東京書籍

 

現代語訳 大乗仏典6 密教経典・他
中村 元
  • ISBN:978-4-487-73286-9
  • 本体価格2,000円
  • 発売年月:2004-02-01
  • 体裁:  228頁
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密教経典の先駆をなす『金光明経』,すべてを包容して生かす教えである密教の経典『理趣経』と『大日経』をとりあげる。インドにおける密教の成立と衰退にも言及する。

著者情報

中村元(なかむらはじめ)
1912年,島根県松江市に生まれる。東京帝国大学文学部印度哲学梵文学科卒業。東京大学名誉教授,東方学院院長,比較思想学会名誉会長,学士院会員などを歴任。文化勲章受章。1999年逝去。
主著書:『インド思想史』『初期ヴェーダーンタ哲学史』[以上,岩波書店],『東洋人の思惟方法』『原始仏教』『世界思想史』[以上,春秋社],『広説佛教語大事典』『仏教語源散策 正・続・新』『比較思想事典』『比較思想の軌跡』[以上,東京書籍]

コンテンツ

はしがき

第1章 正しい法で国を護るー『金光明経』
 護国の経典
 国を治める政治論
 悪をゆるさず善政を行え
 仏典における弁才天
 弁舌と財宝の神
 流水長者の物語

第2章 密教へのいとぐち
 密教成立の社会的背景
 真言密教の成立
 根本の仏,大日如来
 仏教と呪法
 インドにおける密教の発展と衰滅
 密教研究の宝庫としての日本

第3章 真言密教の奥義ー『理趣経』
 真実の智慧の道を説く
 一切みな清浄なり
 すべてに平等なさとり
 煩悩のうちにさとりを認める

第4章 輝かしき実在ー『大日経』
 真言密教の根本経典
 さまざまな哲学的議論
 すべてを受容する真言密教
 不動の信心

第5章 密教の衰退と伝播
 一 インドで仏教が滅びたわけ
  民衆が近づけなかった仏教の合理主義
  民衆からの遊離
  深遠高尚な哲学や論理学への没頭
  支援勢力の没落
  民衆への迎合と堕落
  仏教の弱点

 二 末期の仏教
  密教末期の諸様相
  密教の伝播

付録

 特論1 真言密教の比較思想史的考察
  秘密の教えー神秘的知識の伝承
  絶対者の顕現の視覚的具象化ーマンダラ
  一致宥和の思想ー諸思想の宥和
  自然万物は救済されるか

 特論2 諸仏の変容と明王の出現ー真言密教の体系化
  禅定仏・原初仏・五仏
  観音の姿の複雑化
  諸明王の出現
  超世俗性と欲望の肯定
  女尊の出現

あとがき

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