・ビエンナーレ建築展(2008年)コミッショナー。

コンテンツ

はじめに(シリーズ編者)

第1章 サヴォワ邸――20世紀住宅の原型

  サヴォワ夫人からの手紙
  チャーチ邸を見て依頼
  不動産としてのサヴォワ邸――概要
  実はローコスト――建設と構造
  トラブル続き――サヴォワ邸のその後
  画家、ピエロ・デッラ・フランチェスカ
  「キリスト鞭打ち」の謎
  「深い空間/浅い空間」
  奇妙な符号――二分割された画面
  運動する空間
  グリッドの乱れ
  ル・コルビュジエが残したヒント――水平連続窓の分断
  6つのサヴォワ邸――計画案の変遷
  悩まなかった配置計画
  ル・コルビュジエの見積り
  10月28日案(1928年)――計画案その1
  11月6日案――計画案その2
  11月7日案――計画案その3
  11月26日案――計画案その4
  12月17日案――計画案その5
  4月12日案(1929年)――ついに決定
  美術館で展開される螺旋のアイディア
  空想ギャラリー=サヴォワ邸
  「キリスト鞭打ち」再び
  そもそも、なぜサヴォワ邸は名作なのか――近代建築の5原則を超えて
  パラディオとル・コルビュジエ――コーリン・ロウ「理想的ヴィラの数学」
  曖昧さ――ロバート・ヴェンチューリ『建築の多様性と対立性』
  現代のル・コルビュジエ1――リチャード・マイヤー
  現代のル・コルビュジエ2――レム・コールハース
  1920年代ヨーロッパの精神的風景

脚注キーワード
  ル・コルビュジエ/ポワシー/ロイズ保険組合/チャーチ邸
  全集/ピエール・ジャンヌレ/シャルロット・ペリアン
  モダニズム(近代主義)/ピロティ/私室/ソラリウム/ル・コルビュジエ財団
  近代建築の5原則/ジークフリート・ギーディオン/ポンピドゥー・センター/カイエ/スラブ
  スタッコ/アンドレア・パラディオ
  アンドレ・マルロー
  ラ・ロッシュ=ジャンヌレ邸/ピエロ・デッラ・フランチェスカ/キリスト鞭打ち/ジャージー・ソルタン
  アメデ・オザンファン/レスプリ・ヌーヴォー
  カルロ・ギンズブルグ/トーマス・シューマッハー/トラセ・レギュラトール(規則図形/指標線)/ピュリスム
  黄金比/フィボナッチ数
  モデュロール/レマン湖畔の小さな家(母の家)/プレシジョン/富永譲
  建築的プロムナード(建築的散策路)
  ロバート・ヴェンチューリ
  アブリ/キャンティレバー/スパン/パルテノン神殿/無限に成長するミュージアム
  カルタゴの住宅(ベゾー邸)/オカンポ邸
  ムンダネウム・世界美術館/ポール・オトレ/フランク・ロイド・ライト/グッゲンハイム美術館
  カレル・タイゲ/国立西洋美術館/インドのアーメダバード美術館/チャンディガールの美術館
  ジョルジョ・ヴァザーリ/ロベルト・ロンギ/アンドレ・ロート
  ヴァナキュラー/古典主義/ハンス・ゼードルマイヤー/コーリン・ロウ
  マニエリスム/ガルシュの住宅(シュタイン=ド・モンヅィ邸)/フォスカリ邸(ラ・マルコンテンタ)/トマス・ジェファソン
  リチャード・マイヤー
  レム・コールハース
  カルテジアン・グリッド

間奏 サヴォワ邸――言葉の森

第2章 ル・コルビュジエ――再発見

  LE CORBUSIER : CLONICLE ル・コルビュジエの生涯
    第1期:1887~1917年 ラ・ショー・ド・フォンにおける形成期
    第2期:1917~1931年 パリ、白の時代=ル・コルビュジエの誕生
    第3期:1931~1944年 転換期=ブルータルなスタイルへ
    第4期:1945~1965年 後期の活動=理想的共同体の実現

  LE CORBUSIER : FOCUS
    絵画
    彫刻
    家具
    都市計画
    家族と家系
    師と友人
      ピエール・ジャンヌレ
      シャルル・レプラトニエ/オーギュスト・ペレ
      アメデ・オザンファン/アラン・クチュリエ神父
      ヤニス・クセナキス/ルシアン・エルベ
    日本
    編集と映像

  LE CORBUSIER : VOYAGE 起源への旅――メタモルフォーゼ
    架構形式の探求=起源への遡行
    言語の形容を超えた空間へ
    パラソルとブリーズ・ソレイユ

資料編
  ル・コルビュジエをもっと知るための読書案内
  参考文献リスト
  年表1 ル・コルビュジエ作品年表
  年表2 ル・コルビュジエとその時代
  MAP サヴォワ邸の歩き方

  ル・コルビュジエ・ポートレイト

あとがき

ヘヴンリーハウス――20世紀名作住宅をめぐる旅 シリーズ共通付録

  20世紀 建築家の流れ
  世界名作住宅地図
  世界名作住宅年表

  写真・図版・文 出典一覧
  著者・編者紹介